新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしお願いします。
今年もマイペースに「普通の感性の人はまず観ないであろう映画」を紹介していけたらいいなぁー、と思っております。
さて、本年の干支はイノシシ。干支のルーツである中国では、富の象徴・豊かさの象徴であり、子供をたくさん産むことから、子宝の象徴でもある。雨の神様でもある。
実際の野生動物である猪は、「猪武者」「猪突猛進」の様に、とにかく勢いをつけて突進してくる、ヤベー奴だ。
(※管理人のかなり偏ったイメージです。イノシシの詳しい生態について興味を持った人は、各自で調べて下さい)
「イノシシが襲って来る映画なんてあったけ?」と思い、ちょっと調べてみたら、それなりに見つかったよ。
うん、「あるんだ…」というのが正直な感想だ。
正月に高級ハムを食べなかった者だけが、私に石をぶつけなさい。
『人喰猪、公民館襲撃す!』
内容としては『ジョーズ』のプロットとほぼ同じ。「平和な田舎町に凶暴な怪物が侵入してくる様を描く」「コミュニティに対する侵入者」といった、非常にわかりやすい正統派のプロットだ。
怪物よりも人間ドラマメインの作品。非常に丁寧に作ってあり好感が持てる。
『人間狩り』
怪物よりも人間ドラマメインの作品其の二。
原題はズバリ『PIG HUNT』
しょっぱなに、ジョージ・オーウェルの『動物農場』の一節が引用される。
監督は『ジェイソンX』のジェームズ・アイザック
「身勝手な都会人VS薬中のヒッピーグループVS田舎のDQN」の三つ巴の争いを描いた作品。
基本的に、画面にどうしようもない人しか出て来ない作品。若干登場人物にイライラするが、酷い目に遭うのはどうしようもない人なんで安心して観ていられる。いいぞ。もっとやれ!
(※一人だけいい人がいます)
ややバイオレンス描写の強い、「ヒャッハー!」強めな作品。
『プレデターズ・エヴォリューション』
怪物よりも人間ドラマメインの作品其の三。
フランス映画。フランス映画らしく、登場キャラクターの人生哲学やファッションを、無駄に丁寧に描いている。
「没落貴族の”家名”か”実利”か」を「罪と罰」風に描いた真面目な作品。
文学的で暗い雰囲気をまとった作品でもある。
当然だが、『プレデター』とは一切関係ない。
モンパニの棚よりも、ドラマの棚に収まっておくべき作品。
しかし、ホラーシーンはそれなりの出来で、ますますどこに置けばいいのか分からなくなる作品だ。
アサイラム系の低予算のバカ映画に比べると、丁寧に作ってある。ちゃんとした映画だよ。
邦題に『プレデターズ~』なんてつけなけでば、もう少しマシな評価になったんじゃないだろうか?
『もののけ姫』
怪物よりも人間ドラマメインの作品其の四……オイっ!
むしろ、これまで紹介した中では、一番怪物を描いている。
当ブログで、紹介するまでもなく有名な宮崎駿作品。
興行収入193億円を叩き出した、日本アニメ史上に残る傑作。
ある意味、ここまで「猪」を描いた作品は存在しないのではないか?
序盤から終盤まで、イノシシが重要な役目を負っている、まごうこと無きイノシシ映画である。
名作中の名作。
『レイザーバック』
オーストラリアの荒野を舞台とした作品。
『バイオハザードⅢ』『パニックマーケット』で知られるラッセル・マルケイ監督のデビュー作。
ラッセル・マルケイ監督は、映像と音響にこだわりがある事で知られている。
光と煙で映し出される巨大イノシシとの死闘は、一見の価値あり。
トンデモ作品だが、根強いファンを持つ作品。
『Boar(原題)』
2018年製作。一部の映画ファンに話題になっていた作品。
そろそろリリースか?
こうやってまとめてみると、イノシシが襲ってくる映画は「怪物より人間ドラマがメイン」な作品が多いのに気づいた。
また、低予算映画(※「もののけ姫」を除くの割には、アホな方向に向かうのではなく、しっかりとテーマを決めて撮っているイメージだ。
感想は人それぞれだろうが、管理人は、こういう真面目なモンスター映画も好きです。
出番自体は少ないが、巨大イノシシの造形も力が入っており、見ごたえたっぷりな作品が多い。
個人的には、もう少しイノシシの出番を増やして欲しいところ。
正月休みは終わり、土日は家でのんびりするつもりの皆さん。
ゴロゴロのお供に、イノシシが襲ってくる映画はどうですか?
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