暗所恐怖症&閉所恐怖症「エイリアン・クロール」感想  ~”トコロテンの擬人化に成功しました”必死に自分にと言い聞かす~

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 今回紹介する映画はこれ↓
一部でカルト的な人気がある作品、『エイリアン・クロール』
タイトルを見て「水泳の自由型(クロール)にはみ出しコーチと宇宙人が殴り込みをかける、熱血スポ根物のお話か?」と一瞬思ってしまったのは内緒だ。

エイリアン・クロール [DVD]

(CAST)
ニコール・アロンソ
トリイ・バーン
トミー・バル
ウィル・クラウン

(スタッフ)
監督・脚本・撮影・制作:オクラホマ・ウォード
制作: ニコール・アロンソ
撮影:グレイグ・シェルティエ

提供:ファインフィルムズ株式会社

2014年 アメリカ  86分  ※日本語吹き替えなし

 原題は『CRAWL or DIE』 Crawl=(のろのろ)這う、腹這っていく、のろのろ走る、徐々に過ぎる、等の意。

 あらすじ:地球では謎のウィルス”OVTウィルス”が蔓延していた。
 感染を逃れた妊娠可能なただ一人の女性。
政府は彼女を保護し安全な”第二の地球”に移送することを決めた。
 その任務を任された女性隊員タンクをはじめとする特殊部隊。
 しかし輸送船は不時着し、隊員たちは地下のトンネルに逃げ込む。
 しかし地下トンネルには何かが潜んでいて……。

総評…………B
●ストーリー………△
●キャラクター………〇
●音楽………………〇
●怪物………………デザイン的には〇 しかし、もろにH.R.ギーガーゼノモーフだが、ええんか?

《この映画の気になった点》
圧迫感がヤバい閉所恐怖症、暗所恐怖症のかたは絶対観てはいけない。……◎であり✖
●単調で変化のない音響効果もあって非常に精神にくる。……〇であり✖
●エイリアンの使い方が面白い。……〇
●エイリアンが舞台装置としての機能なんで、別にエイリアンである必要がない。……✖
●キャラクターがたってる。……〇
●中盤だれる、変化がない。それがもとで閉塞感がヤバい。……〇であり✖

 個人的にはかなり面白かった。
 よくある『エイリアン』のパチもん作品とは、色んな意味で一線を画す作品だと思う
 自分で上記の評価を下していてなんだが、評価し辛いところが多い作品。
つーか自分の中で、映画のギミック的工夫の評価が真っ二つに分かれている感じです
 先ず物語の導入部分は非常に良かった。
第二の地球に不時着した主人公達が戦いながら、なんとか地下のトンネルに逃げ込む。
そして早速怪物が出てくる。その流れのキレイさ、見事なり!

 しかしこの映画が他の『エイリアン』のパチもん映画と一線を画している点は、怪物はおまけというか、あくまで舞台装置であるとこだと思う。

 怪物が主人公達が狭い地下トンネルに逃げ込んで、そのトンネルの中を前に前に進ませる為の舞台装置なんです。
 だから凶暴なエイリアンである必要はなく、殺人鬼だとか、洪水だとか、トコロテンの押し出す棒でも物語は成立すると思う。

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 ちょっと気になったのは、導入部分は素晴らしかったが、怪物が劇中あんまり出てこないところ。  襲ってきたさっさと逃げる。

 画面が薄暗いのも相まって、1979年の『エイリアン』一作目みたいな感じ。
1979年の『エイリアン』同様、中に人間が入っている着ぐるみを使ってるのは、かえって新鮮でいいかもしれない。
 ついでに動きも造形も、『エイリアン』の一作目に近い。
 似すぎて、色々と大丈夫なのか心配になるレベル。

「ゼノモーフの口の中の小さい顎まで再現しなければ、セーフだもんね!」、というノリ。
 そんな怪物の造形がはっきりするのも、最期の5分くらいで、その辺のノリも懐かしい。
しかし、この作品のエイリアン、あくまでおまけである。

 次に《この映画の気になった点》で挙げたが、この映画閉塞感ヤバい。ここがこの映画の最大のセールスポイントだと思う。
閉所恐怖症、暗所恐怖症の方は絶対に観ては駄目
  ※画像はイメージです。  

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 その理由は、逃げ込んだ地下のトンネルドンドン狭くなっていく様が非常に息苦しいからだ。
最初は普通の廊下ぐらいの広さ→狭いなりに人間がすれ違いができるぐらいの広さ→中腰でもキツイ→這ってやっと進めるぐらいの隙間→つっかえるから、周りを掘らなければ進めない……と容赦ない
 さらに後ろから得体のしれない怪物が追って来て、捕まったらアウト。
その為に焦ってさらにつっかえる……観てるこっちまで息苦しくなる
 
 以下に挙げるのは、例えとしては適切ではないかもしれないが、
 貴方は、夜中にふと目覚めた時に、布団から出ている足を誰かに引っ張られたら怖いな…。そんな想像をしたことがないだろうか?
 貴方は、寝るために電気消した時に、家具と家具の間の暗闇が気になってしょうがない…。そんな恐怖に覚えがないだろうか?

 そんな恐怖がしっかりと目覚めたまま味わえます!…そう、『エイリアン・クロール』ならね。

 さらに、息苦しさを増す点として気づいたのは、に劇中は音楽がほぼ無いことだ。
劇中でエアコンや、冷蔵庫の稼働音みたいな低い音が、ずーと鳴ってる。
 それにプラスして、怪物の鳴き声と、登場人物達の息遣いと、トンネルを這って行く際の擦れた音しかない。

 ここまできたらもう分ると思うが、皆さんもこの映画を視聴する際は是非とも、ヘッドフォンを装着して欲しい。

 息苦しさがハンパねぇから(笑)

 逆にこの映画の最大の欠点画面に変化がほぼ無い事だ。
一応、トンネルの所々にちょっと広い空間がある。
(畳1.5畳くらいかな?)
そこで怪物を待ち伏せたり、作戦会議をしたりもする。
 しかし、基本的に狭いトンネル、つーかパイプを這って進むシーンが延々と続く。
そのシーンが退屈だと感じて眠くなるか、or延々と続く狭いパイプに恐怖を感じるかで、この映画の評価が大きく変わると思う。

 ホントに息苦しい画面が、延々に続いて嫌になる。
 そういった息苦しさをマイルドにするためか、女性隊員のタンク(主人公)が序盤に薄着になる。
タンクトップに、ショートパンツに、ブーツといった結構フェティッシュな格好。
さらにそれを、けっこう助平なアングルで撮る。
 そういう分かりやすい視覚的工夫(?)がしてあっても、

 狭いよー、暗いよー、怖いよー、息苦しいよー  エロ

で駄目でしたね。(何が?)

※演じているのは、長身マッチョのカッコいい系の女優さん。逆にそこがいいのだ。

 

 それと同じ様なシーンが続く悪い点としては、キャラクターがたっていても、延々と狭いパイプを這って進むだけなんで、あまりその個性が発揮されることがない事だと思う。
 場所があまりに限られてしまうので、ドラマが作りにくいのだと思う。
まぁ、観ていて狭くて暗くて辛い気分なんで、あんまり感情移入するドラマを、作られても困るがね。

 総評として、実験的な色合いがかなり強い作品だと思う。
狭い所が好きな人は観てみるといいと思うよ。

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 ちなみに予告編はこんな感じです↓

 

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コメント

  1. 燃焼豚 より:

    私もタイトルを見て最初はエビボクサーかイカレスラーみたいにエイリアンが水泳をするのかと思いました。ひたすら狭いところを進む閉鎖感が半端ないです。そのせいかエイリアン爆破はうさを晴らすように派手。最後の彼女の名はタンクは受けたが、どうせならタンクではなくパンツァーした方が個人的には嬉しい。面倒終太郎はわらった。

  2. 堂柿弘也(管理人) より:

    ひたすら狭いところを進む閉鎖感が半端ないです。>なんか”追いつめられている感”がハンパない作品でしたよね。観ていて息苦しくなる。
    面倒終太郎はわらった。>拾って頂きありがとうございます。

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