今日紹介する映画はこれ↓
2004年 アメリカ 84分 原題「FRANKENFISH」
……自分で貼っておいてなんですが、Amazonビデオにあるのがビックリ( ゚Д゚)。
ニッチ過ぎる需要に対応しすぎですよ。
(ちなみにブログ主は、近所の品ぞろえがやたらとマニアックな店でレンタルしました。)
あらすじ:平穏な沼地で無残にも喰いちぎられた死体が見つかった。
検視官のサムは事件の調査のために田舎町オトリ―へ向かう。
現地で合流した生物学者のメアリーと共に事件の調査にあたる。
遺体に残された歯形によるとワニの仕業ではないようだ。
サムとメアリーは、犠牲者の遺族に詳しい話を聞くためにさらに沼地の奥地にボートで向かう。
しかし沼地には、恐ろしい怪物が潜んでいた………。
●総評…………C
●ストーリー…………△
●キャラクター…………△
●怪物………………〇
《この映画の気になった点》
●キャラクターは個性的だが、全体的に回収されないドラマが多い。………✖
●謎の”呪術要素”。…………△
●怪物の出来はけっこういい(パペット部分限定)。…………〇
●しかし2004年の作品のため、CGは今観るとけっこうきつい………△
ネタバレになってしまうが、怪物は人工的に遺伝子操作された雷魚です。
人工的に作られた怪物の意味でフランケンなんでしょうね。
※こういう蘇った怪物要素はない↓
この映画の感想としていくつか挙げていこうと思う。
先ずブログ主は雷魚と呪術要素と聞くと、この作品を思い浮かべてしまう。一応断っておくと、作られたのはこっちのが早い+出来もいい。いや~あれだ、ニッチな雷魚の怪物にこれまたニッチな”呪術要素”を絡めてくるなんて、製作に同じ人が携わってるのかね~?、誰か真相を知ってたら教えて下さい。
次いでこの映画は、サメを雷魚に置き換えた『ジョーズ』みたいな作品かと思ったが、どちらかと言うと、”人喰いワニ映画”に近い印象を受けた。ジョーズのように背びれを出してジリジリ近づいてくるのではなく、基本的に水中からいきなり襲ってきて、パクリ!、すぐに水中に隠れるの繰り返しである。
そして映画の作りとしては、カメラワークも凝っているし、怪物の出来も結構いいと感じた。ストーリーもテンポよくさっさと進む感じ。しかし”呪術”がどうのこうのの話は別にいらないと思う。
反面この映画を観ていてモヤっとしてしまった点は、呪術がどうのこうの話の様に、キャラクターの肉付けのために妙な設定やドラマを無理やりくっ付けている感じがしたことかな~。それが物語でちゃんと回収されるならまだしも、結局とくに使われずに終わるのが多くてもったいない感じがした。例えば主人公と一緒にやってきた女生物学者…普通ならヒロインですが、同性愛者で犠牲者の娘のイライザをどさくさに紛れて口説きだす。これがストーリー上なんか影響あるかと思えば全くない。特に恋愛ドラマに絡んでくるわけでもなく、最終的ににサムとイライザがくっ付いて終わり。
それらの点とは別に、怪物が作られた理由が、”金持ちが狩猟の獲物用に改良しました”なんて身勝手過ぎる理由で笑ってしまった。身勝手すぎるでしょ!それは!この金持ちのおっさんも、画面に初登場した時の画が、美人の姉ちゃんに”禁則事項”させながら電話に出て、「誰だ、今忙しい…」ですからね。これだけ完璧な”下衆な金持ち”として登場したのに、実際に現場に出てきたら、意外とふつーに怪物と戦って退場する。もうちょっと”下衆な金持ち”振りを見せて欲しかったです。
全体的に丁寧に作ってある”THE 凡作”といった感じ。(※悪口ではないですよ)
色々と凝った設定やドラマを付けたが回収されずに終わります。怪物の倒し方もアッサリしていて、最期のオチもお約束。その辺をもう少しなんとかしてくれたら、もうちょっと印象に残る作品になったのではーと思えてちょっと残念。怪物の動かし方はよかったよー。
予告編はこんな感じ↓
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コメント
私も殺人魚獣ヘビッシュを見た時、フランケンフィッシュを思い出した。出来はフランケンフィッシュの方がいいが笑えるのはヘビッシュの方、モンスターのクオリティが低すぎると異様に張り切る婆さんが凄すぎるから。
私も殺人魚獣ヘビッシュを見た時、フランケンフィッシュを思い出した。>「遺伝子操作で作られたライギョの怪物」「呪術」「謎の婆さん推し」とエッセンスが被る被る。
この辺りの年代に「ライギョ物」が立て続けに作られたのは、2000年代初頭、アメリカ大陸において、アジア原産のライギョが大量に繁殖しているのが判明し、実際に大問題になったのが原因らしいです。