今回紹介する作品もちょっとアレな映画です。
製作が2005年とちょっと古い作品で、製作会社はかのアサイラム。
ついでにパチもんタイトルを付けられている、そんな負の数え役満な作品。
それがこの作品↓
まぁツッコミたいところがあるんで感想をシリーズ②です……。
原題は「Shapeshifter」 ※変身人間の意。
製作年:2005年 製作国:アメリカ 制作会社:アサイラム 83分。
出演:ジェニファー・リー・ウィギンス、オーシャン、クリス・ファシー、ヴァズ・アンダース
監督:グレゴリー・レムキン
あらすじは、厳重な警備の監獄が謎の怪物に変身する男に襲撃を受ける話です。
命令違反で軍を追われた女性主人公。新しく決まった仕事は刑務所の看守。
ある日新しく収容された男が突然奇妙な言葉をわめきながら暴れ始める。
看守たちが見守る目前で男は恐ろしい怪物に変身する。
主人公は生き残った囚人たちと協力して脱出しようとするが、凶悪な怪物の前に一人、また一人と殺されていく。
実は怪物に変身する男の正体はルーマニアマフィアの構成員で、収監された組織の構成員を脱獄させるために紛れ込んだのだった……。
果たして主人公の運命は!といった内容。
●総評:E
●キャラクター………✖、設定自体はちゃんとあるキャラが多いが、全く活かされていない。
●ストーリー…………✖、グダグダで代り映えのない展開が続く。
●怪物………………✖、着ぐるみ感抜群で愛嬌たっぷり。赤い。肉が好き。
《この映画で印象に残ったところ》
●ハイテク刑務所設定なのに半端なく寂れてるところ。
●やたらとグロい。無駄にスプラッターな映像が多い。
●全体的に埃っぽくて粗い感じがする。
●けっこうグダグダな展開になる。
※ネタバレ注意↓
まぁ製作がアサイラムな時点で色々とお察しなのだが、そのアサイラム製のう〇こ映画の方でも、面白くない方のう〇こ映画だった。
そんな映画でも感想と言うか、ツッコミたい所はあったんで感想(ツッコミ)を書いていきたい。
パチもんタイトルを付けられた書いたが、このDVDがリリースされたあたりに『アサルト13 要塞警察』という映画が公開されていた。
おそらくそこから持ってきたと思われる。
パチもんタイトルも時間が経過すると、インパクトも面白味も全くなくなる好例である。
《無駄に豪華なDVD特典映像集》
このレンタル版(?)のDVDはなんと10800円Σ(・ω・ノ)ノ
(値段自体はこのDVDに収録されているトレーラーの広告に記載されている)
その無駄に高いお値段のせいなのか、それなりに映像特典が入っている。
今回はその削除されたシーンにスポットライトを当ててみたい。
この映画の冒頭、恒例の怪物の顔見せも兼ねてコロ助される人。
どうやらモーテルで女とプレイ中に襲撃を受けた模様。
本編でもそのプレイの一環が見られるのだが、削除シーンではさらに詳しく描かれている。
具体的には最初の受付での交渉シーンから描かれる。
そのやり取りが間抜けと言うか妙に生々しい。
「どんな子が好みだ?」
↓
「幼い娘はいるかな?」
↓
「そういうことなら帰ってくれ!変態!取引はなしだ!」
↓
「ちょっと待てよ、このロシア娘に女子校生の制服を着せて…」
↓
「なるほどお客さん、そういう考えならわかる」
………何がなるほどなんでしょうね…。
その後はモーテルに場所を変る。
具体的にどのようなプレイをしていたのか詳しく描かれている。
そのプレイ内容が、
「英文のテストをする。間違えたらお仕置きだ」
………このAVのテンプレみたいな、アホな男の妄想はなんだよ!…
分かるような、分からんような話です(`・д・´)
このやり取りを削って、序盤の展開がテンポよく進むように編集したのは大正解だと思います。
他の映像特典として、劇中で使われる血糊についての話は非常に興味深かったです。
本当は企業秘密だけど、DVDを買ってくれた人には特別サービスとのこと。
……100円レンタルでゴメン(;´Д`)
その他にも「シェイプシフターの謎」と題してパロディ映像を作ってたり、おまけの特典映像に無駄に力を入れていた。
本編自体は全く面白くなかったが、映像特典はけっこう興味深く観れた。
まぁ視聴するのはあまりお勧めしないが、B級映画の中にはこんな作品もありますよーてお話でした。
コメント
一人になったら襲われると話をしているのにすぐに解散しては襲われる転回はさすがアサイラム。
一人になったら襲われると話をしているのにすぐに解散して>
「押すなよ…絶対に押すなよ!」に近い前フリなんじゃないでしょうか?
繰り返しはギャグの基本と言いますし、多分そうなんじゃないかと。
アサイラム作品もこの頃に比べると、ずいぶんとクオリティが上がったものだと思う。