本日紹介する作品はこれ↓
ブログ主は、恥ずかしながらずっと勘違いしていたのだが”ジェラシック”ではなく、”ジュラシック”らしい。
有名作品は”ジェラシック”でも出てくるが、マイナーな作品は”ジュラシック”で検索しないと出て来ないですね。
……どおりで、自分の書いた記事が出て来ないわけだ。
今回で二回目の観賞。
何年か前に、観た時はそれ程印象に残らなかった。
それでも釣り人が恐竜を吊り上げるシーンと、なんだか唐突にレーザービームみたいなのを乱射していたシーンだけは覚えていたわけです。
釣り人のシーンはまだしも、レーザービームはツッコミを入れておくべき案件だと思い、今回のレビューとあいなりました。
さーて、その感想は?
製作年:2007
製作国:カナダ
上映時間:97分
原題:「BEYOND LOCH NESS」
出演:ドン・S・ディヴィス、R・ネルソン・ブラウン、ニール・デニス、セバスチャン・ガッキ、アンバー・ボリッキ
監督:ポール・ジラー:『スネークヘッドテラー』、『フィアー・フロム・デプス』、『YETI イエティ』などのB級作品多数。
ケーブルテレビ向けの低予算のモンスター映画をよく撮ってる人。
あらすじ:1976年に、ネス湖で調査を行っていた未確認生物調査隊が、謎の巨大生物の襲撃を受けて壊滅した。
30年後のアメリカのスペリオル湖で、巨大な生物の襲撃と思われる事件が相次ぐ。
生物学者のジェームズは太古の恐竜が生き残っていると考え調査を開始するが……。
●総評:C
●キャラクター………〇、テンプレ通りだがやたらと濃いのが二人いる。
●ストーリー…………△、あまり細かい事を気にしなければいける。
●カメラ、演出………〇、低予算映画だが、ここら辺はしっかりしていた。
●怪物…………………△、過去編で”顔にモザイク”状態で笑える。見慣れるとかわいい。
《この作品の印象に残ったところ》
●電波なおじさん。
●謎のハイテク兵器。
●パッケージ詐欺。
※ネタバレ注意↓
まず最初に一応突っ込んでおきますが、パッケージに映ってるティラノサウルスは出てきません。
あと攻撃ヘリコプターも出てきません。
じゃあ、何が出てくるの?といったら、プレシオサウルスみたいな首長竜と、謎のハイテク兵器です。 超音波で攻撃する通称”ソナーガン”なる武器と、電子レンジのマイクロウェーブを応用した”EMPガン”なる物が出てきます。
首長竜はともかくとして、謎のハイテク兵器は攻撃ヘリよりも遥かに濃い気がします。
……もうこの際パッケージは、ビーム兵器を撃ちまくる主人公でいいじゃん。
※ちなみにプレシオサウルス↓はこんな恐竜です。
出てくるのは似て非なる”プレシオサウルス”ですがね……。
プレシオサウルス Wiki




ここでこの作品のオープニングからの話の流れを少し紹介します。
まずは30年前の回想シーンから始まる。
本編よりもやや色調を落とした画像で、過去のシーンである事を演出。
恐竜の特撮CG画像が記憶にあるものよりも酷いのには、やや面食らったが観賞を続ける。
このシーンの恐竜、何故だか頭の部分は、太陽光の反射で映らない。
この程度のクオリティのCGで随分と焦らしてくる。
カメラワークと演出と俳優の演技は、意外としっかりとしている。
どうやらこの作品、予算は少ないB級だが監督の腕はしっかりしているらしい。
(そうなの!?)
管理人が、そんな感想を抱いてる間に、調査隊は一人の少年を残して全滅。
この少年の頬に、非常にわざとらしい感じで傷が着く。
↓
場面は変わり、30年後のアメリカのスペリオル湖。
スペリオル湖のほとりで暮らすジョッシュは、大学への進学を保留にしたまま家業のボート屋を営業していた。
変わり者で有名な叔父と話すジョッシュ。
おじさん曰く、
「宇宙人は実は地球に来ている」
「軍はワープ装置の実験をしている」
「低周波発生装置の実験をしている」
「NASAは怪しい組織だ」
「湖には怪物が……」
10分程延々と電波なお話を熱く語るおじさん。
このシーンが意外と面白い。
ついでにこの後出てくるトンデモ兵器たちの前フリを、この時点でちゃんとやっていた事に気づき、目から鱗w(゚o゚)w
↓
叔父さんと別れてボート小屋に戻ったジョッシュの前に、黒いコートに、黒いカウボーイハット、デカいサングラスの男が登場。
男は、未確認生物学者のジェームズと名乗り頬には傷が……。
……あれ?この作品記憶にあるのよりも面白いぞ!Σ(・ω・ノ)ノ
ここまでだいたい17分ぐらいだが、事件の原因となる過去シーンから始まり、この後に使う設定を登場キャラクターに一気に語らせてからの、如何にも物語を動かし始めますって男の登場でけっこうテンションが上がる。
かなり強引な展開なんだが、不思議と許せる。
この後はお約束通りに、怪物が人を襲いだし主人公一行がそれに立ち向かう。
話の流れでジョッシュは、急にイケメンになり彼女をゲット。
恋敵は喰われる。釣り人も喰われる。叔父さんも喰われる。
ハイテク兵器は恐竜の住処の磁場であまり役立たず、結局は青酸カリを注射器で撃ち込んでからの→爆発オチ
ハイテク兵器は目立ってた割には、役に立たないってのが(笑)
しかしそのオーバーテクノロジーの数々を、「特注品で作らせた」の一言で片づけて、一切の説明を放棄している様は非常に漢らしい。
観てるこっちも「特注品ならしかたない」って許せちゃうしね。
さらに突っ込ませて頂くが、未確認生物学者と名乗りながらも自分の復讐を優先して全滅させる様が何とも言えない(笑)
いや、自分の専門でしょ?貴重な生物だし、今の自分の飯のタネなんじゃないのか?
恐竜が生き残っていたのは凄いことだよ!研究しようよ!
最後にちょっとした疑問なんだが、この手の映画のパッケージ詐欺はどの辺までOKなんだろうか?
映画の登場キャラクターや、兵器やロケーションが多少美化されて描かれているのは、まぁ善しとしてだ、今作みたいに全く関係ない怪物や兵器を登場させるのは、OKなのだろうか?
(どうなのJARO?)
パッケージと中身がほとんど一致しないのは、流石に駄目だろうと思いつつも、
「いやこの手の映画では、騙されるのも楽しみの内なのではないか?」
、と思ってしまう自分もいる。
90分100円で、騙されても文句は言えない……←こう書くと不思議と納得できるが、まぁ、どうなんでしょうね?
パッケージ通りの展開になって、戦闘機や戦車が出てきたら、それはそれで、なんか言うけどね。
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コメント
パッケージ詐欺だが内容はかなりよかったです。恐竜はデザインはあれですが、ガンガン出てきてバンバン動いていた。ハイテク兵器よりライフルでの遠距離攻撃とか青酸カリとか普通の攻撃がきくのが笑える。
ハイテク兵器>個人的にオーバーテクノロジーな物がさも当然の様に出て来て、さらに詳しいテクノロジーは一切説明しないさめに痺れました。
ライフルでの遠距離攻撃>「レベルを上げて物理で殴れ」的なあれ。
青酸カリ>「名探偵コナン」からモンスター映画まで幅広く出て来る人類の最終兵器。