今回紹介する作品はこれ↓
とりあえず話のネタに予告編だけでも観ていって下さい↓
製作年:2002年 製作国:アメリカ 92分 原題:「BUBBA HO-TEP」
出演:ブルース・キャンベル、オジー・デイビス、エラ・ジョイス、ハイディ・マーンハウト、ボブ・アイビー
監督:ドン・コスカレリ
●総評:D
●キャラクター………〇、ツッコミどころしかないメインキャラクー達だが本人たちは至って真剣である。
●ストーリー…………〇、意外と熱くていい話なのが逆にムカつく。
●カメラ………………〇、意外としっかりしている。
●音楽…………………〇、非常にいい。
●怪物…………………△、怪物映画史上で一番弱いかもしれない。
あらすじ:エルヴィス・プレスリーは生きていた。人気の絶頂期に自分の物まね芸人と入れ替わったエルヴィスはとある老人ホームでひっそりと余生を送っていた。話相手は自分は暗殺されたJ・F・ケネディだと言い張る黒人の老人。そんな二人が入居している老人ホームに太古の眠りから覚めたミイラ男がやって来た!老人の魂を喰らう化け物に二人は決死の反撃を試みるが……。
《この作品の印象に残ったところ》
●意外とストーリーがいい。
●怪物映画史上最弱の主人公と怪物。
●漢の生き方みたいな話になる。
※ネタバレ注意↓
この映画のキャッチフレーズが「プレスリーは生きていた!J・F・ケネディは生きていた!そしてミイラ男も生きていた!」ついでに「ゾンビは墓場で眠ってろ!」と来たもんです。主演は『死霊のはらわた』のブルース・キャンベルで、監督が『ファンタズム』のドン・コスカレリ。
実は生きていたエルヴィス・プレスリーが、これまた実は生きていた黒人のJ・F・ケネディと共に老人ホームでミイラ男と戦う……いったいどこからこんなアホな自由な発想が出てくるのか疑問に思う。
一応原作があるらしい。
↑この中に収められている短編だとか……。
どうしようもないZ級映画を想像して借りると、意外としっかりと作ってあってがっかりする。ホラーなのかギャグなのかいまいちジャンルは分からないが、カルト映画の類なのは確か。
「VSミイラ男」をうたっているがあんまりミイラ男は関係ない。どちらかと言えば「死期を悟った男が最後に何をするか?」っていう至って真面目な部類のテーマである。自分の人生に思った通りの幕を降ろしたい、自分自身を全うしたいという侍の生き方・死に方に通ずるほにゃららがあるかも……いやないか?
…うん、ようわからん映画だったよ。
この映画は下ネタが非常に多いのと、観ていて「歳はとりたくないなぁ~」としみじみと思わせる作風に仕上がっております。半分くらいチ〇コと尻の〇の話です。
後は「お前はダラスの一件とは関係ないな?」や「マリリン・モンローはどうだった?」みたいな素敵な会話があるぐらいです。
その他にもJ・F・ケネディが陰謀で黒く皮膚を染められた下りみたいに、けっこうブラックジョークも多めです。
怪物に立ち向かうのは老いたエルヴィス・プレスリーとJ・F・ケネディの二人。ここまでへっぽこな正義のヒーローはいなかったんじゃないだろうか?
対するミイラ男の方も怪物映画史上最弱だったのではないだろうか?
歩行器と車椅子を使ったアクションシーンなんて早々お目にかかれない。
全体的に評価に困る映画。Z級映画にしては観ていてぐっとくるシーンが多すぎる。主人公達の人生の黄昏に対する切なさがしみじみと伝わって来て、一瞬
「あれ?これ意外といい映画なんじゃね?」
と思ってしまった(錯乱)
全く勧めない類の映画だが、Z級ホラー映画には、まぁこういう作品もありますよ~てな話です。
いやしかし、この映画のジャンルって何なんでしょうね?ホラー?orコメディ?orゾンビ映画?
よく分からないのでホラーコメディのカテゴリーを新設してみました(笑)
コメント
ひどい作品と思ったが、男の死に際の見せ方が良かった。エルビスおじいちゃんに合掌。一番笑ったのは次回は吸血鬼だぜみたいな終り方。