あの映画の一作目を観てみる   DVD「ゴジラ」の感想

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去年(2016年)に公開された「シン・ゴジラ」。

皆さんはすでにご覧になっただろうか?

賛否両論でいろいろと言われているが、そういったものに触発された訳ではないが、1954年公開の初代「ゴジラ」から改めて感想みたいなものを徒然と書いていきたいと思う。

まず1954年(昭和29年)の出来事。
‣マリリン・モンローが結婚
‣「中日スポーツ」が創刊
‣少女漫画雑誌「なかよし」創刊
‣マツモトキヨシが有限会社として設立
‣保安隊が自衛隊になる
‣第五福竜丸が「死の灰」を浴びる

そんな出来事があった年です。
(さらに詳しく知りたい人はWiki等で調べてね)

ちなみに他には
「七人の侍」「二十四の瞳」「ダンボ」などが公開されている。

自衛隊が設立された年であり、第五福竜丸事件が起こった年に作られた映画みたいですね。

ブログ主は小さい頃に「ゴジラ」映画はだいたい観ている。
しかし、近所のビデオレンタル屋に、この初代「ゴジラ」と「ゴジラVSヘドラ」だけは置いてなくて、この二作品だけは最近になってやっと視る事が出来た。
(どっちもゴジラを語る上では重要な作品な気がするなぁ…)

前置きが長くなりましたが「ゴジラ」の感想。

◆思ったよりもゴジラは出てこない。
ゴジラは思ったよりも画面に映りません。
前半は体の一部分のみだったり、足跡、鳴き声、船や建物が破壊される描写で表現する感じ。
後半は10分程暴れまわるシーン→人間ドラマ→最後の対決シーンのみ。
ゴジラが画面狭しと大暴れするイメージと言うか、画面にずっと怪獣が映っている事を期待して視ると「なんか、違うかなー」て思う。

◆ホラーとは言わないが、白黒の画面と合わさって思ってたよりも、おどろおどろしい。
画の撮り方や、役者さんの演技力が「説得力」というべき感じもあいまって怖い。鬼気迫る感じがするシーンもちらほらで、これ保育園児の俺が観たら絶対泣くんじゃないか?
BGMも低くこもった感じがする。
(これはこれで凄くいいですよ!)

◆台詞の言葉使いが凄く綺麗に感じる。あと姿勢がいい。
台詞の言い方一つでこうも違うものなのか。言葉使いに関しては昔の人の方が断トツで綺麗だ。荒っぽい男性の役でも優しい上品な感じがする。
姿勢のよさは笑いが出てくるレベル。
巷に溢れる「昔の日本人は凄かった」論の正体って実はこんな事の積み重ねなんじゃねーのって思う。
姿勢のよさと仕草の綺麗さ、半端ない。

◆人間ドラマの有無。
有り。むしろ人間ドラマが面白い。
怪獣ゴジラが大暴れするエンターテイメント作品と言うよりは、核や戦争、自然災害の象徴=人間の力ではどうしようもない厄災に見舞われた際の人間模様を描いた作品だったんだろうなー。
眼帯に黒の手袋、白衣を羽織った、いかにもマッドサイエンティストな芹沢博士。
人間的には凄くまとも。
この博士を映画や漫画作品における、マッドサイエンティストのステレオタイプにしてしまったあたりに、僕たち現代人の頽廃が始まったに違いない。
(※意味不明)

ちなみにこの芹沢博士を演じた平田昭彦は「ウルトラマン」でもウルトラマンが倒せなかったゼットンを、無重力爆弾で倒した岩本博士役と本作以降も怪獣を兵器で一撃で倒す役柄を演じているらしい。ほぇ~Σ(・ω・ノ)ノ
(実際撃ったのは井出隊員だったような…)

◆政治家や組織は有能か?
うーん、微妙。
対策委員会の設置は迅速だし、やる気はあったし、国民に対して誠実だったと思う。
ただ、「水爆実験を生き延びた生物に対してどんな攻撃が効くというのだ」みたいなことを、劇中で言ってます。
そんな生物だから、結局何も出来なかったに等しい。
その為に芹沢博士の研究内容が出てくるわけです。

ちょっと気になったのは、「怪獣がいる」と言われて受け入れるのが実にスムーズ。
B級モンパニの観過ぎかもしれないが、「モンスターがいるんだ!」と言われて「はい、そうですね。じゃあどうしようか?」て流れになるのが逆に笑えてくる。

◆街の破壊描写や、犠牲者をどう描いているか?
けっこうガンガン描いてます。
人間が怪獣の吐いた熱戦で蒸発する様子みたいなのはないです。
その辺は技術が進歩してからみたい。
怪我人だらけの、避難所の様子も描いてます。

◆自衛隊はやられるか?
やられません。
自衛隊は撃墜シーンNGなのは有名な話。
その話を聞いた後でゴジラシリーズを見返して観ると、確かにあんまりやられてないのに気付く。
そうすると、なんとなく怪獣映画のやられ役のイメージがあるのはなんでだろう(・・?
メッサー兵器みたいなのは落とされてた記憶があるがどうなんだろう?

◆とんでも兵器は出てくるか?
出てくる。むしろ開祖的作品だと思う。

ゴジラのBGMの「フリゲートのマーチ」ってあるじゃないですか。
あれが初めて使われるのが、海上保安庁のサルベージ船の出航シーンだというの知ってへぇーとなってます。

個人的にはちっちゃい頃に真剣に観てたのが、VS物なんで、ゴジラしか出てこないのは、妙な違和感しかないんだよなー( ・Д・)

まぁこんな事をダラダラ書いていく予定。

コメント

  1. 燃焼豚 より:

    初代ゴジラは怪獣映画というより、怪獣をモチーフにした社会派映画という感じ。でも、やっぱりゴジラが出ると興奮してしまう。怪獣映画の原点ここにありと思ってしまう。ちなみにゴジラを見て一番驚いたのは怪獣映画と無縁そうな名女優の菅井きんが出てきた瞬間だった。それはシン・ゴジラでも同様で片桐はいりが出てきたくらいの衝撃だった。

  2. 堂柿弘也(管理人) より:

    >ちなみにゴジラを見て一番驚いたのは怪獣映画と無縁そうな名女優の菅井きんが出てきた瞬間だった。
     ゴジラシリーズは東宝の有名俳優多数出演ですからね。子供のころゴジラを観ている僕の横で、母と祖母が出演者を観てミーハーな会話をしていたのを覚えています。
     年を取ってから見返すとまた違った発見があっていい。

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