今回紹介する作品はこれ↓
一部のマニアの間では、「彗星のごとく現れたカルトムービー界の鬼才」と言われているマーク・ポロニア監督の作品です。
一部では「カルトムービー界の超新星」「酷すぎる」「ポロニアワールド」「彗星のごとくそのまま大気圏で燃え尽きたらいい」などと人気を博している。
この映画リリースされたのはつい最近ですが、よく見ると『フランケン・ジョーズ』、『ビックフッドVSゾンビ』等の作品よりも、前に撮られたものだという事が分かります。
(しかし酷いタイトルばかりだ……)
マーク・ポロニア監督が一部の人たちに受けたんで、『猿の惑星:聖戦記』の公開に合わせて発掘された模様。
そしてそれに便乗してレビューを書く人が、ちらほら………私です(^p^)
製作年:2013年 製作国:アメリカ 80分 原題:「Empire of the Ape」
出演:ジェームズ・カロラス、エリザベス・V・コスタンツォ、ダニエル・ドナヒュー、ジェフ・カーケンドール、マリー・デロレンゾ、スティーブン・ディアスパラ
監督:マーク・ポロニア
●総評:Eorランク外
●キャラクター………△、どっかで見たようなキャラ達を、二段階ぐらいチープにした感じ。
●ストーリー…………△、唐突に次元移動するのを除けば、まぁ普通ぐらいかも。
●カメラ………………✖、酷い。ひと昔前のホームビデオの方が綺麗。
●音楽…………………✖、曲調は壮大だがパクリくさい上に、音がショボい。
●演技…………………✖、もっと真剣にやれ!アクションシーンの開き直りはある意味潔い。
●怪物…………………✖、お面被ってるだけ。手袋とシャツの間から肌が見えていても気にしない。
あらすじ:地球よりはるか遠くにある宇宙船型収容所では三人の女囚が収容されていた。
三人は自由を求めてシャトルの操縦を乗っ取るが謎の惑星に墜落してしまう。
そこは凶悪な類人猿が支配する猿の帝国だった……。
《この作品の印象に残ったところ》
●DIY感あふれる宇宙船。ペットボトルか!
●CG、カメラ、演技、音響、ストーリー全てが悪い。
●酷い!の一言しか出て来ない。
※ネタバレ注意↓
取り敢えず予告編↓を観て頂きたい。
予告編でだいたいどのような映画かなんとなく分かる。
一応この映画2013年に制作されてます。1960年代じゃないですよ。
まず結論から言います。
う~ん酷いなぁ…これは(笑)。
《だいたいこんなお話です》
おそらくほとんどの方は、一生涯この映画を観ないと思われるので、もう少し詳しくどんなお話か説明しますね。
開始早々華のないおっさんの
「どうしてこうなった…」
、というありがちな独白から始まる。
そこから始まる過去編(物語)
冒頭からこれ。
いちおう宇宙船型収容所のつもりらしい。
保育園の頃に、ヤクルトの容器でこんなオブジェを作った思い出がある人!
は~い( ´ ▽ ` )ノ
そして出てくる三人の女囚。
女囚……組み合わせるだけでどんな映画も一瞬でB級臭くなる魔法のエッセンス。
収容されているのに三人とも好き勝手な服を着てる。G-ショックらしき時計ををしているのが一人いますが、まぁ気にしない。
「未来でも日本のモノ作りは生きているんだね!」、なんて突っ込んだら負けです。
脱出ポッド(当然の様にペットボトルだ!)を盗んで逃げだした女囚は謎の惑星に墜落。
一応言っておきますが、特撮は全てこのクオリティです。
10年前のパソコンの映像ソフトでも、もうちょっといいものが出来る気がします。
そんなグダグダな映像なのに、オープニングに入るまでが無駄に凝っていて、約9分程経過してからオープニングタイトルとスタッフロールが出る。
そこだけ『猿の惑星:聖戦記』と一緒(だから何?ってお話ですが…)
スタッフロールを観ていて、マーク・ポロニア監督の他にも、後二人ポロニア姓の方がいることに気づく。Z級映画の家族参加率の高さは何なんでしょうか?アットホームな職場なんでしょうか?
ついでにZ級映画の監督が、俳優と脚本等も兼業している率の高さは何なんだろう?
あと、映像関連でブレッド・パイパーさんのお名前が見えた気がしますが、嫌な予感しかしません。
※ブレッド・パイパー監督、『アラクニア』、『ビック・クラブ・パニック』等の監督。
逃げた女囚を何故か一人で追って来る船長。
人望がないんかね……。
その追ってくる船長が冒頭ブツブツ言ってたおっさん。
男の子の夢腕時計型通信装置。
謎のスマホもどきが付いてるいかしたデザイン。
男の子の夢ロックバスター!…じゃなくて、スマホもどきからビーム発射!
ちなみにこのおっさんマーク・ポロニア監督映画によく出てる。
謎の惑星には言葉を話す類人猿が……。
この無駄に流暢な英語を話す猿達は、伝染病で絶滅の危機に瀕していた。
人口わずか6人で「帝国」を名乗る厚かましさ。
雄♂ばっかりだからって女囚を相手に繁殖しようとする。
おぉーと!エロマンガのような展開きたー!
中に人間が入ってるのが丸分かり…と言いますかお面+手袋です。お面と手袋の隙間から地肌が見えていますが、細かい事は気にしない!
つーか全く隠す気ないだろっ!(ノ`Д´)ノ
この後追って来た船長は猿達と手を組む。
↓
実は猿達を顧客に女囚の代わりに売りつける気まんまん。
↓
猿に裏切りばれる。
↓
猿、宇宙船乗っ取る。
↓
ブラックホールに突入。
↓
未来の地球へ。
地球は猿達に乗っ取られる。船長処刑。
猿は6人いましたが、一人は銃の暴発で死に、一人は女囚側に着いたので、実質4人で地球乗っ取ります。サイヤ人もかくやという強さを持っているのかもしれません。
女囚の一人が猿との子を産んで、その子に”ケイン”と名付けて物語は終わる。
続編「猿の反乱」に続くの文字が……。
《雑多な感想》
感想も何も「ひ、酷いなぁ…」の一言しか出てこない。ここまで酷いと逆に笑えてくる。実際観賞中何故か僕の顔は笑顔だった(笑)
よくゲームの新作の出来がいまいちだったとか、ひいきにしてた漫画の展開が変わってしまった、なんて事で炎上してますが、お前らちょっと待てよ。『猿の帝国』でも観て頭冷やせよ、と僕は言いたい。
その作品はそんなに酷くない。
いや、すまない、ちょっとばかし映画の内容が酷過ぎて混乱していたようだ。
なんでこの作品を新作料金で借りて来たんだろ、僕は?
なんで僕より先に借りている人が、何人かいるんだろ?
もう意味不明過ぎてどこから突っ込んでいいのか分から
ないし、この作品を正しく表現するだけの語弊と表現力を持ち合わせていないのが口惜しい。
イケメンゴリラだとか、ペットボトルロケットだとか…。あぁ、”ケイン”て聖書ネタか?無駄に壮大な話に出来そうですけど、だから何?って感じだよ。
「地球の女を味見してみるか…」なんてエロマンガな台詞は、本編ではありませんでした。
(ちょっと残念)
マーク・ポロニア監督が一部のマニアの間で、「彗星のごとく現れた」なんて言われていますが、ブレッド・パイパー監督の知り合いなら、それほど唐突な登場の仕方ではないような気がする。
「スタンド使い同士は引き合う」じゃないけど、結局似たもの同士で固まってるもんなんですかね?
つーか、お前らもっとまともな映画を撮れって…(; ̄Д ̄)
最近のA級怪物映画って物凄い人数が関わっているんですよ。『エイリアン・コヴェナント』だとか『猿の惑星:聖戦記』のエンドクレジット見てるとドン引きするぐらいの名前が出てくる。
それに比べてこの映画、俳優10人スタッフ10人くらいで作ってるからね。さらにスタッフの身内率も凄い(笑)
そもそも比べるのが間違いなんだろうけど、その差に笑うしかない。
しかし、この手の映画ってどうやって探してくるんだろうか…?
考えようによっては、これぐらいのクオリティの作品でも海外の配給会社に購入してもらえるんだから、ある意味夢があるかなぁーと思わなくもない。
コメント
この作品は未見なので予告の感想。うん、いつも通りの酷さ。でも、あまりのクオリティーの低さについ笑ってしまうポロニア節が凄い。
この作品は未見なので>
本編を観なくても、予告編で察するクオリティです。
いつも通りの酷さ>
この酷さが癖になる(笑)