巨大怪鳥映画「アルティメット・プレデター」感想・レビュー ~RHI制作がおくるロック鳥の恐怖!~

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 今回紹介する作品はこれ↓

製作年:2011年  製作国:アメリカ  88分 原題「ROADKILL」

監督:ヨハネス・ロバーツ『海底47m』『ストレージ24』
製作:エイドリアン・スタージェス
出演:ケイシー・バーンフィールド/スティーブン・レイ/ディアムイド・ノイズ/ネッド・デネヒー

【あらすじ】
 ケイト達7人はキャンピングカーでバカンスに出掛ける。
しかしある村でトラブルになり、一人の老婆を死なせてしまう。
 老婆は死ぬ瞬間ケイト達に呪いをかけた。
ケイト達は伝説の怪鳥”シムロック”に命を狙われることとなる……。

●キャラクター………〇、キャラは立っている。主人公サイドも悪役サイドもクズしか出て来ない。
●ストーリー…………〇、あってないようなもの。しかし最後まで退屈しない。
●カメラ・アングル…〇、この手の低予算映画にしてはかなりいい方だと思う。
●怪物…………………〇、”伝説の怪鳥シムロック” 飛んでる怪物が違和感なく表現されていた。

以下ネタバレ注意

予告編はこんな感じ↓

自分勝手な若造VS地元のDQN》
 この映画は、主人公サイドも敵側サイドも、総じてどうしようもない人間しか出て来ない。

 あらすじは、卒業旅行にアイルランドに出掛けた若者グループが、地元のガラの悪い連中と揉める。
すったもんだ合った末、若者たちはガラの悪い連中の身内の老婆(趣味:占い)を轢き殺してしまう。
 老婆は息絶える瞬間、

「シムロックの呪いを受けよ!」

、と叫ぶ。

 その結果ケイト達は、マイナンバーポータビリティーを利用して、電話番号そのままに、他社の携帯会社に乗り換える事が生涯出来なくなる謎の怪鳥”シムロック”に命を狙われる事となる。

 ケイト達は、怪鳥”シムロック”一人また一人と殺されていく……といった内容。

 どちらか一方が、もう少しまともな神経の持ち主だったら、血を血で洗う今回の惨事は、防げたと思う………それだと映画が始まらないですけどね(; ̄Д ̄)
 
 自分勝手な若造グループにも、”怪鳥シムロック”をけしかける、地元の柄の悪い連中どっちにも共感出来ない。

 「勝手に〇同士〇し合ってくれ!」というのが、正直な感想。

 一応、各キャラクターのバックストーリーもちょいちょい回収される。
 しかし、それが物語を構成する上で、重要な意味を持ったりはしない。

 ツッコミ所は、ヒロインのケイトがただの女子大生にしては、異常に戦闘能力が高いことぐらいです。

 

会長simロック》
 ではなくて”怪鳥シムロック”です。
「携帯電話ネタはもういいよ」
、と聞こえてきそうですが、「シムロック」で検索したら、こっちのsimロックばっかり出てくるでやんの。
 
 劇中でも説明されてますが、『シンドバットの冒険』にも出てくるらしい。


 「怪鳥シムロック」で検索すると出てくる。
   ↓
 ロック鳥 Wikipedia

 製作にRHI制作が携わっており、けっこう出来がいい。

 こういった「空を飛ぶ化け物」はその性格上、表現するのが難しい。
CGで表現すると、どうしても背景から浮いてしまうという問題点を抱えているが、今作では非常にうまく出来ていたと思う。

 RHI制作は他にも『ジュラシック・プレデター』『U.M.Aライジング』を手掛けている。

ジュラシック・プレデター LBXS-105 [DVD]
ニック・チンランド
エー・アール・シー株式会社
2015-11-30


 飛行系モンスターの表現に、一日の長があるようです。

 怪物のCG自体はよく出来ているのだが、見せ方がワンパターンで映画の後半になると、正直飽きてしまう。
 上から人間を攫っていき、一度画面から見えなくなってから、犠牲者が落ちてくるパターンばっかりなんですよね。

 その辺を、もう少しだけ工夫して欲しかったと思う。

 それでも、最後の30秒ぐらいまでずっと戦っているのは、面白かった。

 あのラストシーンを含めて、二点よく分からない点がある。 

 一つは怪鳥シムロックは、結局なんだったのか?という点。
実態をもったただの生物なのか、”呪い”のような超自然的な存在なのか?

 もう一つは、最後に出て来たシムロック。
 あれは、「結局攻撃は効いていなかった」ということなのか、それとも「もう一匹いた」という解釈なのか?

 いや、B級映画の内容にあんまり真剣に突っ込むだけ無駄だという事は解っているのだが、なんだかもやもやする。

 出来のいい所と悪い所がそれぞれあって、人に勧めるかどうか微妙なラインの映画です。
バカ映画ではなく、真面目にモンスターパニックをやっている映画なので、そういった作品が好きな人はチェックしてみて下さい。

(※『ジュラシック・プレデター』の感想はこっち←)
(※『U.M.Aライジング』の感想はこちら←)

【感想まとめ】
総評:C
●登場キャラクターはクズしかいない。
●↑お互いもう少しまともな人間なら誰も死ななくてすんだのに……と思ってしまう。
●最後までしつこい。
●↑の反省からか、EDのスタッフロールは無駄に速い。

コメント

  1. 燃焼豚 より:

    ザ・プレデターを見てきた。グロが多いが見ごたえがあった。アルティメットプレデターは何か格闘家か日本特撮の怪人みたいに肉弾戦が好き。で、こっちのアルティメットプレデターはロック鳥はデザインが変、CGがややしょぼい。その分、動きはいい。物語も人間のくずの殺し合いに徹しているのであまり心理的ダメージはなかった。割りと面白かった。ロック鳥は何匹かいるみたいなので本家のアルティメットプレデターと戦わせるのもいいかもしれない。

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