さて冬の寒さにぴったりの映画を紹介します。
本日紹介する映画はこちら↓
製作年:2013年 製作国:アメリカ
上映時間:85分 原題:「DEADLY DESCNET」
監督:マルコー・マキラークソ
製作:ジェフリー・ビーチ/ジョン・カッピラ
出演:チャック・キャンベル/エイドリアン・ポール/ローレン・オニール/ニコラス・ブルトン/エリザベス・クロフト/ショーン・ティール
【あらすじ】
登山家の原因不明な遭難が続く、高峰グレイシャー・ピーク。
ニーナは、連絡を絶った兄のブライアンの捜索のため、軍の仲間と共に山に向かう。
しかし雪崩に巻き込まれて負傷者を出してしまう。
負傷者を抱えたまま、山小屋に向かう一行だが、そこに巨大な何かが襲ってきて……。
●キャラクター………△、キャラは立っている様でたっていない。いまいち役割が分かりにくい。
●ストーリー…………△、あってないようなもの。細かいドラマは別に要らないのではないか?
●カメラ・音楽………〇、基本的な技術はある。
●怪物…………………△、パッケージ、あらすじ、タイトルからは予想出来ないが、あいつです。今作では微妙なCGで表現されている。ただの野生動物なんでほっといてやればいいのに…。
備考:スキー・スノーボードのシーンは気合が入っている。
※以下ネタバレ注意↓
予告編はこんな感じ↓
《またゴリラかよ…》
さてこの映画は、タイトルやあらすじ欄からでは、何が襲ってくるのかいまいち予想がつかない。
いったいどんな怪物が、襲って来るかワクワクしていた…いやすみません、アルバトロスなんでそんなに期待しないで観てました(笑)
そうしたら、毎度お馴染みのビックフット、といいますかイエティでしたね。
この辺りの呼び名について、前にもちょっと触れましたが、細かく分けるべきなんですかね?
サスカッチどろか、イエティ、日本のヒバゴンまで一緒くたに扱っている場合もあり、困る。
……こんな事に真剣に困っているのは、当ブログの管理人含めて日本に10人くらいしかいないんじゃないの?
この手の作品では、毎回着ぐるみの強化型ゴリラに笑わせていただいているのだが、今作ではCGで表現されています。
本作に登場する強化型ゴリラは、四つん這いで移動し、顔の造形も若干熊要素が入っています。
劇中怪物の正体がハッキリと語られる場面はありません、しかし雪山でゴリラが出てきたらそれはもう”イエティ”でいいんじゃないかな?
案の定、CGの出来と強さは場面によって、非常にばらつきがあります(笑)
出来は、うん、まぁ…アルバトロスですからね…。
怪物の出来が云々よりも、脚本のダルさが目立つ作品です。
誰かこの”ビックフット”物で凄い作品を作ってくれる監督はいないのか…?
(※一応それなりの作品はあることはある)
ゴリラっていまいち正しい評価がされていない気がする。
(※ビックフットはゴリラではない)
《なんだか色々と微妙》
この映画ちょっと微妙に感じる点がいくつかある。
まず、物語が始まるまでのテンポが非常に悪い点。
「ヒロインの兄貴が消息を絶ち、それを仲間と探しに山へ向かう」、その物語の導入部分を、25分かけてやっている。
全編85分の内の25分、大雑把に言って物語が始まるまでに1/3かけている。
それまで登場人物のどうでもいいドラマを、延々とやっている為、どうしてもダレてしまう。
そのドラマ部分が後半何らかの形で生きてくるのならまだしも、特にそういった伏線でもなんでもない。
その辺のテンポの悪さが気になる。
次に予算と情熱の振り分け方について触れたい。
この映画、映画自体のクオリティはともかく、スキー・スノーボードのシーンは無駄に気合を入れて撮っている。
滑っている人の主観映像、アップ、引きと視点をころころ変えて、さらにその映像自体のクオリティも高い。
その辺りに予算と情熱を、ほとんど使ってしまっている気がする。
全体的に予算と情熱の振り分け方、時間配分、一言でざっくり言ってしまえば「バランス」の悪さが目立つ作品だった。
それでもいい所がない訳ではない。
俳優と音楽に関しては、いかにもB級って感じなんですが、「B級特有の熱さ」が伝わってくるんで、その辺は評価したい。
あと、雪山のロケーションは綺麗でいい。
どうでもいいが、主人公達がロッジに立て籠もる場面
。
女性陣が上着を脱ぎ、セーター姿で体のラインがはっきりわかるようにしてくれる。
恐らくサービスシーンのつもりなんだろう。
こういった微妙なサービスシーンを挟む、「B級映画のノルマ」を几帳面に達成する努力をするあたり製作者の真面目さがうかがえる。
さらに主人公一行の新婚さんカップルを、お約束通りしっかりと〆ている。
その真面目さで、映画の諸々の配分をちゃんと調整してもらいたかったなぁ……。
【感想まとめ】
●総評:D
●スキー・スノーボードのシーンに予算を使っている。
●怪物の出来と強さがコロコロ変わる。
●全体的に労力の配分を間違えている。
●ラストの怪物退治のコテコテさは笑う。
●ヘリは墜落しない。
●B級映画で結婚関連の話をすると助からない。
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