せっかくの休みにZ級映画のレビューを書いている管理人です。
そんな訳で今回紹介する作品はこれ↓
一応『ジュラシック・シャーク』の続編らしい。
監督は別の人。ブレッド・ケリーはプロデューサーで参加。
なんだかんだで、いつものケリーファミリーも多数登場。
製作はカナダではなく、アメリカになっているが。しかし、ロケーションは同じに見える。
そして映像素材も使いまわしで、ついでに血糊も使ってない、て(゚Д゚)ゴルァ!!
製作年:2014年 製作国:アメリカ
上映時間:91分 原題:「Raidaers of the Lost Shark」
監督:スコット・パトリック
製作:ブレッド・ケリー
出演:キャンディス・リッドストーン/キャサリン・メリー・クラーク/ジェシカ・ハーザー/ローレンス・イーヴンチェック
【あらすじ】
立ち入り禁止区域に設定された湖で、行方不明者が続出する。
原因を突き止める為に、大学教授の科学者が島を訪れるが、そこで彼女たちは想像だにしなかった恐怖を味わう事になる……。
●キャラクター………△、酷いが前作よりはマシ。
●ストーリー…………✖、あってないようなもん。
●カメラ………………✖、映像のクオリティは総じて低い。
●音楽…………………△、本作ではなぜかいい感じのロックミュージックを用いているシーンが多い。
「そんな事で誤魔化せると思うなよ!」と言いたくなるが、お陰で前作より多少まともに感じるのも確かである。
●怪物…………………△、前作の『ジュラシック・シャーク』と、同じ映像資料を使っている事がうかがえる。もうちょい工夫せい。
なによりもサメが、唐突にとんでもない変異をしており、視聴者の度肝を抜く。
※以下ネタバレ注意↓
予告編はこんな感じ↓
”血に染まる”と言いながら血糊をケチる暴挙!
《続編なのか?》
一応『ジュラシック・シャーク』の続編らしい。
ブレッド・ケリー監督が前作の設定を、どこまで覚えていたのかは怪しいが、前作の島というか湖が出てくる。
つーかいつものロケ地だよね!?
ついでに前作の女子大生が成長して大学教授になっているみたいだが、よく見ると細部の設定が異なっている。
それが意識的にパラレルなものしてあるのか、それとも監督が設定をあんまり覚えていないのか分からないのが、ケリー作品の魅力だと思う。
前作の「環境破壊のせいで太古の巨大ザメが蘇った島」が舞台です。
本作では、どいつもこいつも「湖には入らない」「遊びでやってんじゃない」と言いながら、服の下にバッチリ水着を着ている。
そして皆、湖で泳いでは喰われていく。
本作では何故か脱ぐ人が前作よりも年齢層高めで、どうやら熟女好き層を取り込もうとした努力が伺える。
(※違います)
さらに本作では前作の間の抜けた雰囲気をどうにかしたかったのか、劇中無駄にカッコいいロックを流して誤魔化す映画の雰囲気を盛り上げようとしている。
そのおかげで、アメリカンなロックに合わせて、おばちゃんがなんだかんだ言いながら水着になっては、サメに喰われるという前作以上にカオスな作風になっている。
………どの層に向けて作られたのかさっぱりわからん。
一応断っておくが、サメの映像は前作の使いまわしです。
ついでに爆破シーンも流用してます。
《サメが飛ぶ》
さて前作では「太古の巨大ザメ・メガドロン」を採用しておきながら、「全くメガドロン要素がない」いう暴挙を我々視聴者に見せてくれたブレッド・ケリー。
本作で我々視聴者は、そんな前作のツッコミ所なんて、大した事ではなかった事を知る羽目になる。
本作ではサメが飛びます。
……………こいつ何を言ってんだ?どうせ水中から加速をつけてジャンプするだけなんだろ?と思われた貴方。
そう思われるのも無理もない、僕も最初は水辺でジャンプした奴に喰われているだけだと思いました。
違うんです。
この映画ではサメが飛びます。
つーか重力を無視して宙に浮いています。
そういった奇々怪々な出来事を、マッドサイエンティストが「新しい種」を作ったで済まそうとしてます。
いや、駄目だろう……。
羽
も生えてないのにどうやって飛ぶんだ?
映画ではないですが、管理人が今まで読んだ小説の中で、空を飛ぶ・宙に浮くサメが出て来たことはあります。
ex.1:機械化改造された兵士に、搭載する予定の重力制御装置を開発する前段階として、重力制御装置のプロトタイプ(プロトタイプなんで装置がでかい。よって人間に埋め込めない)を、遺伝子操作されたサメに埋め込む。結果として空飛ぶサメが誕生。
ex.2:ファンタジー物で出てくる魔法生物の一種。大気中の魔力を人間より効率的に利用できるため、空中を浮いて移動することが出来る。
↑といったように、SF,ファンタジーの違いはあっても物語の舞台のイメージを壊さないような設定がある。
「体が滅茶苦茶大きいから、ジャンプすると飛行機に届く」
「台風で巻き上げられている」
そういった設定も相当馬鹿らしいが、一応辻褄を合わせようとした痕跡はある。
しかし本作ではやや苦しい。
ケリーは本作で、マッドサイエンティストの仕業で済むことと、済まない事があるという事を僕らに示してくれた。
あろうことか劇中で「空飛ぶサメだって?もう何でもありだな!」ととあるキャラクターに言わせる始末。
もしかしたらケリーなりに『シャークネード』に、物申したかっただけかもしれない。
その空飛ぶサメが叫びながら突っ込んでくる
↓
登場人物が伏せて躱すの場面で、不覚にも笑いが止まらなくなった。
そしてサメが飛ぼうが、やっぱり女性がなんか投げて怪物を倒すオチです。
この辺はちょっとした様式美で面白かったですね。
【感想まとめ】
●総評:ランク外
●やっぱり爆破オチ。
●やっぱり素晴らしい投球コントロールが見られる。
●いくらマッドサイエンティストの仕業でも、物事には限度というものがある。
●ネタとして観るなら三倍速で、空飛ぶサメが出てくるシーンまで飛ばしても差し支えない。
●↑普通の観ると眠くなる。
●↑むしろ寝て体力を回復させた方が有意義なのでは……。
コメント
こちらも山積みになっているDVDを片付けながら見ていた。まともに見ていたらつらいだけだが作業用BGMの代わりならOKである。
まともに見ていたらつらいだけ>激しく同意。
作業用BGMの代わりならOK>いや、OKじゃないよ(笑)
Z級映画は吹き替えがないのがほとんどで、ある程度真剣に観ざるをえないのが辛い。