『GODZILLA 決戦機動増殖都市』を観てきましたので、ざざっとした感想を書いていきます。
正直な感想として、個人的にかなり微妙な作品だったため、ちょっとキツイ語り口になることを許して欲しい。
データー・スタッフ・キャスト
監督:静野孔文・『名探偵コナンからの紅の恋文(ラブレター)』
:瀬下寛之・『シドニアの騎士 第九惑星戦記』『BLAME!』
脚本:虚淵玄『魔法少女まどか☆マギカ』『PSYCO-PASS サイコパス』
音楽:服部隆之
キャスト:宮野真守/櫻井孝宏/花澤香菜/杉田智和/梶裕貴/諏訪部順一/上田麗奈/小澤亜季/小野大輔/
:三宅健太/堀内賢雄/中井和哉/山路和弘
【あらすじ】
21世紀初頭、人類はゴジラに蹂躙された地球に多くの人命を残し、選ばれし者達だけで恒星間移民船・アラトラム号に乗って移住可能な「約束の地=タウ星e」を目指した。しかし計画は失敗し、人類は再び地球へと舞い戻ることになってしまう。そして、長距離亜空間航行によって生じた時空の歪みは、人類が戻るべき場所を「二万年後の地球」に変えてしまっていた。その地球で主人公・ハルオたちはゴジラの攻撃を受けながら、20年間考え続けた「対ゴジラ戦術」をエクシフとビルサルド、2種族の異星人と共に実行し、決死の戦闘でゴジラを倒すことに成功する。
しかし、喜びも束の間、地中深くから真のゴジラ<ゴジラ・アース>が姿を現す。二万年もの間成長を続け生き永らえ、体高300メートル、質量10万トンを超える姿へと進化した超巨大ゴジラの圧倒的な破壊力を前に、ハルオたちは散り散りになってしまう。
そしてハルオを救ったのは、人類の生き残りと目される「フツア」の民、ミアナだった。フツアはこの地球で初めて出会った人型の生命種族である。彼らは人類の子孫なのか―――。「フツアの神もゴジラに破れ、今は卵を残すのみ。挑むもの、抗うもの、すべて炎に呑まれて消える」という彼らにハルオは、「これは、人類の手に地球を取り戻す、最後のチャンスなんだ」と語り返す。
一方、ビルサルドの指揮官・ガルグは、フツアの持つ矢じりが“自律思考金属体=ナノメタル”でできている事に気がつき歓喜する。それは、21世紀に彼らが富士山麓で「対ゴジラ決戦兵器」として開発するも、起動寸前で破壊された<メカゴジラ>を構成するものと同じ物質であり、その開発プラントが今もなお、残っている証だった―――。
~公式ホームページより引用~
予告編はこんな感じ↓
※ネタバレあり↓
正直な感想として全く楽しめなかった。前作が100点満点中50点だとしたら、今作は40点ぐらい。
個人的には、イマイチ作品に入り込めなかったのだが、その理由を書いていきたい。
まずは良かった点。
●戦闘シーンがカッコいい。
●ロボットの飛行シーン。
●音楽はよかった。特にエンディングへの入り方。
次に悪かった点。
●怪獣映画ではない。『ゴジラ』の名前を出しておいて『ゴジラ』が、さっぱり出て来ないとはどういうつもりだ!
他の作品ならともかく、『ゴジラ』の名を冠する作品なら、観客が観たいのは「ゴジラ」で「怪獣」なんだよ!
「モンスター」そっちのけで「グダグダの人間ドラマ」を描くのは、アメイジングD.C、もしくはニューセレクトあたりに、任せておけばいいんだよ!
「サメ」をしっかり出している分、アサイラムの方がマシなんじゃないか?
●とにかくテンポが悪い。説明シーンがとにかく多い。キャラクターに、全部台詞で説明させるのはないと思う。そのせいで特に前半がかったるい。正直苦痛だった。
●相変わらずゴジラの巨大さが伝わってこない。わかりやすい対比物がないため分かりにくい。舞台を、文明が崩壊し謎の植物だらけの地球にしたのは、大失敗だったのではないか?
”都市”を描くならやっぱりそこに住む人を出すべきだし、”逃げ惑う人々”がいてはじめて”立ち向かう人々”が生きてくると思う。
●主人公のハルオにさっぱり共感できない。
なんだか、”一流のスタッフ・キャスト”を揃えた、何より”ゴジラ”というネームバリューを引っ張て来た割には、さっぱりな作品だったと思う。
この作品を『ゴジラ』の名を冠してやる必要が、さっぱり理解できない。
なんだか色々なSFアニメ、ロボットアニメの焼き直しを、やっているだけの作品の様に見える。
CGで表現された空戦シーンは確かに面白かったが、これは他のロボットアニメでよくないか?
「メカゴジラ」が動くの期待していた層は、がっかりだろう。
『ゴジラ』の名を冠するのも、フルCGアニメでやる必要もさっぱり分からない本作品。
『シン・ゴジラ』の大ヒットをうけて、会社の上層部が金儲けの為に企画しただけなんじゃないか?
、実はスタッフも乗り気ではないのではないか?、といらん勘繰りをしてしまう。
何よりも、この作品を3部作でやる必要がさっぱり理解できない。
100分、100分、100分の三本、ではなくて、怪獣の出て来るシーンを集めて130分くらいの1本に出来そうだと思う。
少なくとも、前作の『怪獣惑星』と、今作の『決戦機動増殖都市』は繋げて1本に出来たと思う。
冗長なシーンが多いから、それを繋げて1本にした方がいいと思う。
それが評価されたら、改めて続編を製作すれば良かったんじゃないか?
肝心のメカゴジラも、タイトルを見て「なるほど!そうきたか!」というのはあったが、怪獣プロレスを期待している層には、肩透かしもいいとこだろう。
本作品の前日譚にあたるノベライズ
『GODZILLA プロジェクトメカゴジラ』は良かった。こっちを映像化してくれればいいのに。
こっちは、まさかの〇〇〇〇が人間側で奮闘する。その下りが凄く熱い。
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何だか、個々のスペックは高いが残念な作品だった。
『ゴジラ』の名を冠して「怪獣映画」をやらないのはどういうつもりなんだろうか?
ついでに、画面で何か動きがある度にキャラクターの説明の応酬をやりだすのは辞めて欲しい。
とにかくテンポが悪いし、映画というのは、もっと視覚にうったえるもんなんじゃないか?
一応、三作目も観に行く(ムビチケは既に買った)つもりだが、この分だとまた伏線はるのに前半を丸々使うような、グダグダ展開をやりそうで怖い。
つーか、この作品、3部作いっきにDVDで観た方がいいんじゃないか?
コメント
相変わらず内輪揉めがだらだらと長くだれてくる。戦闘シーンはCGアニメならではの格好よさ、面白かった。休日の昼間に行ったのでお子様は多く、ハルオがウルトラマンゼロ(中の人が同じ)にならない事に相当不満だった模様。まどマギ換算では赤い娘と青い娘が死んだ辺りだろう。
休日の昼間に行ったのでお子様は多く>本作の脚本は、お子様にはちょっと早いのでは……「まどかマギカ」の悲劇再び!
こうやって子供は大人になっていくんですね、わかります。
まどマギ換算では赤い娘と青い娘が死んだ辺りだろう。 >まどマギならこの後、物凄く盛り上がるとこだが、どうだろうな~。
「虚淵作品としては面白くなってきたが、怪獣映画としてはどうなんでしょうか?」、というのが正直な感想です。
3作品まとめてみたら評価が変わるのに期待。