ライオンズゲート作品「ディセントZー地底からの侵略者ー」感想 ~”穴”があったら要注意~

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怪物映画

本日紹介するのは、「ディセントZ -地底からの侵略者- 」です。

ちょっと前に『ディセントXを紹介しましたが、今回は「ディセントZ 」です。製作は2008年ですが、DVDリリースされたのは2010年。

2010年は「ディセント2」が店頭に並んでいた頃です。

配給は、ホラー作品に定評のある”ライオンズゲート”

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作品情報・スタッフ・キャスト

「ディセントZ -地底からの侵略者- 」

製作年:2008年   ・製作年:アメリカ

上映時間:96分 ・原題:「BURROWES」  ・配給:ライオンズゲート

※Burrow=穴、隠れ家、穴を掘る、穴に棲む等の意。

監督:J.T.ペティ……「ミミック3」  ・製作:ウィリアム・シェラック

出演:カール・ギアリー/ウィリアム・メイポーザー/ショーン・パトリック・トーマス/ダグ・ハッチソン/クランシー・ブラウン/ジョスリン・ドナヒュー……etc.

予告編

 

「ディセントZ -地底からの侵略者- 」: あらすじ

恋人との結婚を許可してもらうためにスチュワート家を訪れた、ファーガス・コフィ(カール・ギアリー)。しかしスチュワート家には人影はなく、何者かと争った痕跡と血痕が残されていた。恋人の行方を捜すためにファーガスはクレイ(クランシー・ブラウン)達と共に捜索隊を結成する。捜索開始後ファーガス達は生きたまま地中に埋められた女性を発見する。女性は息はあるが全身が麻痺していた。その晩ファーガス達は夜営地で謎の生物の襲撃に遭う……。

「ディセントZ -地底からの侵略者- 」:感想/ネタバレ有

個人的には、よく出来ていたと思う。変なパクリタイトルを付けない方がよかったと思う。

タイトルの”Z”が何故ついているのか?
「”2”と”Z”の形が似てるから、誰か間違って借りるやろ
みたいな感じですかね?

パッケージの”2”と”Z”が似てるフォント使っていて本当に紛らわしい!

「ディセントX」の次は「Y」を飛ばして「ディセントZ」。

 次は「GT」に違いない!(※世代的な呪い)

 ……そんな若い子にはサッパリ伝わらないネタはとその辺にしておいて、映画の感想にいきたいと思います。
 

「ディセントZ -地底からの侵略者- 」:序盤のあらすじ

まず物語の冒頭で1879年、11月とおよそ西部開拓時代の数字が出てきます。もう年代からして違う。本家『ディセント』が現代で洞窟探検に出掛けたパーティーが、凶暴な地底人に襲撃されるのをアクションテイストのホラーとして描いていた。それとは対照的に、この作品は西部劇+ホラーみたいな感じ。

 もうちょっと詳しく序盤のストーリーを説明していきます。主人公はファーガス・コフィというアイルランド系の若い男。行方不明になったのは彼の婚約者のメリーアンとその家族達です。さっそく結成された捜索隊に志願するコフィ。地元の頼りになる先輩ポジションの男クレイとパーチャー、パーチャーを英雄視する少年のトビーも協力してくれます。しかし捜索隊の隊長のヘンリーが大問題。無能な癖にプライドは高い、滅茶苦茶な行動ばっかりする。今回の誘拐を原住民の仕業だと決めつけたヘンリー。通りすがりの原住民の男性をとっ捕まえて嬉々として拷問。
 「駄目だこのおっさん…」、と思ったコフィ達は別行動をとることにします。コフィとクレイとパーチャー、ドビー、そこにヘンリーと折り合いが悪かった黒人男性のキャラハンも加わりますが、捜索隊はけっこうな人数でしたが、ここで別れて一行はわずか5人に減ってしまいます。別行動を開始したコフィ達は生きたまま地面に埋められていた女性を保護しますが、女性は”何か”の毒で全身麻痺状態になっていた……。そして夜になり”何か”がコフィ達に襲いかかってきて……みたいな感じ。

 ……上述の↑こんな感じでパーティーのメンバーが増えたり減ったりしながら物語が進んでいくため、ややまとまりに欠ける感じがした。

 この作品最後まで観てもらえばわかると思うのですが、9.11のメタファーをやりたかったのではないだろうか?罪のない一般人が殺されてそれに対する報復が開始される。そして全く関係ない人が報復で殺されていき、真相は闇の中、骨折り損のくたびれ儲けで終わる……。そんな9.11に限らず色んな歴史的事件が当てはまりそうな作品です。

個性的な怪物のデザイン

この映画に出てくる怪物は、なんとも形容しがたい生き物です。

人間に、昆虫と爬虫類を混ぜた様な逆関節を持った姿で、地面に潜み麻痺性の毒を持っている。生き物を襲って麻痺性の毒で動けなくしてから、腐りかけをゆっくりと啜る……。

う~ん、いい感じに気持ち悪くてオリジナリティ溢れる設定だと思う。

怪物が、パッケージよりもイケメンな珍しい作品です。

特撮も頑張っている感じがして◎。

但し、ちょっと出番が少ないかなぁ~…(;´Д`)

怪物の出来自体はいいし、襲撃シーンのカメラ等もよかったから、もうちょっと画面に出て来て欲しかったと思う。

ああ、なるほど。そんなシャイな性格だから普段は穴に隠れているんだね…(※違います)

全体的にマイナーな作品にしてはかなりのいい出来だと思う。モンスターホラー作品では佳作。

ライオンズゲートが提供する低予算ホラーの中では、かなり安定した出来だったと思う。

マイナー作品もいける人は、一度観て欲しい。

総評・感想まとめ

総評:♡♡♡♡♡♡♡ 7/10
キャラクター………
・良くも悪くも”等身大の人間”っていう感じ。
・俳優のルックス、演技共に〇

ストーリー………〇
・話自体は面白いが、構成のせいで話が細切れになっていたと思う。
・胸糞の悪い鬱ストーリー。「9・11」のメタファーのように感じた。

カメラ・演出とう………〇
・アングル等しっかりしている。
・マイナーな低予算映画にしてはうまい。

怪物……〇
・なかなかオリジナリティ溢れるデザインと設定。
・ただし、怪物はあまり出て来ない。

 

その他・印象に残ったところ
・パチもんタイトルを付けらているがまともな映画。
・なんとも言えない雰囲気がある。
・ちょい役の女の子が可愛かった。

 

 

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