今回紹介する映画は「最強サイボーグX」です。
本作を一言で説明すると、「ダニー・トレホが出てそうな映画」と言いますか、「ダニー・トレホがガトリングガンをぶっ放している」感じの映画です。
……「説明責任を放棄するな!」とお叱りを受けそうだが、世の中にはそうとしか言いようのない映画もありましてねw
作品情報・スタッフ・キャスト
「最強サイボーグX」
・製作年:2016年
・製作国:アメリカ
・上映時間:90分
・原題:「CYBORG X」
・監督:ケヴィン・キング
・製作:ジョン・H・ヴァ―ゴ
・音楽:クリストファー・デュッセ
・脚本:ケヴィン・キング
・撮影:ステリオス・クサントス
・出演:イヴ・マロウ/ダニー・トレホ/ロッキー・マイヤーズ/アンジー・パパニコラス/ジェイク・ストーモーン/オースティン・M・クレイグ/アラン・バーグ/ショーナ・ケイ/アダム・ジョンソン……etc.
・予告編
「最強サイボーグX」:あらすじ
「ある日、自我に目覚めたロボットたちが、人間に反旗を翻した。ロボットたちは、人間を捕獲し、半分人間、半分機械の怪物に作り替えていった。生き残った人間たちは、ロボットたちのネットワークシステムの開発者を救出して、システムへの侵入を企てるが……」
あらすじ的には、既視感が強い……と言いますか、まんま「ターミネーター」の設定そのものです。
「半分人間で、半分機械」ってのも、「ターミネーター4」みたいだ。
しかし、ああいうシリアスな部分は一切ない(笑)
最初から最後まで、ノリと勢いだけで作ってる作品です。
ロボット作っていた会社が”Xコープ”ていうのが、もう名前からして最高に頭悪い感じがしていい!
「最強サイボーグX」:感想/ネタバレ
どこまで見たようなストーリーだが、本家の「ターミネーター」だって、考えようによっちゃ十分B級なわけです。「未来から殺人ロボットが現れて、主人公をつけ狙う」なんてストーリーですからね。
アーノルド・シュワルツェネッガーの存在感と、ジェームズ・キャメロン監督がセンスの塊だったのが、大ヒットの要因だろう。
本作は、「ターミネーター」が持っていたB級な部分をクローズアップした作品である。
そのため、トレホの兄貴が出ている。目立つ割には、アッサリ退場なのも様式美である。
「ダニー・トレホが出ていそうな映画」どころか、ガトリングガンをぶっ放しているタイプの映画である。かの「プレデターズ」では、トレホと一緒に捕らわれてきたチェチェンのゲリラ戦士が、ガトリングガンをぶっ放しているし、「ターミネーター2」では、シュワがガトリングガンをぶっ放している。そういったネタを知っていると、もうちょっと楽しめる。
B級な作品って、意外と映画マニア向けの小ネタを入れてくる傾向が強いと思う。ある意味、ハイコンテクスト文化とも言えそうだが、それを「ダニー・トレホが出てそうな映画」で片づけていいもんだろうか……うん、映画マニアには、だいたい通じそうだ(笑)
さらに、他のキャスト達も、「どこかで見たような」顔が多くて、調べると、まぁB級な作品が出てくる出てくるw
主人公はジェイソン・バトラーズを若くしたようなルックスだし、ヒロインはアンジョリーナ・ジョリーの量産型にした感じで、ヒーロー・ヒロインのステレオタイプをやってくれている。
オチも含めて「どこかで見たような」ネタばっかりんんだけど、B級と割り切って適当に流し見する分には、楽しめるんじゃないかな。
殺人ハーフマシンの、両手回転ノコギリとか、頭悪くて最高だと思う。両手が回転ノコギリになってる半裸のマッチョメンが迫ってくる…そのアイデアを本気でやっちゃうとこが、この作品のセールスポイントだと思う。
こういう頭悪い作品大好き♡
総評・感想まとめ
評価:♡♡♡♡ 4/10
●キャラクター……〇
・「どこかで見たようなキャラ」ばっかり。既視感が酷い。
・キャラだけは無駄に濃いが、活かせているかは別。
●ストーリー……△
・まんま「ターミネーター」シリーズです。もしくはF・K・ディックの小説であったやつ。
・↑風呂敷だけ広げて、たたまずに火をつけるスタイル。雑にぶん投げる。
●撮影・音響……△
・画質は悪い。音楽はコテコテ。
・↑その辺は様式美。
●怪物……〇
・半分人間、半分機械の半裸の大男。ホラー要素がたいへん原始的である。
・↑そりゃ、半裸のマッチョメンが迫ってきたら誰だって怖い。後半になるにつれ扱いが雑。
●その他の感想
・レーザービーム的な武器の威力のガバガバ具合。
・実戦に出てくるタイプのハッカー。よくそんな見た目の俳優探してきたなー。
・「ダニー・トレホが出てそうな映画」で説明できる。
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