「ダークライト」紹介&感想(ネタバレ有) ~ピカピカされたら、終わり~

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今回紹介する映画は「ダークライト」です。

インターフィルムが提供する低予算ホラー映画の中では、いい出来だったと思う。

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作品情報・スタッフ・キャスト

「ダークライト」

製作年:2019年

製作国:アメリカ

・上映時間:90分

原題:「DARK LIGHT」

 

監督:パドレイ・レイノルズ

脚本:パドレイ・レイノルズ     

撮影:ディヴィッド・マーシュ

出演:ジェシカ・マドセン/オパール・リトルトン/エド・ブロディ/クリスティーナ・クリフフォード/ベン・サリヴァン……etc.

※基本的に無名のスタッフとキャストで作られている。撮影担当のディヴィッド・マーシュだけ、いくつか他の作品がヒットする。

 

予告編

映画 『ダークライト』 公式予告

キャッチコピーは「光ったら最期!!」

本当にピカピカしてるから笑う。

「ダークライト」:あらすじ

「夫の浮気が原因で離婚したアニーは、心機一転やり直そうと愛娘エミリーと亡き母と過ごした生家に戻った。最初は穏やかな生活を過ごしていた二人だったが、夜な夜な不可解な現象に悩まされる。真夜中に家を照らす謎の光の数々……。

ついに、ある夜、エミリーが彼女の目の前で未知なる生物に連れ去られてしまう…。

保安官に、未知なる怪物の事を話すも全く相手にされない。それどころか、エミリーを虐待していたのではないか?、という疑いをもたれ拘束されてしまう。

アニーは、真相解明のため、独自に調査を開始するが……」

 

「田舎に引っ越した一家が謎の怪現象に巻き込まれ、ついには子供に被害が出てしまう。事態の収拾のために母親(父親の場合もあるが、大抵シングルである)は、奔走する」といったプロットの作品である。

同じような作品に、ギレルモ・デル・トロ監督「ダーク・フェアリー」や、ケビン・コスナー主演「ネスト」なんかがある。

いわゆる「地下室の魔物と子供」の作品である。

 

「ダークライト」:感想/ネタバレ

田舎に戻ってきたシングルマザーが、謎の生物・怪異に遭遇するお話。例のごとく、警察はあてにならないし、別れた夫を始め、陰謀論系Youtuberのおっちゃんとう、出てくる男は軒並み頼りにならないを地でいってる作品である。

自衛のために買った銃があんまり効果ないのも、「銃」=「男根の象徴」と捕らえると、分かりやすいのかも。

「地下室の魔物」のプロットを現代風に

オープニングが物語の中盤で、そこから回想に入っていくタイプの一捻りある物語構成をしている。

いなくなった娘を探して奮闘する母親。警察に拘留されるも、事故を利用して脱出。あらかじめ調べておいた、怪物の正体を知っていそうな陰謀論系Youtuberを訪ねるも、逆に利用されてピンチに陥って行く。右往左往した挙句、自分の家のエレベーターの底に、さらなる空間が広がっているのを発見して……と、この手の「地下室の魔物」作品としては基本を押さえた作品に仕上がっている。

陰謀論系Youtuberなんて色んな意味で香ばしいキャラクターが出てくるのが、現代風である。”陰謀論系Youtuber”なんて存在そのもがもはやネタである。しかし、存在自体はネタと言いますか、、新しい職業(?)だが、物語の役割においては「怪物の正体を説明する学者」ポジションなんで、そんなに違和感ないんですよね。エクソシストや生物学者ポジションなんですが、肩書きは”陰謀論系Youtuber”なんて胡散臭さ。最高です!

ヒロイン母子がどことなく儚げな雰囲気があるのも、良かった。

ミラ・ジョボビッチ並みに気が強い、というよりは滅茶苦茶やるヒロインだと、こういったプロットの作品は成り立たないんじゃないかな?

仮にヒロインが、ミラ・ジョボビッチだと全員撃ち殺して終わります。多分、陰謀論系Youtuberなんて捕まえようとした時点で、キン○マ蹴られてうずくまる未来しか見えない。

考えようによっちゃ昔のアクション映画より、よっぽどマッチョだよな。

本作では、母親が子供のために右往左往するんだけど、あんまり強くない分、必死さが伝わって来るのと、怪物が脅威になってよかった。

混乱しているからって、Yotuberに頼っちゃダメだよ!

……まぁ、意外とそのオッサンが、パッと見紳士っぽいのが、また何とも言えない味があっていい。

光ったら最期!!

怪物の正体は劇中ハッキリと言及されない。陰謀論系Youtuberのおっちゃん曰く、「人類の祖先とは別の進化を遂げた亜人類」とのこと。どことなく「クトゥルフ神話」の怪物ぽい連中である。

「クトルゥフ的」の一言で済ますのも負けた気がするので、もうちょっと頑張って説明してみる。二足歩行を行う人型で、顔の上半分を占める巨大な単眼が特徴で、牙と爪が鋭い。体色はくすんだ黄色で、人間の精気を吸う。特に子供が好物……というモンスター。

とりあえず、銃とかスタンガンじゃなくて、タバスコのビンを思いっきり頭に叩きつけるべきである。

人間をとっ捕まえてバリバリ喰うのではなく、精神エネルギーを頂くのだとか。直接食べるのではなく、エナジードレインを行うモンスターで、そのエナジードレインされると、ショックで鼻血が出る。鼻血はでるは、フラフラするはで、そんな様子のエミリー(女の子)が、しょっちゅう目撃される→母やの虐待が疑われる→事態がややこしい方へいく。

そういった設定が、物語にうまく絡んでいたと思う。

物語の中で、この屋敷で、主人公の母親がノイローゼになって自殺したと、サラッと出てくるが、母親もこの屋敷の中で頻繁に怪物に遭遇していたんじゃないかな?

家の中に、一つ目の不気味な怪物が出没するんだけど、誰も信じてくれないなら、心を病んでしまうんじゃないだろうか。母親が病んでしまって自殺。娘(主人公)も連鎖して病んでしまう。妻のノイローゼが原因で夫も浮気→離婚。

考えてみれば、だいたい怪物が悪い。離婚の原因は「怪物」です。

最近のホラーには珍しく、展開っがゆっくり。80年代のジョン・カーペンター作品みたいなじっとりさがあって、こういったホラーも生き残って欲しい。

小ぶりだがよくまとまった作品。インターフィルムが提供している低予算のニッチ作品の中では、いい出来だと思う。

総評・感想まとめ

評価:♡♡♡♡♡♡ 6/10

キャラクター……○

・美人母子、いいと思います。

・陰謀論系Youtuberのおっさんは、個人的に大好き。

 

ストーリー……○

・別れた夫や警察が役に立たないのはいつもの事らしい。

・陰謀論系Youtuberを、なぜ信用したのか(笑)

 

撮影・音響……○

・カメラワークは上手い。70・80年代ホラーを踏襲している。

・↑物陰から母子を物色する怪物の目線を連想する。

 

怪物……○

・懐かしい感じのする着ぐるみ怪人。チープだが動きはよかった。

・怪物の発する光が、まんま人工灯なのは残念。もう一工夫欲しかった。

 

その他の感想

・本場のトウモロコシ畑って、あんなに不気味なんだろうか?

・水平2連装ショットガンに取り付けるライトアタッチメント。

・ピカピカ光るくせに、電気に弱いの笑う。電気がきく電気ポ○モン。

 

 

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