「X-コンタクト」紹介&感想 ~「遊星からの物体X」リスペクトのモンスターホラー映画~

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怪物映画

今回紹介する作品は「X-コンタクト」です。

ジョン・カーペンター監督リスペクトの「遊星からの物体X」フォロワー作品。

昔ながらの手法で撮られていて、懐かしい気分にさせてくれる。

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作品情報・スタッフ・キャスト

「X-コンタクト」
・製作年:2013  
・製作国:アメリカ  
・上映時間:82分 
・原題:「HARBINGER DOWN」

・監督:アレックス・ギリス
・脚本:アレックス・ギリス  

・出演ランス・ヘンリクセン/カミーユ・バルサモ/リード・コラムズ/ウィンストン・ジェームス・フランシス……etc.

※安定のランス・ヘンリクセン。日本では「エイリアン2」のビショップ=牛乳をまき散らす紳士的なおじさんのイメージが強いが、迫力のあるドスの効いた声をしている。そのため、執事っぽさや、好々爺な感じはしない。

予告編

『X-コンタクト』日本版予告編

「X-コンタクト」:あらすじ

「生物学を学ぶセイディは、大学の研究チームと一緒に、祖父が船長を務める「ハービンジャー号」に乗り込んでいた。海洋調査の最中に謎の信号をキャッチし、信号をたどった結果、旧ソ連の宇宙船の残骸を見つける。
氷漬けにされた宇宙船には、宇宙飛行士の遺体が残されていた。

嵐に巻き込まれたハービンジャー号の中で、閉じ込められていた“何か”が目を覚まし、船は逃げ場のない地獄と化す……」

「X-コンタクト」:感想/ネタバレ有

名作SFホラー「遊星からの物体X」のフォロワー作品。ご存知の通り、このジョン・カーペンター作の傑作が後の作品に与えた影響は大きく、数多くのフォロワー、パチモン作品が作られた。

CG全盛期の今日にあって、なるべくCGに頼らず、昔ながらのパペット、着ぐるみ、特殊効果で作られた作品が本作「X-コンタクト」(原題:「HARBINGER DOWN」)である。

個人的には、「ザ・ヴォイド 変異世界」と本作のような、昔ながらのDAY-精神あふれるホラー作品は大好きです。よって評価高めだけど、あんまり気にしないでね(‘ω’)ノ

 

ジョン・カーペンター、リスペクト作品を2010年代に撮る。

「遊星からの物体X」のフォロワー作品。舞台を極地からベーリング海の蟹工船に移し、怪物の設定を変えただけのものだ。登場人物が男性ばっかりだった「~物体X」と違い、「エイリアン」と同じく”戦うヒロイン”という違いもある。

なんで2013年に「~物体X」のフォロワー作品をこさえようと思ったのかは分からないが、数多くあるフォロワー作品の中では出来のいい方だと思う。
CGに頼らず、昔ながらの特撮で怪物を表現している。さらには、怪物が出てくるまでをかなり丁寧にじっくりと撮っており、その辺りも「遊星からの物体X]「エイリアン」の一作目に似ている。

この怪物を出すまでに、じっくり時間をかける&怪物を少しづつ小出しにして、姿形に変化をつけるやり方は、視ていて懐かしい気分にさせてくれる。
こういった方法論は、「怪物がどんな姿をしているか分からない=正体不明」でないと成立しないから、近年の続編中心&、サメやゾンビみたいに「どんな姿形か分かり切っている」では、なかなかやれないorやっても意味がない。

(余談だが、姿形が分かり切っている作品でやるのは、作り手が下手くそか、単純に予算がないかである)

ただし、最近の展開が早いホラー作品に慣れていると、少し退屈に感じるかもしれない。
というよりは、こういった昔ながらのホラー作品というのは、アナログ画像でないとイマイチ説得力がないような気がする。

本作も2013年に作られているため、画質の方はデジタルである。昔ながらの手法と、現在のデジタル撮影の融合としては、それなりの落としどころだったんじゃないだろか。

 

「~物体X」のよく出来た偽物といった感じの本作。昔ながらの特撮のアーカイブ作品としてよく出来ている。

庵野監督が、消えていく特撮怪獣映画の技術を記録するために「シン・ゴジラ」を撮ったように、ハリウッドの昔ながらの特撮技術も残して欲しい。

うん?ブレッド・パイパー?ストップモーションアニメ?……

うっ!、頭が……ry

 

 

 

総評・感想まとめ

総評:♡♡♡♡♡♡ 6/10
●キャラクター………〇
・登場人物をていねいに描いている。且つ、説明し過ぎないのがgood!
・安定のランス・ヘンリクセン

●ストーリー………〇
・プロットは遊星からの物体X]「エイリアン」を足して2で割った感じ。ドラマパートは丁寧
・最近のテンポのいい作品に慣れていると、少し展開が遅く感じる。

 

カメラ・演出とう………○
・古典的な方法。
・よくも悪くも「古くさい」ため、好き嫌いがはっきりしそうだ。

●怪物……◎
・昔ながらのDAY-精神あふれる作りが素晴らしい。CGにはない存在感がある。
・個人的には、こういった「正体不明」に挑戦する作品が増えて欲しい。

●その他・印象に残ったところ
・フォロワー作品としてはよく出来ている。
・↑よく出来ているが「何か物足りない」のもある。
・どうでもいい疑問だが、獲ったカニって液体窒素で凍らせるのか?

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