Amazonプライム会員無料映画紹介、第二弾。
Amazonプライム会員の、素晴らしさを伝えるためのレビューだ。
(…逆効果じゃね?)
そんな訳で、今回紹介する作品は「獣人プレデター」です。
作品情報・スタッフ・キャスト
「獣人プレデター」
・製作年:2012年
・製作国:アメリカ
・上映時間:83分
・原題:「NIGHT CLAWS/APEX-PREDETER」
・監督:デビッド・A.プレイアー
・製作:デビッド・A.プレイアー
・出演:レブ・ブラウ/フランクリン・スタローン/シェリー・ローズ/デヴィッド・キャンベル……etc.
※フランクリン・スタローンは、あのシルベスター・スタローンの兄弟。兄貴か弟かは知らん。
予告編
「獣人プレデター」:あらすじ
小さな町でカップルの惨殺死体が見つかる。保安官のケリーは調査を開始するが、不可解な謎が多く困惑する。そこに生物学者を名乗る、サラという女性が現れ、犯人は伝説の生物”サスカッチ”だと主張する。
さらに第二、第三の殺人事件が起こり、ケリーはサラと共に、森の奥に調査に出発するが……。
感想/ネタバレ有
\獣人プレデター!/
このタイトルのセンスと、血のしたたる文字フォントが、作品の出来全てを物語っている。
このタイトルで、本作の出来がだいたい分かるというものだが、謎の義務感に駆られ今日も地雷を踏んでみる。
この映画はさんまんです
この映画を観ていて、まず気になるのは、非常にとっちらかっていて散漫に感じる事だ。
無駄な登場人物と、エピソードが多く、話があっちゃこっちゃにいった割には、総じて回収せずにぶん投げて終わる。
映画のプロットとしては、
「平和な田舎町で惨殺死体が見つかり、調査したらヤバい生き物がいた+町の人々の対応右往左往」
という『ジョーズ』以降、使い古された、ある意味この手の映画の原型である。
その「町の人々」がどいつもこいつも、癖のある、いかにも「この後話に深くかかわってくるぜ」、という登場の仕方をする割には、全く絡んでこない斬新さ。
いや、本当に「ヤラれ役」にもならん奴いっぱい出てくるからね。
ひょっとかして、ギャグでやっているのかと思ったが、どうもそうじゃないらしい。
名前ありで登場する奴が、ざっとカウントしただけで20人超えてるからね。
せめて「ヤラれ役」として仕事をしてくれればいいのだが、「怪物の襲撃シーンが夜に集中してる」&「夜のシーンが暗すぎて、何がなんだかサッパリ分からない」の禁断のハメ技のせいで無意味。
どうあってもくえない映画だった。
いいところ?
着ぐるみゴリラを除けば、ヒロイン枠の巨乳熟女×2がいい感じだったぐらいか?
あと、大自然がいっぱい映るよ。
ところで、「ゴリラ 着ぐるみ」で検索すると無駄にいっぱい出てくる事について、君はどう思うかね?
「大人用 おしゃれ」とか、”おしゃれ”の意味はき違えてないか?
怒涛のクライマックス
この手の映画で怪物が出てこないで、登場人物同士のドラマ中心になるのは、低予算映画の宿命である。ある意味しかたがない。
それを逆手にとって、名作映画のパロディ&「今時そんなコテコテなのやるか?」で遊んでいるのがアサイラム映画なんだと思う。
(↑ある意味パロディの完成形である)
「パロディ化」=「膨大な映画文化の引用」で成功したアサイラム対して、その他のB級作品がどうでるか。
本作は、その手のパロディやコメディに、安易に逃げなかった姿勢は立派かもしれないが、肝心の内容がサッパリな出来なんで評価できません。
上記したように、明暗調整や、光の映り込み、ストーリー展開の稚拙さを鑑みると、最低限の予算あっても、映画作りの技術が、決定的に足りていないような気がする。
低予算なりに、もうちょっとやり様があったんじゃないかと思う。
特に、ストーリー展開は、「いくらなんでももうちょっと頑張れ」と言いたい。
ストーリーの中心になると思わせていた、ハイカー集団、謎のハンターコンビ、ビッグフットを見たと言い続ける酔っ払い…etc、と思わせぶりなキャラクター・エピソードを用意する割には、大して使わずに放り投げている。
ラスト6分(エンドクレジットを含めると10分くらい)の、怒涛の急展開は酷すぎて逆に面白かった。
急展開の後に、現れることの黒幕。
「何者だと思っているだろう」
とのたまう、スタローンの兄弟。
それに対する
「当たり前だ」
の返し。
ここまで共感できる台詞も珍しい(笑)
そのやり取りが見れただけでも、本作の価値はあったと思う(錯乱)
ただ、その共感を覚えるためには、70分ほど全く意味のない映画を真剣に観ないといけないため、得るものは小さい。
Amazonビデオも2倍速があったらいいのに。
(そんな作品は観るのやめろ!定期)
Amazonプライム会員の方は、騙されたと思って観て欲しい。本当に騙されるから。
最後の6分だけ! 6分だけでいいから!!
総評・感想まとめ
総評:♡♡ 2/10
●キャラクター………✖
・無駄に登場人物が多い。ヤラレ役のモブの癖に、妙にキャラ立ちはしっかりしているもんだから、観ていて非常にストレスを感じる。
・演技が大根の人が多い。
スタローンの兄弟は、別に誰が演じても同じモブキャラ。
「何者だと思っているんだろう?」
という彼の台詞は、本作を観た全ての人が思い浮かべる疑問である。そりゃそう思うわ。
●ストーリー………✖
・色んな要素を入れた割には、まったく機能せずにほっぽり出した感じがする。
酷すぎて一周回って面白く感じた(重症)
・書いた奴が、クラックでも決めながら、脚本を書いていたんじゃないだろうか?
●カメラ・演出とう………✖
・非常に悪い。夜のシーンが多いのだが、暗すぎて何が何だかサッパリ分からないシーンが多い。
・そうかと思えば、昼間のシーンで太陽光が反射して、眩しい。
・その辺に関しては素人でもやらないようなポカが多く、非常にストレスを感じる。
●怪物……✖
・例のごとく着ぐるみの強化型ゴリラである。着ぐるみのゴリラ自体は別にいい、むしろ好きだ。
・ただし、画面にほとんど映らない上に、上記のように襲撃シーンが夜に集中しているため、何がなんだか分からない。
●その他・印象に残ったところ
・無駄に登場人物が多い。
・コテコテの古臭い音楽。
・話がごちゃごちゃしている割には、中身がない。
・「血に飢えている」割には、何がしたいのか分からない怪物。
・ラスト6分の怒涛の急展開だけでも観て欲しい。
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