さて「おいでよどうぶつの森(ゴリラオンリーイベント)」と題しまして、今回紹介する作品はこちら作品↓
今回紹介する作品は「ザ・コング」です。
この作品がリリースされた2005年は、ピーター・ジャクソン版『キング・コング』が公開された年なので、おそらく便乗作品として店頭に並んだと思われる作品。
えぇ、ピーター・ジャクソン版『キング・コング』と比べるのは可哀そうなのでやめましょう。
野球少年と、メジャーリーガーを比べちゃいけない。
さて、この作品の原題は「SASQATCH HUNTERS」(サスカッチハンターズ)です。
ここに来て当ブログ的には、”ビッグフッド”と”サスカッチ”は、タグとして別に扱うかの問題が発生しました。
とりあえず、分けておこうと考えていましたが、劇後述の理由により統合します。
まぁ、あんまり細かいツッコミはご容赦下さい。
そもそもビックフッドとサスカッチがどう違うのか?
気になったので手元にある資料で調べたところ、「ビックフッド(サスカッチ)とは、アメリカ合衆国とカナダの山間部に生息する巨大獣人である。アメリカ合衆国ではビックフッド、カナダではサスカッチと呼ばれる」…だそうです。
単純に国・地域による、読み方の違いらしい。
なーんだ、熊とベアーの違いみたいなもんですか、ちょっとがっかり(`・ω・´)
ええ、まぁ、そのうち”イエティ”のタグがは作るつもりですが…。
※参考資料↓
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目次
作品情報・スタッフ・キャスト
「ザ・コング」
・製作年:2005年
・製作国:アメリカ
・上映時間:88分
・原題:「SASQUATCH HUNTERS」
・監督:フレッド・テッパー
・脚本:フレッド・テッパー ・撮影:ローウェル・ピーターソン
・出演:マット・ラティモア/エイミー・シェルトン・ホワイト/ケヴィン・オコナ―/ゲイリー・スターム……etc.
予告編
↑日本語版が見つからなかったのでこっちです。
「ザ・コング」:あらすじ
人里離れた森林で、未確認の巨大な生物の骨が発見される。
元パークレンジャーのロジャーは、学術調査の為に結成された探検隊の案内を頼まれる。
やがて、ロジャーたちはは森の奥に何かを埋葬したような跡を発見する。
ロジャーたちは、調査の為に穴を掘り起こすが、その様子を何かが木の陰からうかがっていた……。
「ザ・コング」:感想/ネタバレ有
タイトルが「ザ・コング」なため、検索すると「キング・コング」ばっかり出てくる作品です。
ちょっと昔の作品って、動画配信サービスにないと探すだけでも苦労する。
そのレアさは、まさに「U.M.A」というにふさわしい。
「さーて♪今日のゴリラ映画は?」
さて、B級モンパニ三大地雷と言えば、「半魚人、チュパカブラ、ビックフッド」の三つ。
今作のタイトルの怪物は、そのビックフッドの別名である”サスカッチ”なので、ハードルは低く設定して観賞しました。
もしかしたら低くするどころか、地面に埋めてしまった可能性もなきにしもあらずですが、まぁ気にしない(笑)
監督は『タイタニック』などでデジタル部門を手掛けた、フレッド・テッパーなる男。
パッケージ裏面の煽りで、わざわざ有名作品名を引き合いに出して記載してある時点で嫌な予感しかしませんが、見なかったことにして観賞を始めます。
開始早々、密猟者が怪物に襲撃されます。
この時点では、まだ怪物は画面に出て来ないのですが、画質が非常に粗いのが目につく。
一回り昔の2005年という事を考慮しても画質が悪い。
80年代を彷彿させる。
↓
怪物の紹介・だいたいの映画の雰囲気が分かった所で場面は変わる。
何十年も前に研究室に持ち込まれた謎の骨。
ようやく、本格的な調査が行われることとなり、調査チームが結成される。
研究者三名を森の奥に案内する任務が、パークレンジャーに与えられるが、人手が足りない。
そこで元ベテランパークレンジャーである主人公が、一行に加わるわけです。
例のごとく訳アリの主人公。いい男はいつだって悲しい過去を背負ってるもんさ……。
長袖長ズボンの探検隊ルックの一行の中に一人だけ、タンクトップにカットジーンズのプレイメイトルックの女の子がいますが、そこはお約束です。由緒正しいB級ホラーです。
外見は、お色気ギャルなのに中身はいたって真面目な子。脚本上の犠牲者の最もたる例。
途中で冒頭の襲撃でただ一人生き残った密猟者が、自主規制されるシーンを挟みながら物語は進む。
ビターン!
↓
森の奥で何者かにズタズタに引き裂かれたクマと、何かを埋葬した跡を発見した一行。
これは調査しなければ…と発掘したら例の研究室に持ち込まれた謎の生物の骨がわんさか。
予想以上の発見にホクホク顔の博士。
↓
しかし、安全確認を行っていた仲間のレンジャー隊員が帰って来ない。
↓
脱出を決定する一行、しかし巨大な何かが襲って来て…。
その後は、いつも通りのモンパニ。
特にこれと言って、お話的に変わった所がある訳ではないですが、丁寧に作ってあったと思う。
前述のお色気担当の分かり易いサービスシーンとして、水着でシャワーシーンが唐突に始まるぐらいかなー。
このお色気ギャルが見た目は派手だが、中身はただの真面目な人、というよく分からん脚本。
基本的に、真面目でいい人しか画面に出て来ません。
その為、緊急時なのにバカをやる奴にイライラする事もないが、その手のアホが死ぬシーンにスカッとする事もありません。
怪物も、この手の映画では珍しく、ちゃんとある程度の知性がある生き物として描かれています。
そもそも攻撃してくる理由が、仲間の墓を荒らされてトサカに来ているというもっとな理由の為、そんなに怖くないんですよね。
「おいでよどうぶつの森(ゴリラオンリー)」:ゴリラわらわら大行進
ただ、この映画で珍しいのは、怪物の生態がけっこう詳しく解明されることと、粗い特撮ながらしっかりと、怪物の全身を映すところ。
特にクライマックスで、着ぐるみゴリラがわんさか出て来て追っかけてくるシーンは妙な味わいがあっていいと思う。
着ぐるみゴリラが、集団で全力疾走している姿が、個人的にツボにハマって大爆笑。
この映画では着ぐるみとCGで怪物を作っており、基本的に着ぐるみなんだが、人間が演じるには難しいシーンはCGで処理している。
そんな訳で、場面によっては大きさにバラつきがあるのはご愛嬌。
特撮面で残念さが目立つが、暗闇で断続的に焚かれるカメラのフラッシュで、ビックフッドが暗闇に浮かび上がるシーンと、音だけで捕まった人間が悲惨な目に遭ってるシーンを表現するなど、面白い小技は多かったと思う。
志村ー!後ろー!
画面から予算のなさが伝わってくる映画だけど、わりかし丁寧に作ってあって好感が持てる。
(※但し、面白いとは言ってない)
とりあえず今日は、ビッグフッドとサスカッチの違いだけでも覚えて帰って下さいね。
無駄知識ですがね。
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡ 5/10
●キャラクター………〇
・怪物ゴリラも含めて、キャラクターは丁寧に作ってあったと思う。
・役割がはっきりしていた。
●ストーリー………△
・あってないようなもん。
・色々言うだけ野暮。
●カメラ・演出とう………△
・画質は2005年の物とは思えない程悪い。
・カメラワーク等は意外といい。
●怪物……△
・着ぐるみ感丸出し&ショボいCG。
・しかし、撮り方と演出は面白いものがある。
●その他・印象に残ったところ
・2005年制作とは思えない画質の粗さ。
・着ぐるみ感満載のゴリラが、わさわさと集団で出て来て面白い。
・どうしようもないB級の低予算映画だが、映画自体は丁寧に作ってある。
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