熱いSEGA魂!「異世界おじさん」感想・紹介 ~異世界転生チートもののパロディ漫画~

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今回紹介のは「異世界おじさん」です。
ネット漫画サイト「Comic Walker(コミックワーカー)」で連載されている、ギャグ漫画。

作者は「殆ど死んでる」先生。

「貴様!作者に向かってなんてこと言うんじゃー!」

と思われそうだが、いや、作者のペンネームが「殆ど死んでる」なんですよ。

 

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「異世界おじさん」:あらすじ

たかふみには、17歳の時にトラックに轢かれて意識不明のおじさんがいた。
17年後、つまりおじさんが34歳になった時、彼は目覚めた。
目覚めたが、実質「34歳 職歴なし」という「殆ど死んでる」状態のおじさんをめぐって、親族は割と修復不能な状態に陥っていた。
(たかふみ曰く「昏睡状態のおじさんの処遇をめぐって、家族で言っちゃいけないことを、ボロクソ言い合った挙句、一家離散したよ」
しかし、おじさんは昏睡状態だったのではない!
異世界「グランバハマル」で冒険者として過ごしていたのだ!!

かくして、たかふみとおじさんの奇妙な共同生活がスターとしたのだった……。

 

「異世界おじさん」:登場キャラクター

おじさん……17歳の時にトラックに轢かれ、17年間昏睡状態だった。
 はたからみれば寝ていただけだが、実は異世界「グランバハマル」凄腕の冒険者として活躍していた
 ハイスペックのチート級の実力を持っていたが、異世界人は非常に容姿が整った姿をしているため、「オーク」の亜種に間違われ「散々な目」にあっていた。
「職歴なし34歳」のため、異世界で習得したスキル(※主に魔法)を使って、「ユーチューバー」として、生計を立て始める。回が進むにつれて、異世界での酷い話がドンドン出てくる。
かなり重度のSEGA信者

たかふみ……おじさんの姉の息子、つまり甥っ子である。
おじさんの処遇をめぐって、一家離散しているため、出会った当初は、おじさんに対してかなり他人行儀だった。
 おじさんの異世界の話が、色んな意味で「重い」のが悩み。

 

藤宮さん……たかふみの幼馴染の女の子。

 今でこそ可愛らしい容姿だが、小学生の頃は、けっこうきついものがあった。
たかふみに「ほの字」
「幼馴染キャラ」にちなんだギャグ担当。
当初はおじさんに戸惑っていたが、今ではおじさんの「重い」話に、たかふみと共に涙する、こころ優しい女の子である。

 

ツンデレさん……おじさんの異世界での思い出話に登場する。

「ツンデレさん」と命名したのはたかふみ。
 おじさんが異世界であったエルフの美女。おじさんのことを「オーク顔」と呼んでいるが、心憎からず思っている。

 

 

「異世界おじさん」:感想

 よくある「異世界転生・チートもの」逆手にとったギャグが多い
異世界転生&チート級の能力を有しているのだが、ことごとく、報われないおじさん。

「転生」といっても、現世と同じ容姿である。
別に「暗そうだが、まぁ、平均的な外見」のはずなんだが、「異世界人は非常に整ったルックスの人が多い」ため、必然的に「オークの一種と勘違いされる」状況が涙を誘う。
この、「オークに間違われる」ネタは、本作の鉄板ネタである

また、「ツンデレのエルフ」という「ベタなキャラ」も出てくるが、「ツンデレ」という言葉・キャラクターが、一般に認知されたのは、おじさんが異世界にいった年(2000年)よりも、後のため、おじさんはツンデレヒロインの好意に気づかないのも、本作の鉄板ギャグである。
また、これがこの手の「異世界転生・チートもの」主人公の「鈍感」属性を、無理なく形成しているのも面白いと思う。

 

 ちょくちょく「ツンデレ」「アラサー」のように、新語の出来た年代に触れているのも面白い。

おじさんが「浦島太郎」状態になる……ふと思ったのが、「2000年」と「2017年」を比較した際のあまりに、日本社会の変化、特に「ネガティブな変化」に関しては、改めて冷静に考えると「ギャップ」と呼ぶには、酷すぎる違いがある。
その辺りを鑑みると、この「浦島太郎」状態もギャグではなく、別の意味を帯びそうだ。

まぁ、笑うしかないけどね!!

 

 

【SEGAのゲームはインターネットミームになれるのか?】

 さて、本作の主人公のおじさんは、熱心なSEGAファンである。
SEGAのゲームが独自の魅力があることは、よく語られるが、こういったネタもだんだんと、インターネットミームと化してきている気がする。
今の30~40代は、多感な若い頃にSEGAのゲーム機で遊んでいる人も多いだろう。

 この「メインストリームにはなれないが、妙な魅力がある」とでも言うべきだろうか?

 そういった独自の雰囲気というのは、実際にSEGAのゲームで遊んだことがある、何よりも、リアルタイムで「メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストがどういった登場の仕方をして、どのようにゲームファンを魅了し、そしてハード戦争に敗れていったっか」というのを、見てこないと、この「おじさんのSEGAファン」ギャグは理解できないんじゃないだろうか?
いや、理解でいないというよりは、リアルタイム世代と、そうでない若い子で、このギャグに対する感じ方が違うのではないかな。

 おそらく、リアルタイム世代は、何とも言えない「ああ…」という、ノスタルジーも含めた妙な感慨に陥るに違いない。(※管理人がまさにそんな感じです)

 熱心なSEGAゲームファンというのは、現代において、もう一種の「属性」であり、ともすれば「ミーム」の一種になってると思うのは、僕だけだろうか?
「面白いのだが、決してメインストリームになれなかった」いや、「完成度が高く、面白かったゆえに、メインストリームになれなかった」ゲームの事たちを、知ってる人たちだけが、何かの拍子に思い出す、奇妙なスイッチが入ってしまうこの現象……「貴方たちにはわからないでしょうね(涙)」

大げさな表現かもしれないが、これはもう一種の「ミーム」だよ。
こういったネタも、20年後ぐらいにはどうなっていることやら……。

 

 

「まとめ・こんな人におすすめ」

●「異世界転生・チートもの」のテンプレを逆手にとったギャグ漫画。
●「SEGA」ネタを筆頭に「分かる人には楽しめる」タイプのギャグが多い。
●「ツンデレ」「アラサー」といった”新語”に関するネタも多い。
●「ネット」ネタも多い。

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