「人形の国」紹介&感想 ~今度の二瓶 勉(にへい つとむ)は、”白い”~

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今回紹介のは「人形の国」です。

学生の頃「BLAME!」を夢中で読んでいた世代としては、二瓶 勉の漫画は表紙も絵も”まっ黒”のイメージがある。コミックスを横から見ると、ベタで”まっ黒”なのがよく分かる

対して、本作は”白い”

なんだか二瓶勉と言えば”まっ黒”なイメージがあったが、本作で印象が変わった。しかし、”黒”かろうが”白”かろうが、二瓶氏が描く「巨大な建造物が広がった廃墟」は健在。どっちにしろ、その「広大な廃墟」に読んでて押しつぶされそうになる。

「廃墟萌え」、「巨大建造物萌え」な人は必見。

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「人形の国」:内容紹介

・「月間少年シリウス」で連載されている、SF作品。
作者は「BLAME!」や「シドニアの騎士」で知られる二瓶 勉(にへい つとむ

「人形の国」:あらすじ

遺跡層におおわれた巨大人工天体「アポシムズ」。危険な「自動機械」や「人形病」に侵された者たちが彷徨う極寒の地表で暮らすエオ、ビコ、エスロー達は行軍訓練のさなか、強大なリベドア帝国の兵士に追われる不思議な少女を助ける。少女から託された「コード」と「七つの弾丸」、それは世界の運命を大きく変えるものだった……!! 『BLAME!』『シドニアの騎士』の弐瓶勉が描くダーク・アドベンチャー・ファンタジー開幕!

~Amazon作品紹介から抜粋~

本作もストーリー的には、「王道の少年漫画」っぽい。

(つーか、デビュー作の「BLAME!」が分かりにくすぎるだけである。昔の「月刊アフタヌーン」は尖りまくっていたww)

「巨大な帝国に、故郷を破壊された主人公が、復讐と生き延びる為に旅立つ」といった、かなり王道なプロットである。

本作の主人公はラッキースケベ体質である。二瓶作品の主人公にしては親しみやすい(笑)

「人形の国」:世界観

直径12万キロメートルの人工天体「アポシムズ」を舞台に、広大な廃墟を主人公のエスローが旅をするといったもの。
人類の文明が崩壊し、過去の「超文明」の遺跡で生活しているのは「BLAME!」などと同じである。
作者の他作品BLAME!」「シドニアの騎士」と共通の単語が出てくる。”超構造体”(メガストラクチャー)”東亜重工”など、二瓶 勉ファンならニヤリ、とする単語がいっぱい出てくる。

 

人工天体「アポシムズ」

物語の舞台となる直径12万kmの人工天体。
地表部、地下の遺跡層、そして中央制御層からなる。

 

 

・正規人形

人間が、”コード”の力によって変化した姿。”転生者”とも呼ばれる。
正規人形になると肉体が”エナ”および”ヘイグス粒子”という物質で構成されるようになり、身体と知覚の能力が大幅に上昇する。変身ヒーローである。 
正規人形になると個体によっては、特殊な能力を得ることができ、鎧化によってさらなる力を発揮できる。
戦闘力に直結する”エナ”と”ヘイグス粒子”の容量は正規人形になった時点で決まっているが、他の正規人形を倒しエナを奪うことで増やすことができる。 

鎧のような”エナ”に覆われる様は「ABARA」でお馴染みである。

 

リドベア帝国

「アポシムズ」各地に侵略を仕掛けている巨大帝国。皇帝の意により中央制御層への道を求めている。 
戦力として飛行戦艦のほか多数の正規人形を擁する。 主人公は、復讐のために、正規人形を狩ることからスタートする。

 

登場キャラクター

●エスロー……物語の主人公。地表のむら「白菱の梁」に住んでいる青年。村の子供たちには「エスロー先生」と呼ばれていた。リドベア帝国の兵士に追われていた少女・タイターニアを保護したため、村を焼かれる。帝国の襲撃で死にかけるが、タイターニアによって”正規人形”になり一命を取り留める。帝国への復讐を誓い旅立つ。

ラッキースケベ体質。

●タイターニア……エスローが助けた少女。正体は、帝国に対抗するために中央制御層から遣わされた自動機械。本来は人間の少女の姿をしているが、エネルギー消費が大きいため、普段は虫のような姿をしている。

色んな機能を有している。虫形態での主人公とのやりとりは、けっこうシュールなである。

 

●ゼゾ……見た目こそ幼いが300年にわたって「白菱の梁」を守ってきた正規人形。エスローにとっては、育ての親である。帝国の襲撃時に拷問され、再起不能になる。

 

●ケーシャ……地下王国イルフ・ニクからやってきた少女。タイターニアを尊敬している。

 

●イーユ、エイチ、ジーオ……リドベア帝国の正規人形。

感想/ネタバレ有

・二瓶 勉らしい広大な廃墟が描かれる。新しい作品になるにつれて、とっつきやすくなっているイメージがある。

ストーリーは「故郷を滅ぼした巨大な国への復讐譚」と王道のプロットで、展開も二瓶作品にしては早い+分かりやすい。

・本作でも「超構造体」や「ヘイグス粒子」「エナ」など、二瓶作品ではお馴染みの用語が出てくる。物語がつながっているのではないかと想像するのは楽しい。

 

・女の子が可愛い。これも新しい作品になるにつれて、絵柄が可愛くなっている気がする(笑)

特に、黒髪に子。昔の二瓶作品は、主人公が人間離れしている、(そもそも人間ではない)ため、異性に対する恋愛感情や、性欲があったかどうかも怪しいため、最近の作品は、よくも悪くも人間らしく感じる。

まぁ、霧亥も外伝では、はっちゃけてたし……。

 

 

まとめ・こんな人におすすめ。

・サイバーパンク・ハードな設定のSFが好きな人。
・機械化人間萌えな人。  ・機械化美少女萌えな人。
・巨大建造物萌えな人。
・廃墟萌えな人。  ・東亜重工萌えな人。

・黙示録もの、終末もの、「文明が崩壊した世界」が好きな人。

 

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