今回紹介の紹介するのは「餓獣」です。
ちなみに、「飢える」と「餓える」は同じような意味だが、「餓える」の方がより苦しく辛い状況を表す。
・飢える……空腹でひもじい
・餓える……空腹で苦しい
「餓」>「飢」みたいな感じ。「餓」(が)の方がヤバいと思っておきましょう。
さてさて、いったいどんな「餓えた獣」が出てくるんでしょうか?
「飢獣」:内容紹介
講談社が運営する、ウェブ漫画サイト「コミックDAYS」で連載されている、モンスターパニック・ホラー。
作者は「6000-ロクセン-」「マッシュルーム」など、ホラー漫画に定評のある漫画家小池 ノクト(こいけ のくと)
「コミックDAYS」では1話と2話、及び新しい方から2話分が無料で読めます。
「餓獣」:あらすじ
男子高校生・志隈と幼なじみの睦月が乗っていた地下鉄が急停車し、謎の獣が現れる。パニックに陥る乗客たち。果たして、人々は無事、地上に脱出することができるのか!? 『6000』『蜜の島』に代表される、ホラーの名手・小池ノクトが描く、骨太のパニックホラー!
~コミックDAYS 作品紹介より抜粋~
主人公の男子高校生・志隈(しくま)は地下鉄で同じクラスの不良・成田と小林に絡まれる。お金を差し出す志隈を助けたのは、幼馴染の女子高生・睦月(むつき)だった。睦月が、弓道の弓矢で成田と小林を脅し、引き絞った矢が放たれんとした瞬間、列車が急ブレーキをかけてストップする。
「線路に不審物を発見した」と言い残し止まるアナウンス。
捨て台詞を吐いて、去っていく成田と小林。
助けてくれたのが幼馴染の睦月であると、ようやく気付く志隈。互いの近況を報告しあう中、突如として列車の灯りが消える。
異変を察した乗客たちは、遅刻を嫌なため、扉を開けて線路沿いに次の駅に行こうとする。
線路を進む志隈たちは、何か強い力で引き裂かれた駅員の死体を発見する。さらに、先行した乗客たちがパニックを起こしながら引き返してくる。
驚く志隈の前に、巨大な”何か”が現れて、目の前の乗客に襲い掛かる!
はたして、志隈と睦月の運命は……。
「餓獣」:登場キャラクター
・志隈(しくま)……施設育ちの男子高校生。ファミレスでバイトしている。やや臆病で事なかれ主義。
・睦月(むつき)……志隈の幼馴染の女子高生。弓道をやっている。部活の朝練に向かう途中で事件に巻き込まれる。容姿は志隈が「可愛くなってる」「彼女になって欲しい」と思う、凛とした美少女。
・カメラの男……怪物の襲撃する様をカメラで撮っていた若い男。長髪。今回の事件の映像を持ち帰って、一儲けするつもりらしい。
・女社長……派手な容姿の若い美人。岸本曰く「誰かと二人っきりにするとセクハラする」らしい。
・岸本(きしもと)……女社長の部下。頼りない感じの若い男。女社長に無茶に扱われているが、本人はまんざらでもない様子。
・雄大(雄大)……小学生の男の子。
・小林(こばやし)……志隈と同じクラスの不良。背の低い陰湿な男。
・成田(なりた)……志隈と同じクラスの不良。体格がいい。
「餓獣」:みどころ・感想/ネタバレ有
いわゆる「モンスター・パニック」映画がB級なのは、その安っぽさが大きい。
ぶっちゃけ予算の都合で、機材がショボいだとか、演技のできる俳優が雇えないだとか、そういった要素が大きいのもまた事実。公開してもリターンが小さいと分かっていたら、そりゃスポンサーもつかないだろう。
この手の映画は、いかにして怪物を表現して、スクリーンに映し出すかが問題になってくる。作品の目玉である怪物に金をかけすぎると、その他に回すリソースが尽きてしまうのだ。そのため、ホラー映画、モンスター・パニック映画の先人たちは、知恵を絞り、その結果、数々の名作ホラー映画が生まれて来たのだ。
その反面、「とりあえず尺に困ったら、登場人物に喧嘩させる」「オッパイ出しておけばいい」という、変な映画もたくさん生まれたのもまた事実である。
(お前の事だぞ!アサイラム!)
その反面、漫画なら、作者の力量次第で、魅力的な怪物たちを想像することが可能だ。映画なら、予算の都合でカットされるであろう、難しい構図の「画」も作り放題である。
作者の小池 ノクトは、確かな構成力と画力を持っている。作品の内容も、基本的にはリアルよりで、「いかにも漫画っぽい」設定・能力のキャラクターが出てこないのが特徴だと思う。
この「漫画なんだけど、漫画ぽくない」キャラクターと、昔のアナログだったころの「暗闇」表現を連想させる「暗さ」がいい。
この「いかにも何か潜んでいそうな暗闇」表現がいい!
なんとなく、怪物の正体は熊っぽい。主人公の志隈(しくま)も、そこから取ってたりして。
俗に言う、「熊映画」はだいたい熊の表現で失敗しているから、そこんとこ期待している。
「餓獣」は現在「コミックDAYS」にて15話まで公開されている(15話のうち、無料公開されているのは4話です)
コミック第①巻は10月9日に発売です。
まとめ・こんな人におすすめ。
・モンスター・パニック作品が好きな人。
・ホラー漫画が好きな人。
・シリアスなモンスターものが見たい人。
・粘つく闇の表現を見たい人。
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※第①巻は2019年10月9日発売予定です。
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