チュパカブラ映画「デビルズタイド」感想・レビュー ~B級要素の闇鍋的な映画~

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UMA 

今回紹介する作品は「デビルズタイド」です。

今やすっかり、落ち着いてしまったアルバトロスだが、昔はこういった雰囲気の作品をいっぱいリリースしていた事を、誰か覚えていて欲しい。

個人的には、アルバトロス作品は2005年前後が一番バカバカしくて好きです。

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作品情報・スタッフ・キャスト

「デビルズタイド」
製作年:2005年  
製作国:アメリカ  
上映時間:88分 
原題:「CHUPACABRA DARK SEAS」

監督:ジョン・シェファード
製作:スティーブン・P・ジャーチョウ
出演:ジョン・リス・デイビス/ジャンカルロ・エスポジート/ディラン・ニール/シャーラン・シモンズ/デビット・ミルバーン/ポーラ・シュウ/チェラン・シモンズ……etc.

予告編

「デビルズタイド」:あらすじ

ペニャ博士は、”未知動物学”の研究者でチュパカブラ捕獲に執念を燃やしていた。

長年の探索の末に、遂にチュパカブラの捕獲に成功する。しかし輸送する為に乗せた豪華客船で悲劇は起こる。船の積み込み人夫が、確認の為にチュパカブラの檻を開けてしまったのだ。

豪華客船は逃げ場のない餌場と化す……。

感想/ネタバレ有

安定のアルバトロスクオリティ。

この映画B級要素満載でホントに”THE・B級映画”て感じ。
元軍人の主人公、銃の効かない未確認生命体、マッドサイエンティストに米軍特殊部隊。さらに舞台は豪華客船で、コソ泥がその警備システムをダウンさせちゃうは、ヒロインが格闘技使うはで、よくもまぁーこれだけB級の要素を詰め込んだものだと感心する(; ̄Д ̄)

THE・B級映画

B級要素をこれでもか!と詰め込んだ本作品。

DVDを再生すると、初っ端からおどろおどろしく且つ勇ましいBGMで、これから始まるB級地獄に期待が高まる(意味不明)

 南米のジャングルを、えっさほいさと行軍する謎の一行。どうやらペニャ博士をリーダーとした”未確認生物”捕獲部隊のようだ。何人かの犠牲者を出してなんとかその”未確認生物”を捕獲する事に成功する。

 さっそくその”未確認生物”がなんなのか視聴者にネタバレしてくれるのだが、そのUMAが”チュパカブラ”です。

 …チュパカブラ…本ブログでは何度か言及していますが、怪物映画でも目に見えた地雷というのがありまして、チュパカブラ、ビックフッド、半魚人、この3つをもって「怪物映画界の三大地雷」と一部の界隈では呼ばれている。
(呼んでる人の例→ブログ主)

 映画の内容としては案の定適当な理由で逃げ出すチュパカブラ。さらに間の悪い事に豪華客船ではコソ泥のせいで監視カメラ等の防犯システムがダウンしている。そのおかげで討伐に向かった船員達がたくさん死ぬ。
  ↓
 船長の判断で米軍に救援を要請する。テロリストの襲撃と聞いてやってきた米軍特殊部隊だが、暴れているのがチュパカブラと判明してもいつも通りに戦ってくれる。
(戦うのかよ!)
 ↓
 銃の効かない怪物に大苦戦。やむなく豪華客船から乗客を逃がす船長。船に残った船長以下数名と兵隊の生き残りで怪物と死闘。なんやかんやあって船大爆発。
 ↓
 船長:「引退するわー」(`・ω・´)
主人公:「いっぱいおごりますよ」(´・ω・`)
船長娘:「アハハハハ」( ゚∀゚)

     終。

 全体的に舐めてんのか?といいたくなる適当さです。
 

 豪華客船が舞台となっているが、それが劇中でギミック的な役割を果たしていたかといえば、そんな事は全くない。船特有の逃げ場のなさだとか、分厚い扉を使って怪物を閉じ込めるなんて展開は皆無。この手の映画お約束の「沈みゆく船での死闘」なんてハラハラドキドキ要素もない。
 さらにはほとんどの乗客は、船内で怪物が暴れている事を終始聞かされておらず安全に下船する。
ある意味低予算特有の面白さではあるが、予告編やストーリーで「最後の一人まで逃さない!」と散々煽っておいてそれはないと思う。
 乗客の中でも犠牲者は出るが、2人を除いて分かり易いヘイトを集めるキャラクターなんで同情ナッシング。非常に分かり易い死亡フラグを立てる人ばっかり出て来ます。

 着ぐるみ感満載の怪物は意外と頑張っていたと思う。チュパカブラや半魚人物がなぜ駄目かといえば、中に人間が入っているのがまる分かりなのが大きいと思う。
 その点では今作ではスーツアクターの動きが、チュパカブラぽさを上手く表現出来ていて非常にいい(錯乱)
 今まで観た二足歩行型モンスターの中ではかなりそれっぽい動き方だった(※当ブログ比)

 本作品では普通のチュパカブラでは、地味過ぎるといった判断からかパワーアップ。タンパク質の変化した自前の鎧のような皮膚を持っており銃弾が効かない。そんな怪物をどうやって倒すのかとワクテカしていたら爆破オチ。
 事前にペニャ博士の研究で特定の酵素を大量投与すると死に至る事だとか、兵隊さんが徹甲弾持ち出してきたりの前フリはあったのに、爆破オチ。
 そして血の色は緑だ! 

 安定の爆破オチ。映画的文脈のお約束だとか、伏線の回収だとかは一切考慮しない。最初から最後まで、B級に徹して好き勝手やる様は感動すら覚える。

 僕個人の感想だが、途中からチュパカブラが『沈黙の戦艦』のスティーブン・セガールに思えて変な気分だった。
 物陰に隠れて死角から銃を持っている屈強な男達を、一人また一人血祭りに上げていく様がまんまケーシー・ライバックで…( ゚∀゚)
 画の撮り方が無駄にアクション映画ぽいんだもん……。

 

総評・感想まとめ

総評:♡♡♡♡ 4/10
キャラクター………〇
・無駄に濃い。B級映画のテンプレみたいな人々
・非常に分かりやすいキャラクターの数々。

ストーリー………△
・散々煽っておいて、全く使われずに終わる伏線の数々。
・↑とてもB級くさい。

カメラ・演出とう………△
・低予算だけあって雑。

怪物……〇
・けっこう頑張っていた(と思う)
・チュパカブラなんてマイナーな割には強い。

その他・印象に残ったところ
・これでもか!と詰め込んだB級要素。
・立てた途端に回収される死亡フラグ。
・着ぐるみモンスターがけっこういい感じ。
・↑逆にCGが浮いていてギャグにしか思えない。

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