いや~今年も梅雨入りして暑いですね。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
暑い日にのんびりと水遊び、……いや~いいですね。
そんなわけで今日紹介する映画はこれ↓
目次
作品情報・スタッフ・キャスト
「メガピラニア」
・製作年:2010年
・製作国:アメリカ
・上映時間:93分
・原題:「MEGA PIRANHA」 ・提供会社:アルバトロス
・出演:ポール・ローガン、『コモド・リターンズ』
:ティファニー、『メガ・パイソンVSギガントゲイター』
:ヴァリー・ウィリアムズ
・監督:エリック・フォースバーグ、『エイリアンシンドローム』
安定のアルバトロス。毎度のことですが、凄いパッケージだ。
この力技で無理やりねじ伏せる感じ……嫌いじゃない。
いつも通りにざざっとあらすじを紹介してから、感想の方に行きたいと思う。
えぇ……ほとんどストーリーなんてないんですけどね…。
予告編
大ヒット?……どこのパラレルワールドだ?
「メガピラニア」:あらすじ
べネズエラのオリノコ川でべネズエラの政府要人が殺された。
アメリカ軍に所属するミッチは、調査の為に現地に派遣される。
しかし、アメリカとベネズエラの緊張関係のため全く歓迎されず、調査は遅々として進まない。
そんなミッチの前に、アメリカ人科学者のサラがあらわれる。
サラによるとベネズエラ政府要人を殺したのは、遺伝子操作されたピラニアの仕業らしい。
食料問題解決の為に実験していたピラニアが逃げ出したためだ。
サラはこのまま改造ピラニアを野放しにしていたら大変な事になると警告する。
しかしサラ達をCIAのスパイだと疑うベネズエラ軍は全く警告を聞こうとしない。
そんな中改造されたピラニアによる犠牲者が次々とでてしまう。
さらに悪い事に改造ピラニアの成長は当初の予想よりもはるかに速い事がわかる。
ミッチとサラは改造ピラニアたちをなんとか退治しようとするが………。
「メガピラニア」:感想/ネタバレ有
この映画30点満点中、30点をたたき出すタイプの映画だと思う。
もしくは、顔芸と絶叫で無理やり笑いに持っていくタイプの芸人に通じるなにかがあると思う。
強引なストーリーが、テンポよく進むため最後まで退屈しないで観られる。
無茶苦茶なストーリーなんだが、何故か許せると言いますか、バカバカし過ぎてある種突き抜けている感じがして好きです。
それに加えて、登場人物たちは、終始くそ真面目な顔をしていて草不可避。
ツッコミどころが、多すぎて疲れる映画。
※この先はネタバレ含みます。
↓
《こんな怪物が襲ってくる》
冒頭から、酷いできのCGのピラニアが出てくる。
ややアニメチックな凶悪な顔をしているが、愛嬌があって妙な中毒性があるデザイン。
そのピラニアたちが川からジャンプしては人々を襲う。
しかし、その中には狙いが外れて地面や建物に激突する奴もいる。狙いが外れて地面に激突する方が多いってのが笑える。割合的には4匹いたら3匹は地面や建物に突っ込む感じ。
建物に半分めり込んだピラニアが、ビチビチビチ…と震えている様は非常にシュールで観ている人々を引き攣った笑顔にしてくれる。
地面に突っ込んだピラニアがビターン!ビターン!と跳ねているかと思えばすぐそばで喰われている人がいる。そしてピラニアが突っ込んだ建物や自動車の中には爆発炎上するものもあり、非常にシュールな地獄絵図が展開される。……爆撃かよ。
もちろん主人公に対してもピラニアが、飛び掛かってくるのだが、そこは主人公補正で全部蹴り飛ばす。
ふざけて撮ってるとしか思えない画なのだが、俳優がいかにも真面目な顔をしているため、何とも言えない笑いが、こみあげてくる。
この改造ピラニア、序盤はちょっとこの魚大きいなぁ~ぐらいのサイズ。
しかし、ドンドンでかくなり最終的にはクジラ並みのサイズになる。
なんでも、皮膚からも栄養を吸収できるよう、遺伝子
操作したらしい。
科学の力ってスゲー!
《これがメガピラニアのストーリーだ!》
物語はテンポよく進む。ただし、この映画のストーリーに、つじつま合わせを、期待するのが間違っている。
最初から最後まで、テンポいいのだが、統合性も何もないまま強引に進む。
なぜこんなピラニアの化け物が誕生したのか?
なんでも、来るべき食料危機問題を解決するために、動物を早く大きく育つ研究をしていたらしい。
その為に、ピラニアを遺伝子操作したらしいが、劇中ではなぜピラニアでなければいけなかったのか納得のいく説明はされていない。
なぜピンポイントで肉食性の獰猛な魚を巨大化させたのか?
そんな危険な生物を作ったことに対して、ベネズエラ軍の司令官は激怒しているのだが、その怒りはもっともだと思う。
それに対して、サラたち科学者が全く反省してない様子。そもそもなぜ他所の国で危険な実験するのか…。
そして逃がした事もあんまり反省してない様子。
元凶が「私は全く関係ないです」、みたいな顔してヒロインポジションなのが笑える。
この改造ピラニアの成長が、思ったよりも早くドンドンでかくなる。
最終的には、クジラ並みの大きさになり、アメリカ軍の船舶を噛んで撃沈させるほどだ。
さらに、物語の終盤でさも当然の様に核が使用される。
そして核攻撃でも倒せない。
そんな怪物をどう倒すか?
なんと!生身の特殊部隊に水中銃を持たせてダイブさせる。
「水中で怪我させれば血の臭いで興奮して共食いを始めて全滅するだろう」
、そんな無茶苦茶な作戦を立てる→途中割り込んできたベネズエラ軍の司令官が死ぬ→なんやかんやで成功。→ミッチとサラは幸せなキスをして終わる。
う~ん、どう考えてもサラたち科学者が悪いやつで、ベネズエラ軍の司令官は真面目に仕事していただけのような気がする……。
この司令官、短慮で粗暴なキャラクターとして描かれていたが、100%被害者サイドだと思う。
あと、元々は対原子力潜水艦用に開発された20mm水中機関砲てなんだよ。それも歩兵が携帯できるサイズ。
さらっと出てきたが、かなりトンデモ兵器じゃないのかね?
《まとめ》
全体的に無茶苦茶な話なんだが、最後まで退屈しない不思議な映画です。B級映画にツッコミ入れながら観るのが好きな人は一度観てもいいかもしれない。えぇ、ほとんどの人は予告編だけでお腹いっぱいになるかと、ハイ。
あとは、主役のマッチョメンが終始真顔で笑う。映画が終わる頃には、この偽シルベスター・スタローンみたいな俳優がちょっと好きになってるから不思議。このポール・ローガン『コモド・リターンズ』でも印象深いマッチョメンとして出演してます。
興味のある方はどうぞ。
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡ 5/10
●キャラクター………〇
・キャラ自体はけっこう立ってる。
・言動にツッコミどころ多し。
●ストーリー………△
・無いに等しい。
・勢いだけで無茶苦茶やってくれる系。笑える。
●カメラ・演出とう………△
・低予算映画にとしては、可もなく不可もなく。
・↑と言いたいところだが、やっぱ酷いや。
●怪物……△
・CGの出来としては微妙。ただし妙な愛嬌というか中毒性あり。
・ビチビチビチビチビチ、ポチャンポチャン、ワー!キャー!ブクブク……でだいたい画が説明できる。
●その他・印象に残ったところ
・CIAのスパイよりもはるかに質の悪い科学者たち。人の国でなんてもん作って……。
・食料問題解決の為に、何故ピンポイントで危険な生物を改造するのか?
・パッケージ通りに本当に破壊される戦艦。
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コメント
馬鹿馬鹿し過ぎて笑えた。最初、ピラニアはモンスターパニック感はあったが後半はただのミサイルという感じだった。パッケージを見ただけで最後は共食い落ちと容易に推察できる内容の無さは清々しいと言える。
後半はただのミサイルという感じだった。>ピラニアが突っ込むたびに、何故か大爆発が起こるんですよね。深く考えてはいけない。全体的に勢いだけはあった映画と思います。