MIDSHIP(ミッドシップ)作品「プレデター2012」感想&紹介  ~極地で発見ガス状生命体~

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宇宙生物襲来!

今回紹介する作品は「プレデター2012」です。

アルバトロス以上に微妙な作品が多いMIDSHIP(ミッドシップ)がおくるモンスター映画である。

うん、いつものMIDSHIP(ミッドシップ)クオリティーだったよ……。

特撮はショボいんだけど、役者の演技は無駄に真剣なのが、何とも言えない気分にさせる。

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作品情報・スタッフ・キャスト

「プレデター2012」
製作年:2010年  
製作国:アメリカ   ・提供会社:MIDSHIP(ミッドシップ)
上映時間:86分 
原題:「ARACTIC PREDATOR」

監督:ビクター・ガルシア
製作:ジェフリー・ビーチ/ジョン・カッピラ
出演:ディーン・ケイン/スティーブン・ウォディントン/ルーシー・ブラウン/マイク・ストローブ/ウェリザール・ビネヴ/ルイザ・クライン……etc.

予告編

「プレデター2012」:あらすじ

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
変幻自在に姿を変えるアイス・プレデターと全人類の運命を背負った北極探検隊との闘いを描くSFアクション。カナダ北東のサマーセット島で沈没船探索をする探険家のロスたち。水中探索用ロボットが捉えた巨大物体の発掘調査に乗り出した彼らだったが…。

安定のパチモンタイトル作品。ストーリーは、「遊星よりの物体X」と「エイリアンVSプレデター」を足して2で割って、怪物の設定をいじった感じの作品。

「遺跡を探してを発掘してたらヤバいもんが出た」というよくあるプロットである。ついでに「人里離れた土地で怪物(殺人鬼)に遭遇し、脱出手段もなく、通信もできない」という、ホラー映画の基本プロットにも忠実に作られている。

 

本作では、「ガス状生命体」なんてニッチなものが出てくる。

”スライム”のように「液体状モンスター」がいるのなら、こういった「ガス状生命体」がいてもおかしくはないのかもしれない。

「プレデター2012」:感想/ネタバレ有

原題は「ARACTIC PREDATOR」

ARACTIC =「北極(圏)の~」みたいな意味らしい。まぁ、なんとなく何が言いたいのかは分かる。

邦題の「プレデター2012」はいつものごとく適当である。リリースが2012年なんだろうが、製作年は2010年である。

なんのこっちゃ!

さて、本作は「歴史上の発掘を行っていた一団が、目的の物と一緒になんだかヤバいものを発見してしまった」というあらすじである。
ええ、もろに「遊星よりの物体X」です。タイトルが「プレデター2012」という事を考慮すると、ポール・アンダーソン監督の「エイリアンVSプレデター」そのまんまと考えた方がいいかもしれない。
怪物も、なんとなく“エイリアン”と“プレデター”を足して二で割ったようなデザインをしているから、多分そうであろう。

しかし、この「プレデター2012」というやっつけ過ぎるタイトル、何とかならんのか?

ちなみに、管理人のよく利用するレンタル屋は「ザ・プレデター」関連作品として、本作をどうどうと並べていた

やめて差し上げろ。

ついでに「プレデターX」も一緒に並べていた。

確信犯か?

ネタバレ・「プレデター2012」:だいたいこんなお話。

凍り漬けにされていた18世紀の船。金銀財宝と一緒に乗組員の死体も発見されるが、その死体は全身の水分が干からびた状態、いわゆる“フリーズドライ”に近いもんだった。
歴史上の大発見と、金銀財宝に沸く一行。その中で財宝の一部をちょろまかしようと、現場に残った作業員が何者かに襲われる。
その死体は、全身の水分が急速に蒸発した奇妙なものだった。
未知の病原菌を疑う主人公とヒロイン。大型の嵐が近づいていることもあって、すぐさま脱出を決意する。
しかし、希少調査に向かった大学生二人が、何かを目撃したという通信を最後に消息を絶つ。迫りくる嵐の中、脱出するか残るかで言い争う主人公達。
ヘリで脱出した一行は、何かに落とされ、基地に残った一行にも何かが迫る…。

主人公は、船に残された航海日誌から、怪物が宇宙からきたガス状生命体で、熱を奪う化け物だと突き止める。さらに、怪物が人類の生存圏に進出した場合、人類に壊滅的な被害が出ることも分かる。

生き残った主人公たちは、怪物を減圧装置に入れて殺そうとするが、気体から固体に変化させただけだった。
主人公は、怪物を船におびきよせて、もう一度生き埋めにしようとするが……。

まぁ、どこかで見たようなプロットで、どこかで見たようなデザインの怪物である。
気体と固体をいったりきたりして、保護色で透明になれる&体の一部をツララ状にして飛ばす攻撃をしてくる、ガス状生命体と、特徴がやや渋滞気味な怪物である。

その凶暴な怪物に加えて、嵐がきて「脱出不可能&通信不可能」になる。さらには、極地なため、凍死の危険もあるという設定。
まぁ、「脱出不可能&通信不可能」の下り、さらにはその後の「仲間割れ」の下りは、ありがちだけどスムーズだったと思う。

そのあたりの下りが、「遊星からの物体X ファーストコンタクト」(2011)と全く一緒である。おや?本家にアイデアで勝ったか?

序盤→中盤の流れは綺麗だったけど、途中の回想シーンのせいでちょっとテンポが悪かったかなぁーと思う。

気体・ガス状モンスター!

怪物の、デザインや設定はなかなか面白いと思う。

特に「重水を操る」「熱を奪う」のは面白い。
ただし、CGが非常に残念である明らかに背景から浮いている上に、かなりカクカクと動くので全く怖くもないし、迫力もない。

PS(プレイステーション)のポリゴンを思い出す動きだ。

「ブロブ 宇宙からの不明物体」の液体状のモンスターと同じく、気体・ガス状なため。ナイフや銃は効かず、炎も効かない。

さらに、舞台が極地なのだが、簡単には凍らないとなかなか手強いモンスターである。
ただし、脚本も適度にガバいため、強さはムラがある。ついでに大きさや形もガバガバである

全体的に「プレデター」というよりは「物体X」の方だったなぁー、というのが素直な感想だ。パクリ上等のB級映画の怪物にしては、非常に個性的でよかったが、特撮が、悲しいほど予算がなくてショボい。

う~ん…もうちょっとだけ、特撮は頑張って欲しかったかな

ところで、減圧室や重水の下りはなんであんな風になるのか、正直よく分かんないや(笑)

総評・感想まとめ

総評:♡♡♡♡ 4/10
キャラクター………△
・キャラクターは無駄に多い。もう少しまとめてしまってもいいと思う。
・↑上述の理由のせいであんまり個性はない。  ・役者はB級にしてはそれなり。

ストーリー………〇
「遊星よりの物体X」「エイリアンVSプレデター」によく似ている。
・途中から、話が無駄に地球規模の危機になるのも↑に同じ。

カメラ・演出とう………△
・CGが雑。背景からの乖離が酷い。
・映像のクオリティーは、もろ低予算映画である。

怪物……△
・「ガス状生命体」のアイデアは面白い。
・CGが致命的に雑。

その他・印象に残ったところ
・凄くやっつけ仕事で退場する人物が何人かいる。
・映像がショボい割には、役者は真剣である。
・「重水」や「減圧室」ってあんな風になるのか?

 

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