パチもんタイトル映画「クローンフィールド~HAKAISHI~」感想。  ~破壊者ではなく、墓石~

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怪物映画
今回紹介する作品はこちら「クローンフィールド HKAISHI」です。
よく見ると「・」がない(笑)
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作品情報・スタッフ・キャスト

「クローンフィールド HAKAISHI」
製作年:2006年  
製作国:アメリカ  
上映時間:92分 
原題:「CMETAERY GATE」

監督:ロイ・クニリム
製作:デヴィッド・E・アレン  ・製作総指揮:ハーモン・カスロー
出演:ピーター・スティクルス/エイム・ウルフ/ニコール・デュポード/ガイ・エヴァンス/レジ―・バニスター……etc.

予告編

Youtubeで探したところ公式動画がなかったです。

「CMETAERY GATE 予告」で検索すると、多少出てきますが、画質は悪いです。

 

 

 「クローンフィールド HAKAISHI」: あらすじ

極秘実験で凶暴な生命体が誕生する。ある日過激な環境保護団体のメンバーにより、その生命体が盗み出される。環境保護団体のメンバーの元から逃走した生命体は、霊園の近くの炭鉱跡地に身を潜める。そうとは知らない大学生のハンターは課題で出された映画の撮影のために、霊園を訪れる。突如として襲いかかってきた生命体に、一人、また一人と犠牲になる撮影隊のメンバーたち。その生命体とハンターの間にはある因縁があって……。

感想/ネタバレ有

 さる2006年に日本である映画が公開された。
その映画のタイトルは『クローバーフィールド~HAKAISHA(破壊者)~』
巨大な怪獣が街を破壊する様子をPOV方式の撮影で表現した話題作である。
けっこうな数の映画館で上映されたレベルの作品である。
 そして上記の『クローバーフィールド~HAKAISHA(破壊者)~』がレンタルDVDとして店頭に並び始めたころ、似たようなパッケージで棚に並んでいたのが、この作品、

『クローンフィールド~HAKAISHI(墓石)』、である!!

 ええ、早い話が、いつものパチもん映画です。

お墓で撮影していたら……

 原題は”CEMETERY GATES”
劇中でハンター達が撮っていた大学の課題用の自主制作映画のタイトルがこれ。
ちなみに、ジャンルは”ゾンビ映画”です。

 この映画ストーリーはあってないようなものなんですが、そういった映画の方が、あらすじをまとめようとすると難しく感じるのはなぜなんだろう

 さて、ここからはもう少し詳しくストーリーを順に追いながらツッコミをいれていこうと思う。、

 この映画は、冒頭どこかの研究所に侵入した男二人が、”プレシャス”と名付けられた実験用の生物を盗み出す所から始まる。研究所の壁に”科学者には死を”なんてスプレーで落書きしていくところから察するに、過激な環境保護団体のメンバーらしい。まぁ、パッと見どこかの運送屋の兄ちゃん達ですがね。

 ここで場面は変わって、主人公の大学生ハンター君登場。
別に”狩人”というわけではなさそうです。
ハンター君、真面目な好青年だが、どうやら最近同居中のお父さんとは上手くいってない様子。
なんだか話し足りない様子のお父さんを置いて、ハンター君大学で出された課題の自主制作映画を撮るために、大学の友達一緒に出かけてしまう。
↓ 
 またも場面は変わって、冒頭”プレシャス”を運び出した兄ちゃん達が運転するトラックが映し出される。案の定凶暴な実験体は、環境保護団体メンバー二人を殺害してトラックから脱走。
そして実験体は霊園近くの炭鉱跡地に逃げ込む。……この時点で雑すぎる血糊のクオリティーに色々と心配になる。しかしそんな視聴者の心配をよそに映画は続く。

 またも場面は変わりハンター君達が映し出される。
凶暴な実験動物が逃げ出した事を知らないハンター君達は、自主制作映画のロケ地である炭鉱沿いの霊園に到着。
 ここでハンター君達は、見るからに柄の悪い霊園の管理人とその息子達に絡まれる。嫌な気分になったが、課題をやらないと単位がもらえません。気を取り直して映像の課題を撮影開始。
 この場面でハンター君から今回の映像のテーマが語られる。驕り高ぶる人類に遂に終末の裁きがおとずれて、墓場から蘇った亡者が人々に襲いかかる…といったテーマらしい。ここでハンター君が名付けたこの自主制作映画のタイトルが”CEMETERY GATES” 
(”終末の門”と訳されていた)
ジャンルはゾンビ物……ハンター君残念イケメンで、こっち側の人でした。

 ここでまた場面は変わる。実はハンター君のお父さんは危険な遺伝子実験に関わっており、”プレシャス”の産みの親。”プレシャス”が逃げ出したと同僚の女性科学者から報告を受けたお父さん。そりゃえらいこっちゃと、報告を持ってきた同僚と共にプレシャスの捕獲に向かう。

 そんなお父さんやハンター君達のパートとは別に、怪物の犠牲になる為に画面に登場するキャラクター達。ジョギング姉さんや、スピリチャルお薬おじさん等の適当すぎるシーンをところどころに挟みながら、物語は進んでいきます。
…ええ、分かりやすい尺稼ぎです。本当にありがとうございます。

 けっこうな人数の犠牲者が人知れず出てますが、そんな事は全く知らないハンター君、撮影メンバーの美人学生のキムといい感じになってどこかにしけこみます。イチャコラした後すっかり賢者モードになったハンター君、「”プレシャス”ていう友
達が昔いたんだ…」、なんて思わせぶりな台詞を遠い目をしながら呟きます。

 ハンター君が女の子とデキあがってる間に、他の撮影隊のメンバーが、”物凄く適当”な感じで次々と犠牲になる。

 その中の一人が、墓の管理人の息子達に強盗に遭う。そのメンバーは息子達によって墓石に縛り付けられてしまう。息子達が逃げた後に、そこに怪物がやって来る。怪物が墓石を揺すったせいで、墓石の一部が落ちる。その落下してきた墓石に潰されてお亡くなりになる。

……まさかタイトルの”HAKAISI(墓石)”がちゃんと回収されるなんて誰が予想出来ただろう!…(; ̄Д ̄)

 タイトルのサブタイトルが綺麗に回収されたから、もうストーリーにツッコムのをやめてもいいかなぁ~と思わなくもないですが、もうちょっとなんで続けます。

 イチャコラモードも終了したハンター君とキムが撮影隊のメンバーの姿が見えない事に気づく。撮影現場に残っていたカメラに撮影隊のメンバーが犠牲になる様子が映っていた。メンバーを探しながら歩いていたハンター君、唐突に穴に落ちる。キムは助けを呼びに行く為にその場を離れる。

 ここでまたもや場面は変わり、霊園の管理人一家パート。こそこそ悪い事をしていた霊園の管理人とその息子達、プレシャスによって今までの悪事の報いを受ける。

 キムと合流したお父さんと女性科学者、ハンター君を助けに地下に降りる。
プレシャスと最後の戦い。

~END~

この映画で印象に残ったところ。

●適当過ぎる登場人物達。
「分かりやす過ぎる”やられ役”にしっかりしたキャラクター付けなど不要!」とばかり、出オチで退場される人たちがちょっとばかし多すぎる。
ロジャー・コーマン先生ばりに思い切った仕事がみれます。
あと演技するのを放棄してる人が何人かいて、変な笑いが出てくる。

●↑の人物で変なお薬を吸いながら、妖精的なのを呼び出そうとしていたおっさんがいる。
そのシーンだけ、妙にファンシーなアニメーションで表現されている。
この映画、監督が適当に思いついたブラックジョークを撮りたいだけではないだろうか?

●タイトルの~HAKAISI(墓石)~をちゃんと回収するところ。
クローン成分はともかく、墓石成分をちゃんと回収してくれるとは……、このダジャレをタイトルにつけた配給会社の担当に拍手を送りたい。

●エンディングクレジットで使われてる曲がかっこよかった。

●お父さんが十字架と金属製の柵で怪物に接近戦。
十字架でタスマニアデビルベースの怪物に挑む。
デビルに十字架と実に分かりやすい構図。

感想まとめ

総評:♡♡♡♡ 4/10

雑多な感想

・赤い液体が多めでちょっと疲れる。
・映像はちょっと残念だが、音楽の使い方はなかなかいい。
・メインの登場人物以外の、キャラクターが適当すぎる。
・怪物はベースにタスマニアデビルを使っている設定。珍しい設定で〇
タイトルのセンスは非常に秀逸だと思う。

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コメント

  1. 燃焼豚 より:

    本物のタスマニアデビルのどアップはプレシャスよりも怖いぞ。クローバーフィールドのタイトルぱちもんで酷いのがクラーケンフィールドだろう。内容が酷いがレンタル落ちの分際で1400円もした。笑ったのはボインフィールド、AVパロディだが私は大好きだ。ちなみに中古で980円した。戦う相手を間違えているのがバトルフィールドアビス、白鯨のぱちもんだがこの白鯨が馬鹿すぎる。馬鹿度が同じなメガシャークと戦わせるべきだ。これは中古で550円。

  2. 堂柿弘也(管理人) より:

    本物のタスマニアデビルのどアップはプレシャスよりも怖いぞ。>それは貴重な体験ですね、羨ましい。怪物映画云々はおいて動物好きとしては一度見てみたいです。
    笑ったのはボインフィールド>その作品知ってます(笑)
     そういえば、2000年代初めぐらいまではレンタル屋の新作コーナーに、堂々とパロディAVが並んでいたもんですがいつの間にか無くなってますね。よくよく考えたら一般コーナーに堂々と陳列されている状況がカオスだったんですがね。
    学校で「パイパニック」「ヌード・オブ・ザ・リング」のネーミングセンスでバカ話をしていたおもひで。

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