本日ご紹介する映画はこれ↓
いや~ワクワクするパッケージだ!……、で中身は?
目次
作品情報・スタッフ・キャスト
「ZOOMBIE ズーンビ」
・製作年:2016年
・製作国:アメリカ
・上映時間:87分
・原題:「ZOOMBIES」
・提供会社:アルバトロス ・製作会社:アサイラム
・監督:グレン・ミラー
・製作:デヴィッド・マイケル・ラッド
・出演:アイオン・バルター/アンドリュー・アスパー/マーカス・アンダーソン/キム・ニールセン……etc.
予告編
『ZOOMBIE ズーンビ』:あらすじ
絶滅危惧種の貴重な動物ばかり集めた”エデン野生動物園”。名前のとおり、動物たちの楽園に恐ろしい異変が起きる!
ある日、園内の猿が謎の病気に感染。直ちに治療行為が行われたが効果がない。息絶えたはずのサルが起き上がり、人間に牙をむく。
現場に駆け付けた警備チームが見たのは、虚ろな目をして人間に襲いかかる猿の姿だった。 医療ラボから逃げ出した猿により園内の動物は感染し、次々と”恐ろしい何か”に変わってしまう。園長のエレンはなんとか事態を収拾しようとするが……。
感想/ネタバレ有
まずはこのタイトルを見て欲しい。
タイトルからして、ZOOでZOMIEなことが伝わってくる、ある意味堪らない一品(錯乱)。
この作品のリリース時期からして、某大作アニメーション映画を連想するが、たまたまなのか、確信犯なのかは不明。
…ヘンなパチもん映画や、タイトルをパロった作品が作られるのは有名税みたいなものです、あきらめましょう。
そういえば、怪物化してしまった動物園の動物と戦うゲームが、昔あったような気がします。パラサイトなんちゃらとか、なんとかハザードのアウトブレry…(以下略)とか。続編って出ないんですかね……?ん?サードなんちゃら、うっ、頭が……。
「ZOOMBIE ズーンビ」はこんなお話。
ここでもうちょっと詳しいお話の流れを書いておきます。
冒頭、猿が謎の病気に感染。”ズーンビ”と化し、治療にあたっていた博士達に襲いかかる。博士の一人が最後の力を振り絞って、緊急ボタンを押す。
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場面は変わって園長のエレン、実習生のゲージ(経営)、レスリー(警備)、AJ(飼育員)たちがキャラクター紹介を含めて映し出される。緊急コールが鳴ったため、警備隊隊長のレックス、レスリーとゲージを伴って現場に行く。
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医療ラボでは猿が凶暴化していて複数の犠牲者が出る。封じ込めに失敗して感染した猿が逃げ出す。猿が博士の体を突き破って出てきたりする。
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園内の動物がどんどん感染する。
園長のエレンはなんとか事態を収拾しようとする。
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警察の特殊部隊が投入される。しかし、降下した場所に、感染したライオンが待ち構えていて、あっと言う間に退場。
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感染はどんどん広まっていき、エレンの娘の友達であるゴリラのキフォも感染してしまう。
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逃げていく中で次々とメンバーが脱落していく。動物園のゲートの前でキフォだった物が立ち塞がる時、果たしてエレンの決断は……みたいな流れです。
途中でキリンのゾンビに齧られたり、オウムのゾンビに腹に巣作りされたりする。巣作りで思ったのだが、ゾンビって繁殖可能なんですかね?凶暴化するウィルスに感染するだけで、諸々の機能は生きてるのかね?いやーどうなんだろう。
あ、クマのゾンビは出てこないよ。
さて肝心の動物ゾンビの出来はいかに?ってお話に移りたい。
提供がアルバトロスで、製作がアサイラムな時点で怪物の出来に期待する方が悪いのですが、まぁちょっと残念な出来です。
パッケージみたいなゾンビ的な描写は全く無く、毛がボサボサで目が虚ろな動物が飛び掛かってくるだけです。
そもそも、生きている時の動物までCGで表現している時点で、映像としては相当シュールな物がご覧になれます。
例にあげると、登場人物達が象に乗って移動するシーンがあるが、生きている象もCGで表現。役者さんが、微妙なCGで表現された象にまたっがっていて変な笑いが出る。
それに加えて、ライオンのようにそもそも肉食性の動物は、ゾンビ化しても視聴者に対してあまりインパクトがないよね。
ライオンは、ゾンビ化しなくてもおっかないと言いますか、もともと危険で人を襲う生き物ですしね。ゾンビ化しようがしまいが、やることはあんまり変わらない。
さらに残念な事に、パッケージの腐りかけたインパクト抜群の怪物とは違い、ただ単に変な眼つきのライオンです。
メインのゴリラにいたっては、噛みつかずに何故か張り手で攻撃してくる。
張り手ww…威力があるのがまたなんとも言えない。
親友のゴリラに対しても、いざとなったら容赦しない幼女先輩。
ここでこのゴリラのキフォにスポットを当ててみたい。このキフォ劇中ではアメリカ国内で、一頭しかいないという設定のなんか貴重なゴリラの一種。
”貴重なゴリラ”……いかん、何故だか知らないが笑えてくる単語だ。
このキフォさん、頭が良くて手話で人間と会話可能な設定。
スゲーや!!
多分、俺より賢い。
エレンの娘のシーアとは、ちっちゃい頃からの友達で幼馴染みたいな関係。
この幼女のシーアちゃん、親の仕事の都合で親しい友達がゴリラのキフォしかいないらしい。
たった一人の友達がゴリラ……。
例えではなく、モノホンのゴリラ……この幼女の闇は深い。
”幼馴染のゴリラ(本物のゴリラ)”けっこうなパワーワードでました!
さんざん重要そうなポジションだよーと、前フリしていた癖に、大したドラマもなく襲ってくる!
ついでに、ゾンビ化前も後も作りの粗いCGで描かれていて、なんだかなー、残念だなーΣ( ̄ロ ̄|||)
その辺の脚本、なんとかならなかったのだろうか?
前フリだけして投げっぱなしの印象が濃いです。ついでに幼女がゾンビ化ゴリラをあっさり敵認定していて笑える。
幼女が、後半ゾンビ化した動物に対して殺る気マンマンで乾いた笑いが浮かぶ。
最後の方、幼女が完璧に闇堕ちしたヒロインの眼になっていた、色々酷い脚本と演出。
安定のアサイラムクオリティー。
総評としては、設定の美味しさを活かせてないところが多く不満が残る。
全体的に、ゾンビ化した動物が残念だったのと、ドラマ部分の適当さ加減が酷いこと。
あと、せっかく舞台が動物園ならお客さんもいた方がいい。まぁ、予算の都合ですかね。
低予算だと、動物園みたいに広い場所を舞台にパニック物をやるのは、苦しいのだろうなぁー。
幼馴染のゴリラ要素は、別にいらない感じになってたのが残念。
幼女「いざとなったら、友達でも容赦はするな」
前ふりだけやって、投げっぱなし(ノ`Д´)ノ
出てくる動物の種類はそこそこだが、数が増えた分適当さが目立った感じ。パッケージみたいなインパクトはなかったなぁー(; ̄Д ̄)
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡ 5/10
●キャラクター………〇
・幼女と幼馴染のゴリラ。 ・幼馴染のゴリラ(本物)というパワーワード。
・アサイラム作品らしい適当なキャラが多い。
●ストーリー………△
・基本的に適当である。
・色々と設定を作った割には、回収せずにぶん投げる。
●カメラ・演出とう………△
・CGは適当。
・映像はいつものアルバトロスクオリティー。
●怪物……〇
・CGは適当だが、色んな種類の動物が出てくる。
・数が多い分、描き方は適当。
●その他・印象に残ったところ
・設定の良さを活かせていないところが多い。
・あまりゾンビ成分はない。
・動物の種類は多いが本格的な開園前という設定のせいか客はおらず”パニック感”に欠ける
・話のテンポはいい。
・幼女のキャラが変わり過ぎてて、怖い。
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どうしようもないB級だが、アイデアは光るものがあったと思う。
「ゾンビ動物園」という新たな道を開いた作品『ZOOMBIE ズーンビ』、よかったら観て欲しい。
コメント
これは未見です。ゲームはあったような気はしますが、ちょっと思い出せません。予告編のクオリティはまあいつも通りですな。ちなみに伝奇バイオレンス小説で猛獣がゾンビになると妄獣と表記されていました。
ゲームはあったような気はしますが>「バイオハザードアウトブレイク」の2作目ですよ。
伝奇バイオレンス小説で猛獣がゾンビになると妄獣と表記されていました。 >なにその夢枕獏or菊地秀行あたりが書きそうな話。