今日紹介する作品は「ディープ・インフェルノ」です。
目次
作品情報・スタッフ・キャスト
「ディープ・インフェルノ」
・製作年:2014年
・製作国:アメリカ
・上映時間:85分
・原題:「INDIGENOUS」 ・提供:アメイジングD.C
・監督:アラスター・オア
・製作:テッド・オニール
・出演:ザカリ―・ソエテンガ/ソフィア・パーナス/ジェイミー・アンダーソン/リンゼイ・マキオン/ピアソン・フォーデ/ラウラ・ペヌウラ……etc.
予告編
「ディープ・インフェルノ」:あらすじ
スコット達5人は、観光で南米のパナマを訪れる。
バーで知り合った現地人のカルメン、フリオ達と楽しいひと時を満喫する。
ある日、カルメンがジャングル奥地の滝への観光を提案すが、フリオは危険だからと反対する。
その場所では、観光客の失踪が相次いでいたのだった。
フリオが止めるのもきかずに、スコット達は滝への観光に出発する。
しかし、見た事がない凶暴な生物が襲ってくる。
携帯の電波が通じた一瞬のチャンスに、スコットは自分たちの境遇を動画サイトに投稿することに成功する。
はたしてスコット達のもとに助けはやってくるのか……。
「ディープ・インフェルノ」:感想/ネタバレ注意。
取り敢えず一言、言わせて欲しい。……電化製品壊れ過ぎ!
危険な未確認生物がどうとか、ネットにSOSの動画をUPしてなんちゃらがどうでもよくなってくるほど、懐中電灯とスマホが仕事しない作品です。いや、ある意味ちゃんと仕事したからこうなのか?
ちーとばかし、壊れ方がわざとらし過ぎやしませんかね……。
いや、映画の流れ的に、懐中電灯もスマホもちゃんと作動したら、ピンチにならないことを踏まえて考えよう。
……ある意味、懐中電灯もスマホも自分の仕事をきっちりやったのかもしれない…?
それでも、演出にしても物事には限度ってなもry…(以下略)
そんな疑問はひとまず置いて、映画の感想にいきたいと思う。
怪物は南米原産の”アレ”
さーて、この作品に出てくる怪物は、南米原産の”アレ”です。
舞台が”南米パナマのジャングル”と聞いた時点で気づくべきだったのですが、怪物の正体は”チュパカブラ”です。
個人的に”チュパカブラ物”で当たりを引いたことがない。
(ええ、”チュパカブラ物”なんて単語30何年生きていて、発したのはこれで2回目くらいな気がします)。
幸運な事に、怪物の造形はけっこうリアルで出来が良かったです。
ただ、怪物の登場シーンはあまり多くなく、最初の30分はイチャついてる若者たちを、ずーと眺める羽目になります。
俳優陣が、美男美女が多いのであまり気にならないですが、もうちょっと怪物の出番が多い方がいいかなぁー。
あんまり強そうな怪物ではないですが、いい感じに気持ち悪いです。
チュパカブラと言えば、獲物の血を吸うイメージがありますが、今作では獲物をバリバリ齧ってます。
毛皮もなく皮膚も柔らかそうな感じだから、その辺の棒で殴ったら死にそう。
細マッチョのお兄さん達が、逃げの一手なのはどうなんでしょうね?
登場人物たち&機械たち
次に登場人物達について。
観賞していて少し気になったのは、物語に都合のいいキャラクターが多すぎること。
はっきりした動機があっての行動ではなく、物語を構成する上での役割を、淡々とこなしているだけのキャラクターが多く感じた。
キャラクターや怪物ではなく、物語のギミックに重点を置く作品だから仕方がないのかもしれない。それでも、一度気になってしまうと、キャラクターの諸々の行動が、わざとらしく思えて駄目だった。
続いては初っ端にもツッコミましたが、スマホと懐中電灯について改めて触れたいと思う。
まずはスマホから。
この映画で遭難シチュエーションを、演出するためなのはわかりますが、
「スマホってここまで当てにならないやつでしたかね?」
、と言いたくなるぐらい役に立ちません。
まず、お得意の電波圏外。
↓
続いてバッテリー切れ。
↓
最後に物理的に破壊される、という完璧なコンボをかましてくれる。
物語を進めるギミックとして一瞬だけネットに繋がる。
↓
そのチャンスを活かして「動画サイト」にSOSを投稿する、といった使われ方をしている。
その投稿された動画のお陰で、マスコミと警察が動き出して、結果として助かるわけですがね。
その辺の流れは、今の時代を感じさせてよかった。
スマホの次は、懐中電灯について触れたいと思う。
なぜか皆のバックから、さも当然の様に出てくる懐中電灯。
そしてどの懐中電灯も電池切れなのか、接触不良なのか分からないが、点いたり消えたりする。
…用意がいいのか悪いのかよう分からん…。
明かりが消える。
↓
消えた懐中電灯を覗き込む。
↓
明かりが点く。
↓
後ろに怪物が…(志村ー!後ろー!)
このように、お約束のシーンをしっかりとやってくれます。
この機会に家庭の懐中電灯のチェックをしろという、監督からのメッセージかもしれません。
(※多分違います)
せっかくなんで部屋にある懐中電灯の、作動チェックをやってみましょう。
使おうと思ったら電池が心もとないなんてこと、……あると思います。
もう一つだけ印象に残った事がある。
「怪物を信じている人は30億人いる」、←映画の冒頭にみたいな文章がが出てきます。
どうやら世界には、未知の生物や伝説の怪物が、いる事を信じている人が30億人いるらしいです。 まぁ、どこの誰が調べたのか正確なソースは、出てきませんがね。
映画のラストシーンで、この拡散された動画が、本物だったとわかった瞬間に、今までフェイク映像だと思われていた、他のUMAの動画も本物だったと判明する。
そして世界各地で未確認生物の、目撃が増加したんだぜ~!そんなオチで終了。
オチの付け方は面白かったと思う。
ブログ主は怪物の存在よりも、全員の懐中電灯が駄目になる状況の方が、疑わしいと思っている次第でございます(_´Д`)
5人の懐中電灯とスマホが、一斉に駄目になるなんてことはさすがに、ない…よね?
総評として”チュパカブラ物”としては、当たりだと思う。
他の”チュパカブラ物”のクオリティがアレなんで。
怪物がちゃんとしているだけで、高評価を付けたくなるような作品しかなかった気がする。
お話の流れが現代的でいい。
動画サイトにSOSを上げて救助を待つ。
そんな他力本願100%のお話なら、劇中で怪物に反撃を試みるキャラが、いないのも正しいのかもしれない。
怪物の出来はけっこういいので、もう少し出番があった方がよかったなぁ~。
あと、電化製品の作動チェックと充電は、ちゃんとしようと思った。
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡ 5/10
●キャラクター………△
・若干都合のいいキャラクターが多い。
・美男美女が多いのでまぁいいや、となる。
●ストーリー………〇
・よくあるストーリーだが、ネットに上げて助けを求める下りが面白かった。
・オチは笑う。
●カメラ・演出とう………〇
・この手の作品にしては、綺麗に撮っている。
●怪物……△
・特撮は綺麗だった。
・ただし、あんまり出番はない上に、弱そうである。
●その他・印象に残ったところ
・怪物が南米原産のアレ。
・ストーリーに都合のよい設定のキャラクターが若干うざい。
・都合よく壊れる懐中電灯。
・役に立たないスマホ。
・お話の流れが現代的でいい。
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以下↓ブログ移転の際うまくできなかったので、以前いただいたコメントをサルベージしたものです。
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一番驚いたのが、救援を求めて助かったところ、>ミートゥー。主人公が最初っから最後まで他力本願で助かっちゃうのが意外でした。むしろモンスター(チュパカブラ)の存在がおおやけになり、さらに他のU.M.Aの存在も本当だったことが分かるオチがね。
2018-03-30 10:28:45 返信編集
堂柿弘也(管理人)
mb:
スマホ世代の若者たちが……「ディープ・インフェルノ」感想 ~怪物を信じている人は30億人もいるらしい~
モンスターのクオリティはアレだがデザインはいい。一番驚いたのが、救援を求めて助かったところ、救援が来た時には無残な死体になってモンスターの存在は確認できないで終わると思ったのに意外だった。
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