今回紹介する作品は「グリーン・イン・ザ・デッド」です。
「~オブ・ザ・デッド」ではなく「~イン・ザ・デッド」なのがポイント。
まぁ、確かに「イン」だったから嘘じゃないけど、「だからなんやねん!」と思わなくもない。
そんな作品。
ちなみに「※パッケージはイメージです」な作品だ。
こういったパッケージの作品はだいたい地雷。
目次
作品情報・スタッフ・キャスト
「グリーン・イン・ザ・デッド」
・製作年:2017年
・製作国:アメリカ
・上映時間:90分
・原題:「Feral」 ※Feral=野生の・野生に帰った・自然のまま、等の意味。
・監督:マーク・ヤング
・出演:スカウト=テイラー・コンプトン/オリヴィア・ルッカディ/リュー・テンプル/レニー・オルステッド……etc.
予告編
「グリーン・イン・ザ・デッド」:あらすじ
大学生の6名は、深い森の中メンバーの家族が所有するキャビンへ向かう為、歩いていた。ところが、歩けど歩けど目的地に辿り着く気配は無く、夜を迎えてしまう。その場にテントを張って一夜を明かす事にした彼らは、はしゃぎ疲れ、眠りにつく。男は一人テントから出て、用を足すため森へと向かうが、得体のしれない狂暴な生き物に襲われ、かみ殺されてしまった。次々と“何か”に襲われてしまう。噛まれながらも一命を取り留めたメンバーは、徐々に身体に異変が起こり始める―外には、得体のしれない凶暴な“何か”がいる。自分の体が得体のしれない“何か”に変化をとげようとしている極限状態の中、彼らは生き延びることが出来るのか。
~Amazon作品紹介より抜粋~
「山奥+悪意のある襲撃者」の基本プロットを踏襲した作品。
正直、ゾンビって数で押してナンボなもんだから、「山奥で少人数」という文脈では、全く魅力がない。
主人公たち一行は一人を除いて、医学生という設定。ついでに主人公とヒロインは、レズビアンのカップルである。さらに、主人公の元カレも参加しているという、「ゾンビ以前に修羅場な匂い」がする作品である。この元カレの気持ちを考えると、スゲー複雑な気分だったと思うよ。
昔の恋人とずっと顔を合わせるのって、気まずくね?
誰だ?誘った奴は!
まぁ、ゾンビが出てきてよかったんじゃないかな? 内心ホッとしてたと思うよ。
(そんなわけあるか!)
「グリーン・イン・ザ・デッド」:感想/ネタバレ有
「山奥に遊びに来た若者グループが、謎の襲撃者に襲われて、一人また一人と殺されていく」という、ホラー映画の典型的なプロットを元に製作されている。
「通信手段も武器もなく」という、まぁお約束展開になる。パッケージには銃をかまえたキャラクターが何にも映っているが「※パッケージはイメージです」の典型なんで、まぁ、いつもの通り騙されたと思って広い心で観ましょう。
この手のパッケージ&「~ザ・デッド」で面白かったためしがないので、あんまり期待せずに鑑賞。
「ハードルは 埋めてしまえば だいじょうぶ」(5・7・5)
感想:ゾンビは群れてナンボ
う~ん、やっぱりゾンビって「群れてナンボ」なもんだから、「山奥で少人数」というプロットじゃ相性が悪い。
案の定、退屈な作品だったため、「そういえば、『ハゲに噛まれたらハゲになる映画でありがちなこと』みたいなネタスレがあったな」と、全く関係ない事を考えながら観ていた。
この映画のゾンビのボロボロ具合が、何故か頭髪が抜けてつるっぱげになるんだよ……。
ゾンビメイクは、一応それっぽく見える様に頑張っていたんだけど、男女関係なく、「ボロボロの服をきたハゲ」なんだよね。
ある意味恐ろしい。
こんなハゲしいゾンビ映画はじめてだ。
冗談はともかく、戦闘力自体はフツーのゾンビだから、あんまり怖くないんだよね。登場キャラクター達がバカだから、なんとかなっているけど、銃もあるし、ゾンビは少ないし、どうとでも切り抜けられそうな気がする。
やっぱり、ゾンビは道路を埋め尽くすぐらいで襲ってこないとイマイチだよ。
原題が「※Feral」=野生の・野生に帰った・自然のまま、等の意味なんだけど、凶暴化してある意味先祖帰りしてるからだろう。
設定は作るが活かす気なし。
本作品がイマイチな点として、キャラクター設定が全く活かされな点がある。
主人公たちが、医学部の設定だが、感染症の謎を解くとか、手術を行うとうは、一切ない。
レズビアンのカップル含む三角関係とう、ややこしい設定もあるが、そっちもあんまり触れられない。
つーか、元恋人が来るって分かってんのに、誘う友人もなんなんだよ。絶対気まずいだろ、この状況。
「コロナワールド」って映画館知ってますか? 利用したことがある人は分かると思いますが、その映画館の上映開始前の注意事項で「元カノが新しい恋人といるのを見かけても動揺しないで下さい」ってネタがあるんですよ。
あれを見るたびに「いや、動揺するよ。無茶言うなよ…」と心の中で突っ込んでる。
話がそれたんで戻します。
なんだか、物語に深くかかわってきそうな設定をいっぱい用意した割には、全く活かせずに終わって残念だ。出すだけ出して、全部豪快に投げ捨てやがった……。
「これでこそ低予算ホラーの醍醐味だよね」、管理人の中のよく分からない部分が喜んでるが、たぶんこれ、シネフィルとして駄目な兆候だよね。
特に、人物描写は全体的に薄っぺらく、そのため登場人物が、唐突に笑ったり、怒ったり、泣いたりするように見えるため、別の意味で怖い。
全員情緒不安定である。
全体的に消化不良の作品。鑑賞するなら旧作になってからでいいと思う。
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡ 3/10
●キャラクター………△
・キャラは立っていたが、あんまりストーリーに活かせてない。
・描写も弱い。みな情緒不安定かよ……。
●ストーリー………△
・全体的に消化不良である。
・テンポが悪く、展開も弱い。
●カメラ・演出とう………△
・悪い意味で低予算だな、と感じる出来。
●怪物……△
・メイクの技術は悪くないが、インパクトがない。
・ゾンビはやっぱり数だよ、兄貴!
●その他・印象に残ったところ
・「元恋人がいるイベントに参加する」という修羅場。
・プロポーズの下り。どうみたって死亡フラグです、本当にありがとうございます。
・おっさん、ちゃんと説明しろ。
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