今回紹介する作品は「ジュラシック・プレデター」です。
作品情報・スタッフ・キャスト
「ジュラシック・プレデター」
・上映時間:89分 ・製作年:2009年 ・製作国:アメリカ/カナダ
・原題:「WYVERN」 ・配給会社:アルバトロス
・出演:ニック・チンランド、 エリン・カープラック、バリー・コービン、ドン・S・デイヴィス
・監督:スティーブン・モンロー
予告編↓
※予告編は見つかりませんでした。
「ジュラシック・プレデター」:あらすじ
アラスカ北部にある人口307人の小さな町”ビーバー・ミルズ”。
この町では白夜の終わりを祝うお祭りが開催されようとしていた。
ラジオ局に住民の一人から、「空飛ぶ巨大なトカゲを見た」と投稿があったが、誰も本気にしなかった。
投稿者は変わり者として知られていた上、毎年白夜シーズンに睡眠不足で幻覚を見る者が多かったからだ。
そんな中、なにかに喰いちぎられた住民の遺体が発見される。
祭りの会場で避難誘導をしていた保安官の一人が、住民の目の前で攫われる。
町は一瞬にしてパニックに陥る。
そんな中トラック運転手のジェイクは、生き残った住民たちとなんとか生き延びようとするが……。
感想/ネタバレ有
さらに詳しくネタバレしつつ感想を書いていきます。
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まず この映画の感想を短くまとめると。
「アルバトロスにしてはしっかりした映画」(おいっ!)
もの凄く失礼な言い方だと思うが
「アルバトロスが提供しているにしては凄くまとも」
、そんな感想が浮かんでくる。
そもそもアルバトロスは、エロい、グロい、下らない、の3つ揃ったB級映画もしくは、つらい、暗い、よく分からない、の3つ揃った地味な映画ばっかり配給している(断言)。
そんな映画ばっかり視聴者のもとに届けてくれるアルバトロス。
この映画は「提供:アルバトロス」とは思えない、しっかりした作りの映画だと思う。
そんな感想を抱いた例をいくつか挙げていこう。
まずストーリーの目立った破たんがない。
次にバカな登場人物も、露骨なサービスシーンも皆無。
その上怪物の特撮も頑張っているとなると、かえってリアクションに困る。
アルバトロスの意外な顔が見られる反面、いつものツッコミどころ満載の映画を、期待して借りると面食らうかもしれない。
あ、そういえば、残酷シーンは、ややマイルドな描写です。
その点グロが苦手な人でも、安心して観られると思います。
続いて怪物についてです。
この映画の原題は『WYVERN』(ワイバーン)。
ご丁寧に劇中のある登場人物が、元ネタの北欧神話を交えつつ詳しく説明してくれる。
なんでも地球温暖化が原因で、溶けた氷河の中から蘇ったらしい。
「ワイバーンってなに?」という方は
↓
ワイバーン Wikipedia
”地球温暖化”も怪物映画にかかれば、ただの便利な設定の一つかもしれない。
気になる怪物の大きさは、だいたい人間を一口でパクっと出来るくらいの大きさです。
この怪物の生態描写がけっこう凝ってる。
怪我した人間を囮に使う、壊した車で道路を封鎖するなどと、狡猾な上、鋭い尻尾を攻撃に使うこともありと画面狭しと暴れまわってくれる。
しかし残念ながらワイバーン型の怪物ですが、火を吐いたり、毒を持ってたりはしません。それでもヘリを墜落させます。
さっきからブログ主の頭の中で”CAP〇OM“の青で縁取られた黄色い文字がクルクル回ってますが、なぜだろうか?
シーンと怪物の最期のシーンを除く)。
そんな出来のいい怪物が、最初から最後までガッツリ画面に出てきてくれて大満足◎。
しかし最後はけっこうあっけなくやられます。
それ以外に印象にのこったところは、登場人物かな~。
基本的に善良な人しか出てこない。
自分だけ助かろうとする人物や、怪物そっちのけでバカなことをしでかす人物もいない。
その点は人によって評価が分かれそうですが、ブログ主としてはそういった登場人物の方が、感情移入しやすくて好きです。
さらに登場人物達の細かなバックストーリーもあり、その辺のドラマもちゃんと回収される点も高評価です。
怪物が暴れまわるのとは別に、ドラマパート丁寧にやってくれてる。
それでいて、しつこい内容になってないところがいい。
まとめると、全体的に手堅く作ってある感じがして充分楽しめた。
タイトルは原題通り”WYVERN”でよかったのではないか?そんな疑問が浮かんだ。
しかし、今回は『ジュラシック・プレデター』というコテコテのタイトルしか、アルバトロスらしさがない(笑)
よってこのタイトルで正解
(だと思う)。
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡♡ 6/10
●キャラクター………………〇
●ストーリー………………〇
●怪物………………………〇
《この映画の印象に残ったところ》
・全体的に丁寧にしっかり作ってある。……………………………………〇
・ドラマパートも丁寧でそれでいてしつこくない……………………………〇
・ファンタジー色が強いワイバーンを現代に上手くマッチさせている……〇
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コメント
モンスターもストーリーもすごくよかった。とても面白かった。これぞB級映画の醍醐味という感じだが、ただ、確かにこれがアルバトロスなのかというと非常に信じられない。この作品を買い付けた人間は多分、アルバトロス本社の営業部がすごく忙しかったんで営業経験のある外部の人間からおうえんでいれたを応援で来た人員ではないだろうか。だからアルバトロスなのにこんないい作品が出せたんだと邪推してしまう。
これぐらいの完成度ならB級といえども楽しく観られていい。
確かにこれがアルバトロスなのかというと非常に信じられない。>ミートゥー。
しかし、完成度が高ければ高いなりに、ツッコミを入れたくなるのはどうしてなんでしょうかね。