トレイシー・ローズ主演「美女とエイリアン」感想・レビュー ~問:映像の使いまわしはどこまで許されるのか答えなさい~

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宇宙生物襲来!

今回紹介する作品は「美女とエイリアン」です。

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作品情報・スタッフ・キャスト

「美女とエイリアン」
製作年:1988年  
製作国:アメリカ  
上映時間:81分 
原題:「NOT OF THIS EARTH」」

監督:ジム・ウィノースキー
製作総指揮:ロジャー・コーマン
出演:トレイシー・ローズ/アーサー・ロバーツ/エース・マスク/レニー・ジュリアーノ/ロジャー・ロッジ……etc.

予告編

※自己責任で探してください。

「美女とエイリアン」:あらすじ

宇宙から飛来した異星人は、ある館を拠点に次々と人を襲っては、その血液を採取していた。
 それは核によって汚染された母星を救うための作戦だった。
 自身も血液の病気に侵されている宇宙人は、輸血の為に看護婦を雇う。

 しかし、雇われた看護婦は館で行われている恐ろしい出来事に気づいてしまい……。

感想/ネタバレ有

ロジャー・コーマンが、自身の作品『NOT OF THIS EARTH』(1957年製)をリメイクしたもの。

 主演はあのトレイシー・ローズ。
 「トレイシー・ローズって誰?」と思った方、いつもなら
「興味のある方はググって調べてみてね(・∀・)」
、なんですが、”トレイシー・ローズ”で調べると”あーん♡”なものばっかり出てくるんで、一応ざざっと説明しておきます。

※トレイシー・ローズ
 一世を風靡したポルノ女優。なんと当時未成年だったせいで、関係者が逮捕される騒動になったとか。ポルノ女優を引退した後は、本作『美女とエイリアン』で俳優デビュー。以後B級映画を中心に様々な作品に出演。
 ウェズリー・スナイプスの『ブレイド』や、ジョニー・デップと共演した『クライ・ベイビー』などにも出演している。

 本ブログ的には、『シャーク・プリズン 鮫地獄女囚大脱獄』に出てた人。
 

 洋楽のロック・ヘビーメタルを聴く人も、様々なスキャンダルで聞いたことがあると思う。

 ↑そのトレイシー・ローズをあのロジャー・コーマン監督が俳優としてデビューさせたのが本作。

 1988年という事を考慮しても古臭い雰囲気の作品。

 オープニングクレジットで色んな怪物が出てくるが、本編では全く出て来ない。
 本作とは全く関係ない作品の映像を流用しているらしい、いいのか?それ!

 じゃあ、本編のエイリアンはどんな風に表現しているの?と気になるところだが、なんとサングラスと黒のスーツを着せて「宇宙人だ!」と言い切る様は、流石はコーマン御大だぜ!とある種の感動を呼び起こす。
 
 安上りってもんじゃねーぞ!

 一応、眼が青白く光る宇宙人らしさ(?)はあるが、サングラスに黒スーツである。
 なんというか、ひと昔前の反社会勢力構成員のあんちゃんたちのイメージと大差ない。

たしかに胡散臭いが、これを宇宙人と言い張る厚顔無恥さをみたら、この先どんな酷いモンスター描写を見せられても許してしまいそうだ。

 映画の内容としては、1988年という事を考慮しても古臭くて、チープなものだ。
 しかし、そのチープさに不思議な味わいがあり、その辺はさすがコーマン先生!と言いたくなって……いや、こねーよ!

 その代わりに、若き日のトレイシー・ローズのサービスシーンがふんだんにある。
 ナース服、水着、黒のドレスと色々と着替えさせて、意味もなく長々と撮っている。

 まぁ、そういう作品です。

 『シャーク・プリズン 鮫地獄女囚大脱獄』では、ただの出張コント要員と化してますが、本作ではとても可愛い。

「こりゃ一世を風靡するわ…」
、なんて思いつつ、ロジャー・コーマン先生は、昔の方がやりたい放題やっていたという事が分かる。

 本編で全く出て来ない違う作品の映像を使うなんて、現代では絶対にやれないだろうね。

総評・感想まとめ

総評:♡♡♡ 3/10
キャラクター………△
・キャラクター設定はあってないようなもの。
・若き日のトレイシー・ローズのコスプレショーを楽しむだけの作品。

ストーリー………△
・あってないようなもの。
・適当すぎて笑える。

カメラ・演出とう………△
・低予算の昔の作品のため、色々と粗い。
・映像は、最近のロジャー・コーマン映画よりはマシだったりする。

怪物……✖
・ただのサングラスのおっさん。
・怪物と言うよりはマフィア。

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