クレイアニメホラー「アラクニア」感想  ~クレイアニメとモンパニ、奇跡の出会い~

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怪物映画

今回紹介する作品は「アラクニア」です。

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作品情報・スタッフ・キャスト

「アラクニア」
製作年:2003年  
製作国:アメリカ  
上映時間:90分 
原題:「ARACHNIA」

監督:ブレッド・パイパー
製作:デヴィッド・ジャンコラ  ・製作総指揮:スコット・j・ジョーンズ/ラリー・ブラハム
出演:ロブ・モンキビッチ/イレーヌ・ジョセフ/デヴィッド・バンス/アレクサス・ヤング/べヴィン・マックグロウ……etc.

予告編

Youtubeで探したが見つからず。

「アラクニア」:あらすじ

「自己中心的な性格のマクフォード教授は、数人の学生と共にチャーターした飛行機に乗り、砂漠地帯に向かう。

しかし、隕石衝突の衝撃を受けて飛行機は不時着してしまう。森の中に小屋を見つけた一行は、一夜の宿を求める。小屋の持ち主の老人は、それを許可。

さらに、マクフォード教授が、無脊椎生物の古生物学の専門家だと知った老人は、一行を車庫に案内する。

「見せたいものがある」、そう言って老人が見せたものは、金属を思わせる皮膚に覆われた巨大な蜘蛛の死骸だった……」

感想/ネタバレ有

ネタバレを含みつつ、感想書いていきます。

パッケージの煽り文句は『鋼鉄製肉食蜘蛛』
うーん、良く分からないが文面だけでワクワク出来る(*゚∀゚)

ストップモーションアニメ&蜘蛛モンスター

本作で怪物は、クレイアニメっぽく見える何かで表現されている。

ストップモーションアニメと言うらしい。

個人的には、パペットだろうと着ぐるみだろうと、CGだろうと怪物が怪物らしい質感を持って画面上に存在出来るなら、なんだって構わないと思っている。
要するに、”不気味で恐ろしい生き物”が、表現できていればなんだっていい。

しかし、この映画のクレイアニメっぽい何かは、全く怖くない(;´Д`)

ハリボテ感満載で、怖くないどころか、むしろ可愛く感じる始末だ

この技術、モンスターパニック映画でモンスターを作るよりも、子供向けの番組でデフォルメされた動物キャラを作ってた方がいいと思う。

動き自体は、妙に滑らかで、ハリボテ感満載のデカい蜘蛛が、スイス~イと画面を移動してくる様は、なんというか一種の趣があり、視聴者を引きつった笑顔にしてくれる

ストーリーも、全く何も考えてなさそう。

冒頭、「隕石がぶつかって飛行機が墜落することはない」

(物凄く下手な前フリ)

言ってるそばから、隕石の衝撃波をもろに喰らって墜落。どんな確立やねん。
うん、確かに直撃じゃなかったから、パイロット君(主人公)の言ってる事は正しかったけれど、

そういう問題じゃないだろう!

小屋を見つけて避難。
尺稼ぎのためなんでしょうが、女性キャラのお風呂シーン
ここで流れる”70年代のお色気シーンのBGM”みたいなコテコテの音楽。
なんだか、この音楽の選択センスがこの映画の駄目さの方向性を、ほぼ完璧に表している気がしないでもない。
ただ、このお色気担当のお姉さんが綺麗な人だったので評価は+1

ちなみに、監督のブレッド・パイパーは、だいたいこんな作風である

ェミニストの先生方に怒られそうな作品ばっかり撮っているが、意識高い人はこういった作品は、まず観ないだろうなぁ……

小屋の持ち主の爺さんが乗り込んでくる。
素っ裸のお姉さん見て、まぁ、いいや、泊まってけとなる

鋼鉄製肉食蜘蛛の死骸を見せる。
教授:「偽物だろう」
爺さん:「お前この死骸と一晩過ごせ」
教授:「」
お色気担当お姉さんの、ソフトなレズシーン尺を稼ぎつつ夜はふける

一晩明ける。
教授「この死骸本物ぽいじゃん、俺ここに残るは」
主人公「いや、脱出しようぜ!」
教授「おいバカ担当、この死骸持ってくからトラック持ってきて」
バカ担当「分かりました、あれトラックの屋根になんか乗った気が…」
襲撃してくる鋼鉄製肉食蜘蛛の群れ。
※このバカキャラの死亡シーン。蜘蛛に引き裂かれるバカまでストップモーションアニメで表現されてるから、酷い事になってる。悲鳴だけ俳優が熱演してるから、それはもうシュール過ぎて、腹筋がヤバい。

細部は覚えてないですが、主人公と爺さん蜘蛛の巣穴を発見する。
連れ去れさられる爺さん。
逃げ帰る主人公。
何とかして助けを呼ばないといけない!と叫ぶ主人公。
衛星電話か携帯電話か知らないが、それをポケットから出す、教授と、ヒロインの黒人の姉ちゃん。

最初から出せよ!(゚皿゚メ)

ここまで、ガバガバ過ぎる脚本はそうそうない。

視聴者のツッコミをよそに、冷静に助けを求める主人公。
が、冷静過ぎて、
「すいません。今太古から生き延びていた巨大蜘蛛に襲われてます!助けて!」
なんて素直に状況を説明してしまったんで、速攻で電話を切られる。

そりゃそうだ。

主人公から取り上げた電話で、パパにかけるヒロイン。
「パパ助けて!飛行機が墜落したの!それで、あの男が私をレイプしようと襲ってきたの!うん、パパの言う通りだったは!やっぱりあの男は最低な奴だったのよ!場所はどこそこよ。あ、あの男に気づかr…」 

教授:「誰が強〇魔なんだ?」
ヒロイン:「人喰いモンスターよりもエロ教授のがリアルなのよ
主人公、教授:「」


連れ去られるお色気担当。
教授以外で助けに行く。

謎の蜘蛛のクイーン登場。
……蜘蛛ってそんな生態じゃないよね?といったツッコミを入れたいが、このシーンの適当な遠近感による大きさの表現を見たら、そんな事はどうでもよくなると思いますよ。
爺さんは、脚本の都合上死にます
お色気担当は、脚本の都合上助かります

蜘蛛の巣の洞窟から脱出したら、パパが軍隊引き連れて登場。
※ここの軍隊の登場シーン。著作権フリーのドキュメンタリー映像化なんかから引っ張て来てるシーンが多く、粗い編集と相まってこちらの腹筋を壊しにきてる。
ヒロインのパパが軍隊のお偉いさんなのはもうちょっと前のシーンで分かってるんですが、強〇魔相手に、自分の部下達を勝手に出動させていいのだろうか?

ヒロイン:「エロ教授は方便で、本当は人喰い蜘蛛なの!」
パパ:「よし!あとは任せなさい!」

適当に爆殺される蜘蛛の群れ。
ヒロインと主人公がくっついて終わり。

エロ教授は適当に喰われます

ブレッド・パイパー監督作品

本作品の監督を務めるのは、ブレッド・パイパー

あのマーク・ポロニアの盟友にして、ストップモーションアニメの師匠である

よって、作品の出来はお察しの通りである

ある意味、非常に貴重な技術である、ストップモーションアニメなんだが、どういった訳か、B級テイストの作品を、一昔前のノリで、特に意味のない美女のお色気シーンを混ぜながら、作品を作っている。色々うるさい2000年代に、こんな作品を撮り続けている、ある意味化石みたいな監督である。

この時代に逆行するような、「後ろ向きなエネルギー」が凄く、ちょっと度肝を抜かれるが、内容は、お世辞にも面白いとは言えない作品ばかりだ

基本的に「Z級」と呼ぶべきような作品ばかりであり、その手の作品が好きな人は、是非とも抑えて欲しい監督である。

最近では、マーク・ポロニアとの共作も多い。監督の名義はどちらかになっているが、よく一緒に組んで活動している。気になる作品があったらチェックしてみよう。

だいたい酷いけどな!

総評・感想まとめ

総評:★★★ 3/10 Z級映画認定。
●キャラクター………〇
・キャラは立っていたような気がする(※あくまでも”気がする”である)
・役者の演技は、熱いがお察しである。

●ストーリー………△
・なんだか「凄く適当です」な内容。
・あったないような、物凄く適当な感じがする。

●カメラ・演出とう………✖
・良くも悪くも低予算……にしても酷い。
・しかし、それ故に「味がある」とも言えよう(?)

●怪物……△
・設定は面白いが、いかんせん特撮が適当である。

 

●雑多な感想
・お色気担当は綺麗。
・「怪物よりもエロ教授の方がリアル」には笑った。

 

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