ゾンビ物が続きます。
今回紹介する作品は「DEAD7(デッド・セブン)」
『荒野の七人』+ゾンビ映画です。
「ゾンビって、どんなジャンルの映画にも合うんじゃないか?」
一瞬、とち狂った感想を抱きそうになったが、コラボした先がもれなく感染して、ゾンビ映画になってしまう現実をふまえた上で考えると……やっぱり駄目じゃないか!
目次
作品情報・スタッフ・キャスト
「DEAD7(デッド・セブン)」
・製作年:2016年 ・製作国:アメリカ
・上映時間:90分 ・原題:「DEAD7」 ・製作会社:アサイラム
・出演:ニック・カーター/ジョーイ・ハートン/ジェフ・ティモンズ/キャリー・キーガン/A・J・マクレーン/エリック・マイケル・エストラーダ/ローレン・キット・カーター/クロエ・ラッタンジー/デブラ・ウィルソン……etc.
・監督:ダニー・ローウ
予告編
「DEAD7(デッド・セブン)」:【あらすじ】
謎の伝染病によって崩壊した世界。
悪女アポカリプタは、蘇った死者たちの軍団を作り、非道の限りを尽くしていた。
アポカリプタは砂漠の町ハ―バース・ジャンクションを制圧し、デザート・スプリングの町も自らの物にしようと企む。
そんな中、腕に覚えのあるアウトロー達が、アポカリプタの野望を阻止するために立ち上がった。
「DEAD7(デッド・セブン)」:感想/ネタバレ有
アサイラム製作&アルバトロス配給の作品=バカ映画である。
「荒野七人」のリメイク作品として「マグニフィセント・セブン」が作られたが、その便乗作品に、なぜか「ゾンビ」を感染させたのが本作品である。
案の定、意識低いバカ映画が出来上がった。バカ映画だが、気軽に楽しむ分には十分である。ストーリーは刺身のつまだし、グロ表現は、アサイラム系の大げさなやつである。
あとは、エンディングの曲がカッコよかった。
その他の感想?
うん、まぁ、お察しの出来だよ。
ゾンビ映画としての「DEAD7(デッド・セブン)」
ゾンビ映画としては、それなりに面白い。
辛気臭くなるタイプのゾンビ映画ではなく、バカバカしいタイプのゾンビ映画なんで安心して、観られると思う。
製作がアサイラム、配給がアルバトロス、アイドルが出演と、バカ映画としてはエリートの優等生。
バカ映画のサラブレッドである本作品。
いつものバカ映画に、なんとかしてスタイリッシュアクション成分を、入れようと努力した姿勢は評価したい。
(残念ながら半分ぐらいしか成功してない)
ゾンビの大群に囲まれて、それに対して大立ち回りを演じてくれるシーンが充実している。
その辺が面白いから、まぁ細かい話はいいや(笑)
そんな映画。
荒野の七人のパロディとしての「DEAD7(デッド・セブン)」
『荒野の七人』のパロディ作品としては、正直褒める所が見当たらない。
そもそもオマージュと言いますか、本家のパロディで、題材がゾンビ物である。
(そもそも製作が、かのアサイラムである)
あまり厳しい意見を言う方が野暮なんだろうが、ちょっとストーリー展開があれかなぁーと思う。
せっかく7人揃ったのに、速攻で分断されてますやん。
ラストでちゃんと7人揃ってから、一大決戦をやるのかなーとワクテカしていたら、そのまんま一人、また一人と脱落していく。
『荒野の7人』パロディで、それはないいんじゃないか?
ちゃんと7人揃ってから、最終決戦に挑んで欲しかった。
なんとなく7人揃えたけど、特に見せ場もなく退場していくのにはガッカリした。
その他気になった点として、7人のキャラクターが、それぞれ元ネタの誰かに対応しているかと言えば、別にそんなことは考えてないらしいところ。
なんとなくニック・カーター演じるジャックが、クリス(ユル・ブリンナー)ポジションかなーと思いつつ観賞していたんだが、まさか〇〇〇とは。
クリスポジションは女聖職者の方でした。
「俺はなんでもお見通しだぜ」
なんて雰囲気は、ユル・ブリナーぐらい説得力がある顔してないと、ムカつくだけですね。
あとは、元ネタの『荒野の7人』でも、特技を見せる間もなく死んでしまうキャラクターがいたが、この作品でもチラホラ。
『荒野の7人』では、ナイフ投げの達人(名前はブリッドだったかな?)が、山賊団相手にナイフ投げを披露する間もなく死んでしまうのは、言葉にならない無常観を感じさせた。
しかし、この映画では、どちらかと言えば「設定を詰めこんでみたけど、上手い使い方を思いつかなかった」という印象を受けた。
いや、なんと言いますか、アホ映画に対してツッコミを入れる方が野暮なのか、それともツッコまない方が野暮なのかその辺がいまだにわからない。
本ブログでは、細かいツッコミを入れていく方向でいきますがね。
集結したのはアウトローではなく「豪華アーティスト」
さてこの映画バックストリート・ボーイズのニック・カーターを始め、豪華なアーティストが多数参加している。
ただし、役者として。
『デスカッパ』の時も思ったが、本業以外で参加されてもなー
ニック・カーターをはじめとして、男前なんで画面映えはするけどね。
演技はあんまり期待してはいけない。
その辺は、女ボス・アポカリプタ役の女優さん以外微妙です。
(この人は、この人で、頭のネ〇が外れた役でしたが…)
ゾンビ役を、それぞれのアーティストのファンサイトから公募するとかね…そんな物騒なアイデアが浮かんだけれど無理だろうなぁー。
絶対に盛り上がるだろうけど、アーティストの安全面がなぁー。
ニック・カーターって、本国ではアイドルポジションなんですよね。
どういった訳か、B級のおバカ映画にちょくちょく出てますね。
この作品とか↓
↑この作品では予告編では「あのバックストリート・ボーイズのニック・カーターが出演!」みたいに、散々煽っていた割には出番が少なかった。
(※モンスター映画マニアとして、当然の様に観賞済みである)
日本でいえば人気アイドルグループが、どうしようもない映画に出るようなもんか……と思ったが、日本には、漫画の実写版文化があるのに気づき……うん、まぁいいんじゃない?(お茶を濁す)
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡♡ 6/10
●キャラクター………◎
・キャラの立ち方は素晴らしい。
・特に女ボスのアポカリプタの女優のインパクトは凄い。
●ストーリー………△
・『荒野の七人』のパロディなんだが、色々と改悪している気がする。
・やっぱり7人そろって決戦に挑んで欲しい。
●カメラ・演出とう………△
・映像は、なかなかスタイリッシュ。しかし、どこかで観たようなアクションである。
・アサイラム作品にしては、画質等も綺麗。
●怪物……〇
・「ゾンビです」としか言いようがない程普通のゾンビ。
・今回は子分属性を身にまとう……と言いつつ、いつものゾンビです。
●その他・印象に残ったところ
・細かい章に分かれた構成のため、どうしても話が細切れになった印象を受ける。
・ゾンビ物として観ればそれなりに面白い。
・しかし『荒野の七人』のパロディとして観ると、なっちゃいない出来。
・有名アーティストが多数集結!(ただし役者として)
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※以下は、以前livedoorBlogで運営していた時に頂いたコメントです。ワードプレスに移転する際うまくいかなかったので、本文に載せておきます。
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アサイラム・アルバトロス作品では、むしろちゃんとしたレベルの作品だと思う。
細かいことを抜きにすれば>管理人は、むしろ細かいところにツッコミを入れながら楽しんでます。
ちゃんとした会社が作ったら……と思わなくはないが、「ちゃんとした製作会社はこんなの作らないよ……」とも思う。
ん?「高慢と偏見とゾンビ」?ナタリー・ポートマン?う!頭がry……。
2019-01-20 23:20:03 返信編集
管理人
mb:
荒野の七人+ゾンビ「DEAD7(デッド・セブン)」ネタバレあり感想・レビュー。
強いていえばもっとちゃんとした会社に作ってほしかった。
2019-01-20 13:58:29 返信編集
燃焼豚
182.250.241.104
荒野の七人+ゾンビ「DEAD7(デッド・セブン)」ネタバレあり感想・レビュー。
まあ、いつも通りのアサイラム・アルバトロスのクオリティではあるが、ちゃんとゾンビから逃げ回るための戦いではなく、挑むための戦いをしているし、戦闘シーンもやっていて細かいことを抜きにすれば、十分に見れる。
2019-01-19 19:06:18 返信編集
燃焼豚
182.250.241.15
荒野の七人+ゾンビ「DEAD7(デッド・セブン)」ネタバレあり感想・レビュー。
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