本日2019年9月13日は金曜日です。13日の金曜日と言えばこの作品。
そんな訳で、今回紹介する作品は「13日の金曜日 2」です。
目次
作品情報・スタッフ・キャスト
「13日の金曜日 2」
・製作年:1981年
・製作国:アメリカ
・上映時間:87分
・原題:「FRIDAY THE 13TH PART2」
・監督:スティーブ・マイナー
・製作:スティーブ・マイナー
・音楽:ハリー・マンフレディーニ ・脚本:ロン・カーツ
・撮影:ピーター・スタイン
・出演:エイドリアン・キング/ジョン・フューリー/エイミー・スチール/ベッツィ・パルマ―/カーステン・ベイカー/トム・マクブライト/ウォーリント・ジレット/ステュー・チャーノ……etc.
※前作からエイドリアン・キングと、ベッツィー・パルマ―がちょくちょく登場。エイドリアン・キングは本作で女優を引退している。(※ストーカーに付きまとわれたため)
音楽は前作に引き続き、ハリー・マンフレディーニが手掛けている。
彼のスコアが、恐怖をガンガン演出している。
予告編
「13日の金曜日 2」:あらすじ
クリスタルレイクで起こった陰惨な殺人事件。ジェイソンとその母親は、都市伝説として語り継がれていた。
あれから5年の月日が経ち、キャンプ周辺に伝説を信じない若者たちがやって来た。
キャンプの指導員を養成するツアーに参加した若者たちを、物陰から何者かがじっと見つめていたのだった……。
シリーズ2作目。
”殺人鬼ジェイソン”は本作が初登場。まだ、キャラクターが定まっておらず、ホッケーマスクも被っていない。意外と体格は普通です。
さらには、悲しい設定があったり、ズタ袋から覗くつぶらな瞳が、悲しみを誘う。
今思い浮かべる”殺人鬼ジェイソン”、スプラッターホラーの金字塔の「13日の金曜日」のイメージとは、ちょっと違った作品です。
「13日の金曜日 2」:感想/ネタバレ有
シリーズ第二弾。
「13日の金曜日」が人気作品になったのは、本作で登場した”殺人鬼ジェイソン”のおかげ。
キャラクターが独り歩きしている感もありますが(笑)
「醜い顔をホッケーマスクで隠した大男」なんてキャラクターは、まだ定まっておらず、体格は普通です。さらに、マスクの下が明らかになるのは、クライマックスのみ。
前作から、5年の月日が経ち、ジェイソンとその母親の伝説を知らない若者たちが、キャンプ場にやって来る。それを覗く何者かの視線。
惨劇の夜の幕が上がる!!
お話のながれ。
序盤は、前作でただ一人生き残ったアリス(エイドリアン・キング)が、何者かに惨殺されるシーンから始まる。
つづいて、クリスタルレイクのキャンプ場に若者たちが集まって来るシーン。どうやら、キャンプ場の管理人を養成するためのツアーに参加するらしい。
その若者を捕まえて「お前たちは皆死ぬぞ!」と言い放つ、頭のおかしそうな親父。
と、この手の映画のテンプレ展開……と、テンプレを作ったのが本作なんで、このベタベタさが新鮮に映る。
(ちなみに、この親父は女の子を覗きに来て死にます)
この手の若者たちは「ドラッグ・酒・SEX」とバカなパリピと相場が決まっているんですが、本作もご多分にもれず、その手の輩です。
ただし、意外とキャンプの指導員研修は真面目に受けているし、世話になっている人にはそれなりの敬意を払うし、友情を大切にすると、そんなに悪い奴らではないんですよね。
「視聴者のヘイトを稼ぐバカな若者」ではなくて、「未熟なところもあるが、おおむね善良な若者」だからこそ、殺人の恐怖といたたまれなさがあると思う。
彼らのキャラクター紹介と、人間関係を描く間、前述した親父が人知れず殺されていたり、警官が職務を全うしたり(※殺されます)、犬が行方不明になったりする。
顔合わせも終わり、明日から本格的なトレーニングが始まるから、今晩は街のバーに飲みに行こう。ただし、車は2台しかないし、何人かは留守番な……と、ここで影から窺っていた殺人鬼が襲ってくる展開です。
いや、しかし登場人物が無駄に多いなぁーと思っていたら、街のバーに行ってそのまんまフェードアウトなキャラクターが何人かいる。あのお調子者とか、絶対死ぬだろうと思っていたら、これだよ。
あと、一人やたらとフェロモンがヤバい子がいたけど、そんな子が夜にノーブラで出歩くんじゃない。
ジェイソンがいなくても、トラブルに巻き込まれる気がする。
怪物について
今作では、まだホッケーマスクを被っていないし、そんなに大男ではない。
肉体は大人になったが、精神は子供で、あの事件の夜までは「死」というものを理解していなかった。そんなジェイソンのプロファイリングがなされる。
何気に、それを行った本作のラストガールのジニーは優秀である。
外見のホッケーマスクがなくても、かなりいいキャラクター設定がなされていると思う。
ズタ袋から覗く、つぶらな瞳がグット。やっていることのギャップがいい。
・カメラワーク
得体の知れない殺人鬼が潜んでいるのを、カメラワークで表現。
登場キャラクターを追いかけるようにカメラが動く。
特に犯人の足だけ映すアイデアは面白い。カメラが地面を這うように移動しながら、ゆっくり動き、怯えた登場人物が映る。
このゆっくりと足が動いていくシーンの緊張感がいい。
・音楽
今作でもハリー・マンフレディーニのスコアが恐怖を演出。
焦らせる、ビックリさせる、緊張感を演出と、彼の音楽無しではこの作品は成立しない。
「13日の金曜日」が人気作品になったのは、彼の功績が大きい。
「キキキマママ」も相変わらず不気味な感じだ。
まとめ。
「13日の金曜日」シリーズと言えばスプラッターな印象が強いが、犯人は最後まで出てこないサスペンス・スリラーといった作風です。
管理人は、スプラッターやゴアがあんまり得意ではないので、個人的には、これくらいの作品の方が好みだ。
「チェーンソーで切りつけられるジェイソン」なんて珍しい姿も観れます。
古い作品ですが、今観ても色あせない作品です。
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡♡♡ 7/10
●キャラクター………
・前作に引き続き、善良な若者しか出てこない。一人フェロモンがヤバい子がいる。
・↑しかし、殺人鬼云々ではなくて、熊が出る森を一人で出歩く神経が分からん。
●ストーリー………
・「起承転結」がしっかりしている。
・
●カメラ・演出とう………
・音楽・カメラワークが素晴らしい。
・「キキキマママ」は健在&パワーアップ。
●怪物……
・布みたいな袋を被って舞す。意外とつぶらな瞳をしている。体格は普通。
・「グレートマザー」的な見方から説明できそう。
●その他・印象に残ったところ
・車椅子のシーン。
・”マフィン”の下り。
・女の子がノーブラなのはお色気なのか?、当時のアメリカのデフォなのか?
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