\アリだー!!/「キラーアンツ 巨大殺人蟻の襲撃」~ヒアリ以上の恐怖!~

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怪物映画

ちょっと前に殺人蟻・ヒアリが日本に上陸したと騒がれていましたね。
 そういえば蟻が襲ってくる作品もあったなぁーと思い、ちょっとレビューを書いてみようかと思いまして…。

そんな訳で今回紹介する作品は「キラーアンツ 巨大殺人蟻の襲撃」です。

ヒアリってどうなんすかね?セアカゴケグモは大騒ぎされた割には……という感じでしたが。何事もないといいですね。

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作品情報・スタッフ・キャスト

「キラーアンツ 巨大殺人蟻の襲撃」
製作年:2004年  
製作国:アメリカ  
上映時間:89分 
原題:「GLASS TRAP」

監督:フレッド・オーレン・レイ
製作:ジェフ・ビーチ       ・製作総指揮:アンドリュー・スティーブンス
脚本:リサ・モートン       ・撮影:アンドレア・V・ロソット: 
出演:C・トーマス・ハウエル/ステラ・スティーブンス/ブレント・ハフ/シリ・バラック/チック・ヴェネラ/マーティン・コーヴ/アンドリュー・プライン……etc.

※監督がロジャー・コーマンファミリーのフレッド・オーレン・レイって時点で、なんとなく察していただきたい。

みんな大好き、昔ながらのB級映画だよ!

予告編

取り敢えず予告編↓を観て欲しい。

"Glass Trap" trailer

 

ユーチューブに予告編の日本語版がない時点でなんとなく「あ、察し…」

 

「キラーアンツ 巨大殺人蟻の襲撃」:あらすじ

「蟻が適当な理由で巨大化して、ビルを占拠して人々を襲う」

アリ大暴れ!

「キラーアンツ 巨大殺人蟻の襲撃」:感想/ネタバレ有

ストーリーは、あってないようなものなので、適当なあらすじ説明になってしまいました。
もうちょっと、どんな映画なのか、かいつまんで説明します。

《これが「キラー・アンツ」の内容だ!》

いつものごとく適当な理由で蟻さんが凶暴・巨大化してしまう。
 巨大化する原因は、植物に与える肥料になんかヤバいもんが含まれていたとかそんな理由。もしかしたら遺伝子操作失敗系だったかもしれませんが、はっきりと覚えてないです。観賞したはずなんですけどどうでもよすぎる理由だったなぁ…。

 その薬物を浴びた蟻が、植物を扱ってる店(花屋さんor植木屋さんみたいなものです)の植木鉢に紛れ込んでしまう。
 その植木鉢を出版社などが入ってる高層ビルに出荷したものだから、さぁ大変!
 植木鉢から蟻さん出撃。
    ↓
 高層ビル大パニック。
    ↓
 ビルで働いていた主人公達は、なんとか地獄と化したビルから逃げ出そうとする。
主人公一行とは別に産業スパイ目的でビルに忍び込んだおっさんとその娘、巨大蟻を調査している生物局のエージェント、巨大蟻殲滅の為に出動した軍人などが、なんやかんや繰り広げる。
    ↓
 何人か喰われる。
    ↓
 軍が運び込んだ殺虫剤で蟻さん全滅。
    ↓
 主人公(前科者)とヒロイン(エリートぽい編集者)、「また会えるわね…」と見つめ合って物語は終わる。

↑といった内容が、チープな特撮&緩急のない退屈なドラマとして描かれている。
久しぶりに「ああ、僕はいま時間を無駄にしているなぁ…」としみじみと思った(;´Д`)

巨大蟻の特撮がチープで微笑ましいです。作り物感が凄くてね…。

博物館の模型にありそうな感じ。その作り物の蟻を、誰かが一生懸命手で動かしてる感じが伝わってきて、ちょっと優しい気持ちになれます。

この作品、一応パニック映画つーかホラージャンルだけどな!

アリ退治の仕方が「殺虫剤で一網打尽」というのは、どうなんだろう?
現実のアリ退治ならともかく、これ映画だぜ(´;ω;`)

ヒアリの生物学 行動生態と分子基盤 [ 東正剛 ]

《ことごとく無視されるお約束》

前振り→ボケ→ツッコミの様に、物語には守るべきお約束というものがある。

本作は、そういったのを全く無視しており、却って共感が持てる。

主人公は、元車泥棒の前科がある。
その事について、劇中でも「30秒で盗めるぜ!」、と某有名エンタメ作品名みたいな台詞も吐く。

さらに地下駐車場には、車が何台か停車してある。

ここまでお膳立てされたら、なんらかの形で車を利用するに違いないと思うでしょ?

A:何もしません。

……盗めよ!ヒロインのハートじゃなくて、車を!(゚д゚)、ペッ

 うん、まぁ改心したんですね…(‘д` ;)

 
その他にもビルの屋上でグラビア撮影を行ってる一団が出てくる。
ムカつく感じのカメラマンに、B級感溢れる肉感的な二人のお姉さん。お姉さんはムチムチっとした美人で、さらに助平な衣装を着ているものとします。
 
さてこの映画は怪物映画です。ホラーです。パニック映画です。

 Q:この人達の正しい活用法は?

 A:屋上からパンチラしながら脱出。

 ……だから、違うだろ!

怪物映画の文法に照らし合わせたら、両方とも喰われるのが正解だろ…。
それなのに屋上から、ロープとバックを利用して隣のビルに逃げて、そのままフェードアウトします。

お姉さんがバックにしがみつく時に、チラリズム的なフェティッシュなエロスの発露が見られるが、さっきも言ったがこの作品は怪物映画である。
 
ポルノ作品じゃねぇーよ!

そういうジャンルじゃねーんだよ!

(まぁ、監督がフレッド・オーレン・レイだから、納得と言えば納得)

まぁ、だいたい前述した内容を読んでもらえば分かると思いますが、あんまり観賞はお勧めしません。

こんな駄作なのに、Amazonビデオで販売してるのを発見してしまった……。
 
さすがはAmazon先生!なんでも揃ってるぜ!(棒)

総評・感想まとめ

総評:♡♡ 2/10
キャラクター………△

・キャラは立ってるが、そのキャラの設定を活かしきれていない。

ストーリー………△
・無きに等しい。
・山も谷も見せ場もなくっといった感じ。

カメラ・演出とう………△
・かなり適当。
・いつもよりお色気が少ない。

怪物……△
・アリが適当な理由で巨大化する。動きが微笑ましい。
・予算はない!

その他・印象に残ったところ
・怪物である巨大蟻の造形と動きがコミカルで怖くない。
・B級映画のお約束を悪い意味で裏切ってくれる脚本。
・パンチラ。

 

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