ゾンビ映画「超 感染 ファイナル・デッド」紹介&感想(ネタバレ) ~恐怖のロリコン軍団参上!!~

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ゾンビ・感染系。

今回紹介する作品は「超 感染 ファイナル・デッド」です。

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作品情報・スタッフ・キャスト

「超 感染 ファイナル・デッド」
製作年:2018年  
製作国:中国  
上映時間:86分 
原題:「末世人間道/LOST IN APOCALYPSE」

監督:スカイ・ワン
製作総指揮:ハワード・チェン      ・音楽:ジェイソン・ガーデル

出演:マーティン・ヤン/ミンギュイ・ヤン/チャン・イーナン/レイ・ワン/エナン・チャン……etc.

予告編

アジア発の新感覚ゾンビ・エンタテインメント、待望の日本上陸!!『超 感染 ファイナル・デッド』12月4日DVD発売

 

「超 感染 ファイナル・デッド」:あらすじ

とある超高級ホテルで、突如得体の知れない人喰いゾンビが出現!逃げ惑った市民が次々と襲われていく。ホテル最上階のスイートルームに閉じ込められたボスから助けの電話を受けた運転手ジャックは、車のトランクから1本の金属バットを手に、無我夢中で駆けつけた。“感染者”に占領されたホテルで生き残った5名は、安全な軍事基地への脱出を試みる。年齢、性別、職業もバラバラの彼らは、一致団結し、無事に脱出できるのか?

~作品紹介より抜粋~

ゾンビよりもウェットな人間ドラマ中心の作品。主人公はいい奴だよ。あとは、権謀術数を渡り歩いた、じじいのキャラクターもナイス。

「超 感染 ファイナル・デッド」:感想/ネタバレ有

韓国産のゾンビ映画「新 感染 ファイナル・エクスプレス」にちなんだ邦題が付けられているが、中国産です。世界的なゾンビムーブ(?)というか、ホラーファンは、この手の映画を撮りたがるのは何故なんだろうか?

全体的に、粗削りな印象を受けた。

(↑こっちのが完成度は高い)

 

みどころ:ウェットな人間ドラマ。

さて、裏面のあらすじ欄では、「突如として発生したゾンビパンデミックのさなか、主人公は雇い主を救うために、バット一本で高層ビルを駆け上がる」みたいに記されているが、本編は様子が異なる。いや、まぁ、「あらすじ+α」だから間違ってないけどね。

オープニングで山奥の施設に逃げ込んだ主人公一行。そこから、時間はさかのぼり、ビルでゾンビパンデミック発生→脱出して、この施設まで逃げ込むまでの過程が描かれる。そこから、さらに物語が展開して……といった感じで、時系列がちょっとひねってある。

ただし、そうやって捻った時系列にしたおかげでこの作品のドラマや、ミステリー要素が強化されるわけでも、話がよくなっているわけでもない。話がブツ切れになっただけのような…。

なんでひねったんだろう?

うん、まぁ、この映画「ゾンビよりも人間の方が怖い」じゃないけど、ドラマ中心の作品です。それも、短い時間に、男の友情、義理人情、男女のメロドラマ、親孝行といった、思いついた人間ドラマを全部入れている上に、何よりも後半登場する、ロリコン軍団の恐怖全部持って行ってしまうため、オードソックスなゾンビ映画を期待していると裏切られる。

うん、この「ロリコン軍団の恐怖」については、自分で書いていて、「なんじゃい!そりゃっ!」て感じなんですが、まぁ、業の深い集団でしてね……。

なんでこんな奴らばっかり生き残ったのか……

 

ツッコミどころ:恐怖のロリコン軍団(たぶん、常習犯)

さて、かのジョージ・A・ロメロ「ゾンビ」では、ショッピングモールに立てこもった主人公たちの前に、極限状態に陥った人間の怖さの象徴として登場するのが、”バイカー軍団”だったわけですが、本作のそれは、“ロリコン軍団”である。

後半、山奥の工場らしき建物に逃げ込んだ主人公たちを、そこの従業員たちが出迎える。主人公一行の中の、お偉いさんが、責任者と知り合いといった間柄なんだが、頭の悪そうな連中なんで、さも当然のように反旗を翻してくる。

こ奴ら、お約束な下種キャラなんで、主人公一行の女性陣に目をつけるわけだ。

ヒロイン………20代半ばの美人キャスター(レポーター?、いわゆる女子アナである)
少女……………13歳。お金持ちのお嬢さん。

主人公一行の中の、いけ好かない青年実業家のリッチが、わが身可愛さに、ゲスどもに主人公達を差し出す。
その際に、当然下種な要求をしてくるわけだ。

ここでゲスどものリーダーが、迷わず13歳を選択する下りは、笑ってはいかんのだろうが、笑ってしまう。

ヤローどもの憧れ、女子アナを目にしても、13歳一択

迷わず13歳を選ぶ業の深さ

そりゃ、裏切ったリッチも、「あ、やべぇ…こいつ」みたいな顔するは……。

さらに、女子アナの方は「ゾンビのエサにしてしまいなさい」ときたもんで、こいつらの筋金入りのロリコンぶりが……うん、笑っちゃいかんし、笑うところではないのだろが、笑ってしまう

ゾンビパンデミックで生き残った奴、全員筋金入りのロリコン。

コミックLOでもやらない、シュールな地獄絵図

さらに、13歳少女を連れ込んだ、ロリコン軍団のリーダー(略して:ロリーダー)のおっさん、ベットに座らせたロりに、先ずは衣装を選ばせる。

このシーンで、クローゼットいっぱいに収まった少女サイズの服をみるに、こ奴ら常習犯である可能性が高い。

え、やだ、怖い。

この映画、変なとこで怖いよ……。

果たして、13歳は、ロリーダーの毒牙から逃れられるのか、主人公とヒロインはゾンビの巣穴から脱出できるのか……というのが、後半のハイライト

残念ながらゾンビ映画としては、そんなに面白い作品ではないと思う。そもそも肝心のゾンビの影が薄い。どちらかと言えば、アジアらしいウェットな人間ドラマがメインである。

個人的には、後半のロリコン軍団の下りが全部持っていったと言いますか、色々と細かいところが吹っ飛んでいく破壊力だった。

「極限状態に置かれた人間の本性がでる怖さ」、というテーマはゾンビ映画に共通していて、その中でも「性欲」という切り口はわりとよく見るのだけれど、この「13歳一択」に関しては、ギャグに見えてしまった。
しかし、「捕らわれた女性陣を助けるために、主人公が覚醒して大立ち回り」なんて展開は「28日後」で、かなりカッコよくやっちまってる。

そういった過去作品との差別化を狙ったのだろうか?

そう考えるとこの「13歳一択で、女子アナはいらん」も、分かるような気がして……ごめん、やっぱりよく分かんないや

登場人物たちの、「あ、やべぇ…こいつ」という顔はよかった。そんな作品。

 

総評・感想まとめ

総評:♡♡♡♡ 4/10
キャラクター………◎
・キャラの濃さはよかった。
・書記のおっさんが独自なキャラクターでナイス。

ストーリー………○
・構成はひねらなくてもよかったと思う。
・ウェットな人間ドラマは、面白かった。

カメラ・演出とう………△
・音が大きすぎる気がする。
・技術的には、粗削りな気がする。

怪物……△
・今風の走るゾンビ。原因とかはサッパリ不明。
・物語の舞台装置みたいな感じで、影が薄い。

その他・印象に残ったところ
「辞書で引いてみろ」の台詞がかっこよかったです。
・「13歳一択」の下りは笑う。
・業の深い悪人軍団に、笑ってはいけないが笑う。

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