さて八月ももう終わりそうですね。学生の方は夏休みの宿題は終わりましたか?
宿題が終わった方も、まだ終わってないよという方も、「学校の宿題なんてどうでもいいよね」と思える映画を紹介したい。
そんなわけで、本日紹介する作品は「マッドマックス 怒りのデスロード」です。
肩パットと改造車が欲しくなる映画。
全世界の「ヒャッハー!」な人達のバイブル。
目次
作品情報・スタッフ・キャスト
「マッドマックス 怒りのデスロード」
・製作年:2015年
・製作国:アメリカ
・上映時間:120分
・原題:「MAD MAX:FURY ROAD」
・監督:ジョージ・ミラー
・製作:ダグ・ミッチェル ・製作総指揮:イアイン・スミス
・脚本:ジョージ・ミラー/ブレンダン・マッカーシー ・撮影:ジョン・シール
・音楽:ジャンキーXL
・出演:トム・ハーディ/シャリーズ・セロン/ロージー・ハンティトン=ホワイトリー/ニコラス・ホルト/ライリー・キーオ/ヒュー・キース・バーン/ゾーイ・クラヴィッツ/アビー・リー/コートニー・イートン/ネイサン・ジョーンズ……etc.
監督はシリーズの創造神である、ジョージ・ミラー。70歳を超えてこのテンションの映画をとっているのは、笑ってしまう。スゲー!
その世紀末な光景だけでなく、音楽も印象的な作品である。劇中どんな風に音楽が鳴り響くか?
その斜め上の光景に驚愕するがよい。いや、マジでイカしてるから、騙されたと思って観てみようよ!
※参考→Wikipedia「マッドマックス 怒りのデスロード」←
予告編
「狂っているのは、俺か?世界か?」、なんてかっこいい台詞いってますが、この映画は、どこを見渡しても、頭のおかしい光景が飛び込んでくる、たいへん「ヒャッハー!」で素晴らしい映画でございます。
21世紀に蘇った「ヒャッハー!」のバイブルです。
「マッドマックス 怒りのデスロード」:あらすじ
石油も、そして水も尽きかけた世界。主人公は、愛する家族を奪われ、本能だけで生きながらえている元・警官マックス。資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーの軍団に捕われたマックスは、反逆を企てるジョーの右腕フュリオサ、配下の全身白塗りの男ニュークスと共に、ジョーに捕われた美女たちを引き連れ、自由への逃走を開始する。
~Amazon作品紹介より抜粋~
舞台は核戦後の荒廃した世界。色々と思うところがあって、ボスを裏切って逃げた女戦士フェリオサ(シャリーズ・セロン)が、凄腕の元・警官のマックス(トム・ハーディ)と一緒に、若さに任せて大暴走する映画だと思えば、だいたいあってる。
「マッドマックス 怒りのデスロード」:みどころ
20世紀に作られた「マッドマックス」シリーズ、全三作。21世紀に奴が帰ってきた!
監督はシリーズの生みの親、ジョージ・ミラー。主演にトム・ハーディ、シャリーズ・セロンといった旬な俳優陣を揃え、悪役には「1」でトゥーカッターを演じたヒュー・キース・バーンが参加している。
美人女優のシャーリーズ・セロンが劇中でもう、そりゃ大変なことに……
(美人の無駄使い。なんちゅー使い方してんだ、と言いたくもなる)
粗削りながら、その尖った作風が大ヒットを巻き起こした作品を、現代の技術と、旬な俳優と膨大な予算で、作り直した結果、小奇麗でつまらない作品に仕上がることが、多々ある。
そんな中、この「マッドマックス 怒りのデスロード」は、一切忖度せずに、最初から最後まで「マッドがマックス!」と、非常にテンションが高い作品になっております。
ずっとクライマックスな盛り上がりで、「ヒャッハー!」なノリである。
シリーズ屈指の人気作である、「マッドマックス 2」。その後半30分・タンクローリーでカーチェイスのシーンを切り取って煮詰めた様な作品だ。
ぶっ飛んだカーチェイスを、存分にお楽しみください。
マッドマックスな魅力①:「世紀末な風景」
アフリカのナミビアで撮影された砂漠の映像は、とても美しい。
どこまでも広がる砂漠に、地平線で繋がる大空。乾いた砂と岩の間にくらす生き物たち。
砂漠は見ようによっては美しい大自然でしかないが、冒頭の、双頭のトカゲが、この世界がディストピアだっていうのを物語っている。
そして、「人類は息絶えていなかった」とばかり、たくましく、生き延びている人間たち!
この生き残るために無茶苦茶やる人間の方が、一番ディストピアな感じがする。
そんな明日なき世界を滅茶苦茶に改造した車を駆り、「それ、どこで売ってんの?」と言いたくなる服を着て「ヒャッハー!」する登場人物たち。
最高かよ。
基本的に、出てくる人が皆イカレテいる素晴らしい世界観。荒れ果てた世界、彼らのファッション、改造車を眺めているだけで、ストレス解消になる凄い映画だよ。
マッドマックスな魅力②:「不死身」のジョー率いる、狂気の軍団
文明社会が崩壊し、水不足により砂漠化した世界。
その貴重な『水』を独占し、暴君として君臨する”イモータン・ジョー”(ヒュー・キース・バーン)
自身を神のように崇めさせ、死をも恐れない狂気の軍団「ウォー・ボーイズ」を率いて、主人公達を追ってくる。
いかしたマスクとボディアーマーに身を包み、ヒュー・キース・バーンが演じる悪のカリスマ。砦の幹部を身内で固め、ハーレムを作っているような「わかりやすい悪役」として、描かれている。
しかし、この乱世に秩序を打ち立て、一定の勢力を保持しているあたり、並大抵の人物ではないと思う。
こ奴らが、非常にいかした悪役である。
「マッドマックス」シリーズは、総じて悪役が魅力的である。
観終わった頃には、貴方もイモ―タン・ジョーを讃えているに違いない。
不満だったところ:マックスがサポート役。
最初から最後までテンションの高い作品だが、主人公のマックスの扱いが、ちょっと不満が残る。今作でのマックスは、どちらかと言えばサポート役で、メインはシャーリーズ・セロンが演じるフェリオサである。
悪のカリスマ・イモ―タン・ジョーとの確執もフェリオサが中心で、マックスはあくまで、サポート役。
「北斗の拳」で言えば、「ユリアがラオウを倒すような展開」なんで、そのあたりは、ちょっと不満だった。
マックスに限って話をすれば、メル・ギブソン版のやさぐれたマックスの方が好き。
ケンシロウが「悲しみの中に強さがある」なら、マックスは「悲しみの中に狂気が宿っている」キャラクターである。
トム・ハーディも悪くはなかったんだけど、メル・ギブソン版マックスの方が好きなかな。
トム・ハーディは、本作や「ヴェノム」ではダークヒーローを演じているが、個人的には、完全な悪役を演じている方が好きです。
毎年この時期になると、ニュースで「夏休み明けは青少年の自殺が増える」なんて聞く。そこまで深刻に悩むぐらいなら、休んだっていいと思うんだよね。
学校さぼって「マッドマックス」でも観ればいいと思うよ。
なんだか元気が出てくるというか、「あ、俺も鍛えたい」と思えてくるから。
総評・感想まとめ
総評:☆☆☆☆☆☆☆☆ 8/10
●【よかったところ】
・「ウォーボーイズ」のキャラクター性。「俺を見ろ!」
・無茶苦茶な改造車。
・世界観。肩パット入りの服ってどこで売ってたっけ?(笑)
●【悪かったところ】
・火力がインフレ気味。ボウガンやブーメランの方が味があっていい。
・本作ではマックスはサポート役。もっとやりたい放題しても、ええんやで。
●雑多な感想
・どこを見てもヤバい奴しかしない。
・ああいう車って整備が大変そう。
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コメント
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