本日紹介する作品は「マンディ 地獄のロード・ウォーリアー」です。
目次
作品情報・スタッフ・キャスト
「マンディ 地獄のロード・ウォーリアー」
・製作年:2017年
・製作国:ベルギー
・上映時間:121分
・原題:「MANDY」
・監督:パノス・コスマトス
・製作総指揮:ニック・スパイサー
・脚本:アーロン・スチュワート=アーン
・音楽:ヨハン・ヨハンソン
・出演:ニコラス・ケイジ/アンドレ・ライズブロー/ライナス・ローチ/ネッド・デネヒー/オルウェン・フエレ/ビル・デューク……etc.
音楽を担当したヨハン・ヨハンソンは残念ながら既に故人。「ボーダーライン」や「メッセージ」でも音楽を担当してました。
シンセサイザーを多用した印象に残る音楽です。不愉快なようで妙な中毒性のあるスコアをかく人だったなぁ……。また惜しい人が逝ってしまった。
予告編
「マンディ 地獄のロード・ウォーリアー」:あらすじ
「過去のある男レッド(ニコラス・ケイジ)は、同じく訳ありの恋人マンディ(アンドレア・ライズブロー)とともに、山奥の小屋でひっそりと暮らしていた。
穏やかに過ごしていた二人だったが、ある日、日常はもろくも崩れ去る。
マンディに執着するカルト集団のリーダー(ライナス・ローチ)の手により、レッドの前で惨殺されてしまう。
復讐を誓ったレッドは、武器を手に奴らに立ち向かう!」
あらすじ的には、よくある「全てを奪われた男が、鬼畜共に復讐する」といった感じだが……。
感想/ネタバレ有
ニコラス・ケイジの怪演が楽しめる一作。
レンタル屋に並んでいるパッケージでは、とげとげアーマーのバイカー集団と、チェーンソーを構えた男が映っている。
そうなると、ほとんどの人は、「マッドマックス」みたいな、「ヒャッハー!」な意識低い作品を期待してレンタルすると思うんだ。
しかし、始まってみると、その期待は無残にも裏切られる。
ジャンル的には、一応「アクション」や「サスペンス」に入ると思うのだが、この映画なんとも説明しづらい作品である。
一言で言うなら「目で摂取するドラッグ」である。
なんかヤバい作品だよ。
「これ絶対意識低いやつやん……」と期待して借りるととんでもない目に遭うので、その辺は覚悟して観よう。
観るドラッグ映画、サイケな雰囲気。
なんとも説明しづらい映画なんで、実際に観て欲しいが、ちょっと頭のおかしい映画なんで、人に勧めづらい。
ニコラス・ケイジの怪演が楽しめる。
つーか、ニコラス・ケイジも本当に出る作品を選ばないといいますか、なんでもやるなー( ゚Д゚)
舞台は1983年、まだヒッピー文化が残っているような時代。
カルト集団のリーダーが、ヒロインのマンディをみそめて、拉致を命令。そこで、謎のバイカー集団を生贄を使って召喚。
「生贄を使って召喚」ってなんだよ…?、と思うだろうが、このバイカー軍団、新種の麻薬の実験体にされたせいで、体の一部と精神が溶けてぶっ壊れている。そのせいで、他人を痛めつけるのが、何よりの幸せという、非常に困った設定を持っている。
外見は、そのまま「マッドマックス」に出れそうな格好している。
そんな訳で、太った坊やを生贄に召喚される。人里は離れた森で、オカリナを吹いたらやってくる……って、「鬼〇郎」や「悪〇くん」じゃないんだからさ(白目)
こいつらが、かなり濃い設定なおかげで、カルト集団のリーダーの影がうすくなっちゃってる。
とうぜんのごとく、マンディに拒否られたもんだから、リーダー逆上。
ニコラス・ケイジの前で、マンディを「ファイヤー」してぶっ〇します。
バスルームで、ダサいトラのロングT-シャツに、靴下、T-シャツの下から、白のブリーフが、ちらっと見えている状態で、便器に座って号泣する、ニコラス・ケイジの演技は、あまりにもわけわかんなくて、悲しいシーンのはずなのに、笑ってしまう。
怒りに燃えるニコラス・ケイジは、復讐のためにかつての仲間を訪ねて、ボウガンを入手&斧と槍を合わせたような武器をDIY精神で手作りします。
……怒りにまかせて、その辺にあったものひっつかんで飛び出すわけじゃないのが、なんとも言えない。
ここまでのシーンでだいたい60分、映画の半分くらいかけます。よくある「リベンジもの」なら、最初の20分くらいでやって、後は、犯人の探索&ド派手なアクションと相場が決まっているのですが、この映画妙に、じっくり描く。
リベンジアクションではなく、サイケデリックな映像で、よくわかんないメッセージを、こっちに投げかけるのが目的なので、とにかく、じっくり進む。
その映像が、「赤と黒」時々「緑」のサイケデリックなもので、さらに故ヨハン・ヨハンソンの、これまた奇妙な音楽と合わさって、観ているこっちは、目がチカチカ、頭もチカチカしてくる。
「観るドラッグ」「目で摂取するドラッグ」である。
前半戦が、サイケデリックな「観るドラッグ」だったが、後半戦もやっぱり「観るドラッグ」で「ヒャッハー!」ではなく、頭の中がぐるぐるチカチカしてくる、変な映画である。
しかし、ニコラス・ケイジの色んな部分が増量されていて、なんだか映画に集中出来ないのは俺だけだろうか?
ニコラス・ケイジが出てくると、まず髪の量を見てしまう(失礼な!)
作品の出来と髪の量の関係は、現在調査中である。
チェーンソーで長さを競う!
ヒロインの名前がマンディで、主人公がレッドなせいで、とにかく画面があかkい。
もうまmmでぃで、マンディなもんでレッドがレッドでヒャッハー!なもんで、赤い、緑、黒い、怪しい瓶に入ったドラッグで、蜂にさされえtヒャッハー!でヒャッハー!でマンディがれっどなもんだから、しまいには、カルト集団のリーダー(ライナス・ローチ)は熟女も抱ける博愛主義者で、裸エプロンの髭のおっさんが買っていたトラを野生に返して、いや、そもそも虎がいない地方にトラを話したらいかんだろう、……画面が赤い、さらには、チェーンソー同士でライトセーバーのごとく打ち合って、そのシーンで、敵の方がチェーンソーが長いもんだから「俺のナニの方が長いぜ!(暗黒微笑)」って、チェーンソーって長さを競うもんでしたかね?
リーダーの頭をぐしゃっと素手でやっちまって、レッドことニコラス・ケイジが、マジキチスマイル(無駄にいい笑顔)を、視聴者に見せて映画派幕を閉じる。守りたいこの笑顔。
上記の通りに、なんだかよく分かんない映画です。
観ているこっちも、頭の中がヤバくなる、ヤバい映画である。ヤバいヤバい、言語力がヤバい感じになってます。
サイケデリックな映像と音楽と、よく分かんないストーリーと、多分なんか伝えたいメッセージが、あるんだろうけど、管理人は正直よく分かんなかったです。
「マッドマックス」みたいな作品を期待してかりたら、訳の分かんない映画が始まって終わって、ある意味修羅場。
かなりヤバい映画なんで、話のネタにはなると思う。
そんなわけで観るドラッグ「マンディ 地獄のロード・ウォーリアー」の感想でした。
総評・感想まとめ
総評:☆☆☆☆☆ 5/10
●【よかったところ】
・ニコラス・ケイジの怪演。
・とにかく設定がぶっ飛んでいること。
・バイカー集団の造形。
●【悪かったところ】
・なんだか伝えたいことがあるのだろうが、なんのメッセージなのかサッパリ。
・画面が赤い、黒い、わけわかんない。
・とにかく展開がぶっ飛んでいること。
●その他に印象に残ったところ
・ヨハン・ヨハンソンの音楽。
・謎のアニメーション。 ・パンイチ、ひげ面、トラのT-シャツのニコラス・ケイジ。
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コメント
チェーンソーで長さを競う
の項でついにラリられてて笑いました。
観ます。
コメントありがとうございます。
本作は「観るドラッグ」です。ご視聴は調子のいい時に容量・使用法をご確認の上でご視聴下さい。