本日紹介する映画は「ジュラシック・ブリーダー」です。
ゲームボーイソフトで、恐竜を育てるRPGソフトがあったなぁ……。
目次
【キャスト・スタッフ・データー】
「ジュラシック・ブリーダー」
製作年:2013年
製作国:アメリカ/ロシア
上映時間:89分
原題「RAPTOR RANCH」
監督:ダニー・ビショップ
製作総指揮:ラリー・リトル
出演:ヤナ・メイション/ロレンツォ・ラマス/コール・ブラウン/ドニー・ボアズ/ジャナ・マッショニ―/デクラン・ジョイス/アレクサンドラ・ハレム
※ヤナ・メイションは歌手としても活動していいる。
予告編はこんな感じ↓
『ジュラシック・ブリーダー』:あらすじ
テキサス州の外れにある、田舎町フォッシル。
これといって産業のない平和な町に、よみがえる肉食恐竜の群れ。
ある晩、町外れのドライブスルーレストランに立ち寄った若者たちは、恐怖の一夜を過ごすはめになる。
感想/ネタバレ有
タイトルと大雑把なストーリーからして、物凄くB級臭がしますが、順を追ってレビューしていきます。
当ブログは、ネタバレしながらレビューしていくつもりなので、まだこの映画を観てない人且つネタバレが嫌な人はスルーして頂きたい。
ええ、この手のB級映画の99.3%は、ネタバレ等全く関係ないですが、一応書いておきます。
ネタバレしても面白さが全く変わらないのは、B級モンスター映画と古典文学のいいところだと思う。
「ジュラシック・ブリーダー」だいたいのお話
まず、誰かのお母さんが喰われます。(もちろん怪物映画的な意味で)
そんなセピア色のモノローグがあけると、ショッキングピンクのつなぎを着た爺さんが、嬉しそうに恐竜に話しかけてるわけですよ。
それはもう孫にでも話しかけるように優しく、囁くように。
「俺の奥さんの肉は柔らかくて美味かったろ?」
なんてNGワードに三回は引っかかりそうな、スポンサーが難色を示しそうな素敵ワード言ってんですよ。
なんだかよくわからない肉を刻むシーンを、ところどころに挟みながら。
「一匹逃げたか…」とか呟いてますがあんまり深刻そうじゃない。
冒頭誰かのお母さんは、食べられてますがね。
トタンで適当に囲いましたって建物と、ショボい電気柵で肉食恐竜を飼ってんですよ。
もうB級映画とマッドサイエンティストに突っ込みを入れるだけ、野暮なんですが、この辺がしっかりしているかで、B級映画の本気度がはっきりするので、初心者の方はまずその辺を覚えて下さるといいかな?思ってます。
あ、ショッキングピンクのつなぎは肉汁が飛び散っても大丈夫なためかー。
へぇーさすが、理系の人は合理的な考えをお持ちだーなんて思っている間に、場面は変わって主人公が登場。
主人公のアビーは亡き母(初っ端に喰われた人)の残した借金の為に、雇い主のビリーにセクハラされながらも健気に働いてる。
雇主のビリーをはじめ、画面に映るおっさんが、ことごとく汚いのはなんなんでしょう。
開始15分の感想は
「画が汚い」
そして画面は、またまた変わってどっかの大学。
女の子のことしか考えてないチャラ男のルーカス・ヤング君が真面目君でシェリドン君を無理やりスキー&ナンパの旅に連れ出します。
車(持ち主はシェリドンのマミー)の荷物スペースには、Rockを愛するナイスガイ、ビースト君も一緒です。
ああ、この3バカ喰われるんだろうなぁーと思っているうちに、三度画面は変わり、どっかの公民館らしき建物へ。
バンドのどさまわり中らしいが、全く受けてない様子。
バンドはオカマ一人と姉ちゃん二人なんですが、観客のおっさんにショットガンを向けられる始末。
つーかショットガンを向けれられるってそんなにあるんでしょうか?
テキサス?テキサス州だからか?
この映画色々とステレオタイプなイメージで遊びすぎな気がします。
ビリー=田舎者のセクハラ親父、サービスシーンもあるよ。
ルーカス=チャラ男。おっぱい星人。
シェリドン=真面目な巻き込まれ系男子。たぶん帽子が本体。
ビースト=Rockを愛するデブで、自分の屁の臭いに深い確信を持つ男。
オカマ=オカマ
バンド女1=赤い服、ビッチ、ちょっと病んでる。
バンド女2=黒のゴスロリ、ちょっと病んでる子かと思ったらかなり病んでた子。
キャラは立ってるんですが見事にボンクラばっかりで、全く感情移入出来そうにありません。
この後またシーンは変わって、都会的なスタイリッシュなスーツメンが出てきます。
フォッシルで多発する殺人事件と失踪事件を重くみた政府は、FBIに出動を命じたようです。
例によって無駄にキャラがたってるんですが、こやつら事件が解決するまでホテルで寝てただけなんで、割愛します。
そしてなんやかんやで、夜のガソリンスタンドにみんな集合。
ガス欠で給油しようにも、さっき来たマッドな博士がガソリン全部買い占めたらしい。
博士に交渉してガソリンを分けてもらおうと、一行は博士の牧場に向かいます。
牧
場では博士が心臓麻痺で倒れており、何か使える物はないかと探索してる最中に、
Rockファン「ドアーズ?好きなバンドだ…」と恐竜の檻の解放スイッチをポチッとな。
パニック開始てな流れ。
ここまで詳しく書きましたが、この後はヒロイン以外喰われて終わりです。
恐竜は、共食いで一匹まで勝手に減ります。
たまたま逃げ込んだ工場に、たまたま可燃性の薬品が残っていて、なんだか知らないけど、恐竜は挟まって動けなくなって、ヒロインの目の前に偶然母の遺した何だか燃えそうな物が落ちていて、そしてヒロインのポッケにはライターが入ってただけです。
そして、この爆発でホテルで寝ていたFBI二人組が飛び起きます。
最後に、FBI二人組がアビーを保護&事件をうやむやにして終わり。
オチは、アビーが都会に出て夢をかなえ、歌手になってるぐらいですかね。
そのシーンでの歌がやけに上手いのと、エンディングでも使われているので気になって調べたら、どうも本物歌手っぽいです。気になる人は、‘JANA MASHONE‘(ヤナ・メイション)で調べてみて下さい。
こんなしっとりした歌声を響かせてる人が、何故?こんなB級モンスター映画に出てるんだ?
「おっぱい星人がやっつけてやる」
どうしようもないB級映画ですが、テンプレなキャラと適当なストーリーでそれなりに楽しめました。
元ネタが、イマイチ分かりにくい妙に細かい小ネタが多いのも特徴。
「ドアーズ」とうのロックバンドネタや、本家「ジュラシック・パーク」のパロディとうが出てくる。
ルーカス・ヤング君は「おっぱい星人がやっつけてやる」、という素晴らしい死亡フラグ台詞を残してくれました。
その台詞だけここに書き記し、今日はペンを置きたいと思う。
感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡ 5/10
●キャラクター………〇
・キャラクターの掘り下げ、演技等は適当。
・「おっぱい星人」の下りと「屁」の下りしか覚えていない。
●ストーリー………△
・ないに等しい。
・個人的にこのゆる~い感じが好きです。
●怪物……〇
・珍しい恐竜を採用している点はいいと思う。
・全体的に適当すぎる。
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コメント
恐竜の描写はいまいちだが、何の説明もなく、怒涛に進むストーリーは笑った。
>恐竜の描写はいまいちだが、
>その割には、マニアックな恐竜ばっかり出しているんですよね。
>恐竜よりも、アホな登場人物をしっかりと描いた作品かと思います。