ニコケイ巻き込まれ映画「ザ・ビースト」紹介&感想(ネタバレ有) ~野獣VS野獣のような男VS野獣ハンター~

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アクション映画

今回紹介する作品は「ザ・ビースト」です。

みんな大好きニコケイ映画。最近のニコケイ映画にしては、お金がかかっているし、共演もある程度名の売れている人が出ている。

件の「未体験ゾーンの映画たち」関連で一部の映画館では公開されたみたい。

しかし、コロナ関連でこの手の映画イベントもどうなっているのやら……と思う反面、田舎暮らしの身の上としては、「まぁ、どうせ近くの映画館でやってないし、かんけーねーやな」と思わなくもない。が、しかし、映画館関連がつぶれたら、ずいぶん味気ないものになりそうなんで、現実的な救済案というか、ネットで上手くお金を払ってもいいと思える企画をpleaseてな感じですよ。

 

一応、6月後半から7月の小康状態の時に、映画館はガッツリ行ってきましたけどね。

観賞した作品内で、一番お客さんが入っていたのは「風の谷のナウシカ」なのは、笑うべきか。

(だってあの名作が映画館の大画面観られんスよ。納得っス)

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作品情報・スタッフ・キャスト

「ザ・ビースト」

製作年:2019年  

製作国:アメリカ  

上映時間:97分 

原題:「PRIMAL」

 

監督:ニコラス・パウエル

製作総指揮:ブライアン・オシェイ

脚本:リチャード・レダー  ・音楽:ギョーム・ルセール 

出演:ニコラス・ケイジ/ファムケ・ヤンセン/ケヴィン・デュランド/マイケル・インぺりオリ/ラモニカ・ギャレッド/ジェレミー・ナサリオ……etc.

みんな大好きニコケイ主演。共演に「ザ・グリード」のヒロイン、ファムケ・ヤンセンファムケ・ヤンセンって「X-メン」とうにも出ているらしいが、管理人はアメコミ映画はサッパリなんで、いまだに「ザ・グリード」(1998)で止まっております。20年以上経っているのにお綺麗で驚いたΣ(゚Д゚)

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本作で悪人役のケヴィン・デュランドって誰だっけ?、と思い調べたら以前紹介したB級モンスター映画「オブジェクト」で主役やってた人でした。

(↓今やAmazonプライムビデオの無料枠常連のイメージ)

予告編

ニコラス・ケイジが船中で神出鬼没の殺し屋と獰猛な野獣を狩る!!映画『ザ・ビースト』予告編

 

「ザ・ビースト」:あらすじ

「凄腕ハンターのフランク(ニコラス・ケイジ)は、希少なホワイトジャガーを捕らえる。捕らえた動物たちを運ぶため、古い貨物船に乗り込むが、そこには元特殊部隊の凶悪テロリスト:ラフラー(ケヴィン・デュランド)が護送のための一段と共に乗り込んでいた。

護衛の殺害し逃走したラフラーは、武器と無線を奪い、さらには船内に混乱を引き起こすためにフランクの捕らえた猛獣たちを、檻から解き放ってしまう。

パニック状態と化した船内で、フランクは事態の収拾のため、捜査官たちと協力してラフラーを追うが……。」

 

毎回ヤバい事態に巻き込まれる事に定評のあるニコラス・ケイジ凶悪犯の集団脱走計画に無理やり巻き込まれたり凶悪犯に顔をすり替えられたり嫁さんを凶悪カルトに殺されたりと、毎回毎回”雑”に酷い事態に巻き込まれるのはお約束である

そんな”巻き込まれ系主人公”みんな大好きニコケイに加え、「ザ・グリード」でヒロインを演じていたファムケ・ヤンセンが乗り込む船である。多分沈むよこの船…

眼鏡をかけた小学生とか、幼馴染キャラの女の子を連れたちょんまげヘアーの高校生と、旅先で一緒になるのと同じぐらい危険だよ。遺書をしたためた方がいい案件。

何か起こるのは必然である、……う~ん、今回もまた薄い本の導入部分並みに”雑”に酷い事態になった気がするが、あんまり気にしちゃいけないのかもしれない。

主人公は人間嫌いを公言している野獣ハンターなんだけど、「呪われるから」なんて勤務拒否した元従業員に「これで子供に靴でもかってやれ」とか言ってお金渡しちゃうようなやつ。人間が嫌いと言うよりは、組織になじめないタイプのダメ人間個人的には凄く親近感がわく

ジャガーを捕らえる依頼を受けて頑張っていたら、希少なホワイトジャガーを捕らえることに成功してホクホクである。船長と顔なじみのボロい貨物船に乗り込んだら、そこに見るからに特殊な訓練を受けたマッチョなお兄さんの集団と、拘束された目つきのヤバい奴が一緒にやってくる。

あれれ、変だな~怖いな~、と思っていたら、案の定アッサリ逃げ出して、武器も奪ってついでに希少なホワイトジャガーだけではなく、毒蛇や猿まで逃がして船内はパニックに。

ここに「野獣VS野獣のような男VS野獣ハンター」の戦いがはじまる。

「ザ・ビースト」:感想/ネタバレ有

さて、本作の主演はニコラス・ケイジである。スキャンダル以降、小遣い稼ぎにB級映画に出まくっている、たいそう徳の高いお方であ色々と大変な人である。

毎回出るたびに、太っていたり痩せたり、ヒゲモジャになったりスッキリしたり、特定の部分が増えたり減ったり、と「映画とか演技とかそれ以前の問題で気になってしょうがない」お人である。

(あと、毎回ブチ切れているイメージ)

そんなわけで、管理人はニコケイ映画を観る前に軽く瞑想して心の準備、ニコケイがどんな感じの増減をしているか予想してから観るようにしている

さて、今回はどうなっているかな~?

……初登場シーンで帽子被ってんじゃねーよ!

今や、「月刊ニコラス・ケイジ」と化しているので、前回観た作品が何だったか定かではないが、「なんか前より増えてる気がする……」と、毎回思うのはなぜだろう?

 

野獣のような男VS野獣ハンター。

パッケージにはホワイトジャガーをはじめとした猛獣がデカデカと映っているが、残念ながら獣たちは作品内のギミックみたいなもんで、あんまり活躍しない。あくまでも、脱獄犯であるラフラーVS.がメインのため、モンパニ系を期待していると裏切られる。本作の配給がアルバトロスな時点で、なんとなく予想がつく。アルバトロスって、出てこないキャラばっかり、パッケージにデカデカと描く気がする。

脱獄方法とか、脱走した後の潜伏&襲撃展開は、悪く言えば”ベタ”で、よく言えば”王道”なんで「あっ!おまえ、そんな行動すると死ぬぞ!」言いたくなるシーンがいっぱいあって、そこが却って面白かった。

急に泡を吹き始める囚人なんて、絶対関わっちゃいけないパターンだが、護送任務はあくまで、「裁判のために生きて連れてこい!」なんで、介抱せざるをえない。そのムリゲーぷりは、気の毒。絶対やりたくない(笑)

なんとなく、「コン・エアー」をはじめとして、過去の”囚人脱走パニックもの”の焼き直しである。ニコラス・ケイジは、毎回ロクでもない出来事に巻き込まれるのが、お約束であり、今回もそのあたりは忠実だったんじゃないだろうか?

「コン・エアー」、「ザ・ロック」、「フェイス・オフ」とうのエンタメ大作に出ていた頃と、スキャンダル以降のB級作品でも、毎回毎回酷い目に巻き込まれていて笑ってしまう。

全体的に無難な出来なんで、B級映画クラスターじゃない人でも楽しめるんじゃないかな?

 

ギミックと化した野獣たち。

●個人的には、猿の大群と、料理人の下りが面白かった。映画にでてくる「調理場は俺の聖域だ、絶対に誰も入れん!」とやってたら、案の定大惨事になる。その前フリの、「調理場には誰も入れん!」描写がコテコテ過ぎて、否応でも期待してしまう。その辺の前フリをキッチリ回収してくれてありがとう。

●オウムの言葉を仕込まれているのは、別に伏線でもなんでもなかった。銃を見ると特定の台詞を吐くとか、色々と仕えそうな気がするじゃん。これ、もうちょっと活かして欲しかった。

●ホワイトジャガー。CGは映画の予算規模を考えれば、綺麗な方だと思う。完璧ギミック扱い。それでも、悪い奴ではなく、ファムケ・ヤンセン演じるヒロインとの会話のほとんどが動物ネタであり、動物ネタを通して主人公のフランクの性格を描いているから、怪物みたいな扱いじゃないのは、まぁ、納得です。動物の取り扱いかたで、生き残れるかどうかの伏線になっていたのだと気づく。オチもいいところなんじゃないかな。

 

あんまり野獣たちが活躍しないのと、ファムケ・ヤンセン演じるヒロインが、割と空気なのを除けば満足のいく映画だった。休日に家でゴロゴロしながら観る分には、十分な作品。マイナーな作品の中ではいい出来だと思う。

総評・感想まとめ

総評:☆☆☆☆☆☆ 6/10

●キャラクター………○

・最近の作品にしては、珍しくヘイトを稼ぐ奴が出てこない。

・登場キャラ多くて、若干誰が誰だか分からんくなるのが欠点(銃を持ったマッチョは全員ヤラレ役だと思えばいい)

ストーリー………○

・構成はしっかりしている。細かい前フリと、その回収が上手い。

 

●その他・印象に残ったところ

・護衛の兵隊たちのヤラレっぷり。お前らプロなんじゃないんかい!

・もういっそのこと、嵐に巻き込まれるぐらいのベタっぷりでもよかったかも。

・なんだか、やっぱり色々と増量されているような気がする……。

 

 

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