今回紹介する作品は「高慢と偏見とゾンビ」です。
時代を超えて愛される不朽の名作「高慢と偏見」に、なぜか”ゾンビ”を付け加えた作品である。
「ゾンビはなんにでも合う説」、一理ある。
ご飯やパンじゃないんだから、なんでも付け合わせればいいってもんじゃ、ねーぞ……。
目次
作品情報・スタッフ・キャスト
「高慢と偏見とゾンビ」
・製作年:2016年
・製作国:アメリカ/イギリス
・上映時間:108分
・原題:「PRIDE+PREJUDICE+ZOMBIEIS」
・監督:バー・スティアーズ
・製作総指揮:スー・ベイトン=パウエル/ニック・マイヤー
・原作:ジェイン・オースティン/セス・グレアム=スミス
・出演:リリー・ジェームズ/サム・ライリー/ジャック・ヒューストン/ベラ・ヒースコート/ダグラス・ブーツ/マット・スミス/チャールズ・ダンス/レナ・ヘディ/ミリー・ブレンディ/エリー・バンパー……etc.
あのナタリー・ポートマンがプロデュースしている。配給は「変わり種のホラーなら任せろ!」とばかりにGAGA(ギャガ)が請け負っている。
予告編
「高慢と偏見とゾンビ」:あらすじ
「舞台は18世紀のイギリス。
ゾンビとの戦いに追いつめられた人類は、高い壁と深い堀に囲まれた要塞都市を作り、その中で暮らしていた。
貴族とは名ばかりの貧しいベネット家の5人姉妹は、身分の高い男性との結婚を夢見ながら、得意のカンフーでゾンビと戦う日々を送っていた。
そんなある日5人姉妹の次女リズは、ゾンビと化した知人に遭遇する。
ゾンビは何かをリズに伝えようとするが、リズが話を聞く前に始末されてしまう。
それは人類の存続をかけた戦いのきっかけに過ぎなかった…」
感想/ネタバレ有
いつものレンタルビデオ屋で、ふと手に取ったタイトル。
パッケージの裏面のストーリー欄に,書かれた一文が目に飛び込んできた。
”ベネット家の5人姉妹は身分の高い男性との結婚を夢見ながら、得意のカンフーでゾンビと戦う日々を送っていた”…………”得意のカンフーでゾンビと戦う日々”。
「凄いパワーワードだ、俺じゃなきゃ見逃してたね…」
そんな訳で今回のレビューである。
いや、ゾンビに接近戦しかけるなんて愚の骨頂だと、偉大なる先人たちは言ってますがね。
まぁ、舞台が18世紀じゃしょうがないか…(※違います)
名作文学「高慢と偏見」にゾンビを足してみました。
このブログでいつも紹介しているB級作品群と違い、お金のかかったエンタメ作品。
『バイオハザード』みたいな派手でスタイリッシュな系統だと思ってくれればいいと思う。
舞台は18世紀のイギリス。
「ゾンビとの戦いに追いつめられた人類は、高い壁と深い堀で囲まれた要塞都市に引きこもって暮らしている」という設定。
なんだか既視感のある設定。
なんかでっかい怪物だとか、変身巨大化する主人公が出てきそうですがそんなことはなかったぜ。
この映画で最初に「おっ!?」と思ったところは、オープニングの後に風刺漫画チックな絵柄で、この世界観をざざっと説明してくれる場面。
それが実に上手くできおり、この荒唐無稽な世界、スッと入っていけるようになっている。
これだけ世界観を、手短に上手に説明出来ている。
さらに良かった点を挙げてみよう。
出ている俳優が美男美女ばっかりで実に華やかこと。
B級映画にも綺麗なお姉さんは出ているが、なんか根本的に雰囲気が違う気がする。
女優の格が違うのか、それとも機材や監督の画の撮り方の問題だろうか?
なんにしろ違うんだからしょうがない。
コルセットにドレスの美女がスカートたくしあげて、ブーツに装着していた短剣を引き抜いてそれぞれ両手に一本づつ構える……監督は我々男のバカなツボを十分に把握していらっしゃる。
美人姉妹がカンフーの組手をしながら、キャッキャ、ウフフのガールズトーク……監督は分かってる、分かってるよー!
あと、ジャンケンで負けたらしばらくの間皆の荷物を持つ。
中学、高校でやったことがある人達もいっぱいいると思う。
それを美人姉妹がやってくれる。
うん、まとめて持つ荷物がライフルだけどね(笑)
中盤から名作文学成分強め。
冒頭から序盤にかけて、すっと物語に入っていける。
しかし、中盤はもとになった古典的名作、「高慢と偏見」成分が多いのか、美人姉妹と貴族の男性連中との恋愛パートに突入してちょっとだるい。
その辺は、原作の作品を読んでいれば、そのパートに対しても色々と感想が浮かぶのかもしれないが、管理人は読んでないのでさっぱり。
そのパートがけっこう長いからだるい。
古典の名作を読むのは苦にならないが、恋愛要素の強いやつは個人的にあんまり好きではないからどうしたもんかと。
まぁよく分からないが、「多分この台詞は原点の小説でもあるんだろうなぁ~」ていうのがチラホラはあり。
なんで読んでないのに、そんな風に思うかって?
お洒落で、妙にもったいぶった台詞だからです(笑)
そして物語は恋愛パートを、絡めつつ核心へと向かう。
最後は要塞都市の中にゾンビが発生する元凶をやっつけて終わりなんだが、意外とあっさり終わる。
最後のオチはちょっとうるさいから、なくてもいいかなぁ~と思う。
まぁ、物凄いお約束なオチでしたがね。
まとめると、美人姉妹のキャッキャウフフを、愛でる映画。
あとブーツを履いたすらっとした足が、蹴りを放つのを眺める映画。
(`・ω・´)
『バイオハザード』みたいに美人のスタイリッシュアクションが、好きな人はぜひチェックしていただきたい作品。
一般の方(B級映画マニアじゃない人達)にもおすすめできる作品です。
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡♡♡ 7/10
●キャラクター………◎
・●キャラ立ち方が半端ない
・美男美女が多く華やか。 ・アクションがカッコイイ。
●ストーリー………〇
・荒唐無稽な世界観だが、すっと入って行けるように展開が工夫してある
・中盤ちょっとだるい
●怪物……〇
・ゾンビの出来は良かった。
・設定が謎(笑)
●雑多な感想
・美男美女が多くて観ていて楽しい。
・アクションに気合が入っている
・もとになった古典作品『高慢と偏見』を、読んでないと真面目なパートが辛い。
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この映画自体、元はノベライズだったりする。
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