今回紹介する作品は「ロボクロコ」です。
タイトルだけで、ツッコミが三回は入るお値打ち品だ。
タイトル通り、「ロボ」で「クロコ」な作品であるとしか、言いようがない作品。
作品情報・スタッフ・キャスト
「ロボクロコ」
・製作年:2013年
・製作国:アメリカ
・上映時間:85分
・原題:「ROBO CROC」 ・配給会社:エー・アール・シー株式会社
・監督:アーサー・シンクレア
・製作:ジュフリー・ビーチ
・出演:コリン・ネメック/ディー・ウォレス/リサ・マカリスター/キース・ダフィー
予告編
『ロボクロコ』:あらすじ
「米軍が開発したナノマシンテクノロジー。それはミクロの粒子が目標の神経系に侵入、宿主を金属生命体にしてしまう驚異のテクノロジーだった。
実験の為に、ナノマシンをロケットに搭載して宇宙に打ち上げるが、エンジントラブルが起きてしまい動物園に墜落する。ナノマシン粒子が動物園のクロコダイルワニに侵入。金属製の体を持つ《ロボクロコ》に変身したワニは、動物園を脱走、人々を襲い始める。
不死身の怪物を倒すべく軍は総力をあげて追跡するが……」
感想/ネタバレ有
ネタバレしつつ、感想書いていきます。
……この手の映画で、この※ネタバレ注意の前置きはいるのだろうか…?
だいたいこんなお話だ。
タイトルからして、「ロボ」で「クロコ」なのが伝わってくる、熱いタイトル「ロボクロコ」。
(意味不明)
いや、もうなんて言うかあれだ、よくこんな映画作ったなぁー(笑)だよ、まったく。
殺人ロボットが襲ってくるなら、ワニ要素いらないし、人喰いワニが襲ってくるなら、ロボット成分はいらないんじゃないかな?
うーん、そこを突っ込んじゃうと全否定になっちゃうから、アレなんだけど、一応突っ込んでおこう。
ボケてもツッコミが返ってこないなんて、寂しいじゃないか。
あと、米軍(旧ソ連軍orナチスでも可)が極秘で開発したとんでも兵器に突っ込みを入れるのも野暮なんですが、「宿主を金属生命体にするナノマシン」てなんなんだよ。
(素敵やん!)
「ARMS」みたいなもんですかね。
「軍の極秘実験」が元凶なのもこの手の映画ではお約束ですね。
統計を取ったら、20%は固いのではないだろうか。
映画の流れとしては、
ナノマシンの実験ロケット打ち上げ失敗。動物園に墜落。
ナノマシンがクロコダイルに侵入し、《ロボクロコ》爆誕。
(ライオン君喰われて亡くなる)
↓
主人公(飼育員)とヒロイン(生物博士)のもとに、ナノマシンの研究者の女博士と軍の大佐がやってくる。
ナノマシンがワニに侵入したことを察した女博士と大佐は、主人公達にワニの捕獲を依頼する。
ワニ麻酔銃でスヤスヤかと思いきや、逃走。
↓
場面は変わって、動物園に隣接したプール。
主人公の息子が登場。
友人とナンパに挑戦するも、失敗。
その際トラブルになった兄ちゃん達にトイレに閉じ込められる。
ロボクロコ「Oh~オッパイがいっぱいじゃん!」
―殺戮―
↓
米軍さん、ロボクロコに逃げられまいと、プールのゲートを封鎖する(鬼かよ!)
息子君、「そういえば、父ちゃんの職場だったな。違うルートがあった気がする」
別ルートを探しに行く。
↓
ロボクロコさん、湖に出没。
(動物園とプールと湖は配管で繋がっている)
逃げ惑う人間の中から「伝説の精神」と日本語ででかでかと書かれたT-シャツのおっさん、喰われて死亡する。
ヘリコプター、さも当然のように撃墜される。
↓
主人公大佐に協力を申し出る。
友人のハンターを召喚する。
(※友人のハンターは挨拶代わりに戦いを挑んでくる、ちょっとアレな人です)
作戦失敗×2
↓
再び画面は変わり、息子君パート。
バギーに乗って移動するも一人喰われる。
プールのウォータースライダーの上まで逃げる。
(ワニは登るのは苦手なはずだ!)
ロボクロコさん、さも当然の様にスライダー部分を登ってくる。
↓
ハンターのナイジェル氏、ナイフ一本で突っ込む、投げ飛ばされてナイフが刺さって死ぬ。
主人公:「ナ、ナイジェールゥゥー!」
ロボクロコ街へ
↓
大佐、電磁パルス爆弾で吹っ飛ばす作戦をたてる。
主人公と下水道へ。
大佐:「いざというときはこれで自爆してでも吹き飛ばしてやる」
※大佐立てたばかりのフラグをちゃんと回収するも、ロボクロコ倒せず。
女博士「黙ってたけれど実は、ロボクロコは完全に追跡出来てました。こやつはまだ倒されたら困る」
ロボクロコ起爆した爆弾に喰いつく。それを止めようとした女博士、引きずられていき一緒に爆発。
↓
めでたしめでたし。
考察:ロボでクロコなら、こんな展開になる
うーん、ロボクロコのCGはかなりショボいです。
血糊もなんか適当です。けっこう高いんですかね、血糊。
低予算だからかと思いきや、エキストラは多いし、撮影場所も広い。
怪物に予算を割り振るわけにはいかなかったのだろうか?
あと、主人公と息子君パートがしょっちゅう切り替わるのでテンポが悪くなるのと、話がぶつ切りになってしまっている。
ロボクロコを追う側と、ロボクロコに追われる側を表現してかったのだろうが、もう少しまとめられなかったのだろうか?
その辺が残念だったと思う。
しかし、ロボなうえにワニな生き物にナイフ一本で挑むのは無茶だろう。
そうツッコミを入れた後に、
①「ターミネーター」にシュワちゃんにナイフを突き付けて、返り討ちにあった奴がいた。
②過去に作られた殺人ワニ映画にもナイフ一本で挑んで返り討ちにあった奴がいた。
①+②=この映画「ロボクロコ」でもナイフ一本で挑むシーンを撮る必要があったのではないか?
監督も「やっぱりお約束は入れておかないとね、わかるでしょ?」、と言いながら、役者さんにナイフ握らせたのではないか?
…そんな光景が頭の中に浮かんだのだが、果たして正しいのだろうか?
こういったバカ映画は、作った人が何を考えながら作ってたのか、想像するのが楽しい。
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡ 5/10
●キャラクター………◎
・キャラは無駄にいい。
・個人的にはナイジェルと、主人公の友達ポジションの厚かましいデブが好き。
●ストーリー………△
・ないに等しい。
●怪物……〇
・設定の強引さが好き。
・CGは残念。 ・やられ方は適当。
●雑多な感想
・設定だけでご飯三杯ぐらいはいける。
・一目見ただけで”ロボ”で”クロコ”なことが分かる熱いタイトル。
・劇中の人物が着ている『伝説の精神』T-シャツの破壊力。
・B級映画にしょっちゅう出てるコリン・ネメック。いつものコリン・ネメックで安心する。
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