サメ映画2019「シックスヘッド・ジョーズ」感想・レビュー ~その恐怖、地獄の番犬(ケルベロス)2匹分~

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サメの話しようぜ!

さて今年も禊が終わったので、改めて映画の感想を書いていきます♪ 

今回紹介する作品は「シックス・ヘッド・ジョーズ」です。

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作品情報・スタッフ・キャスト

シックス・ヘッド・ジョーズ
製作年:2018年  
製作国:アメリカ  
上映時間:89分 
原題:「6-HEADED SHARK ATTACK」

監督:マーク・アトキンス:「ビーチ・シャーク」「PLANET OF THE SHARK~鮫の惑星~」
製作:デヴィッド・リマゥイー
出演:ブランドン・オーレ/タンディ・セベ/コード・ニューマン……etc.

予告編

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「シックス・ヘッド・ジョーズ」:あらすじ

「ウィリアムは、問題を抱えたカップルを集め、関係修復のためのセミナーを自然豊かな孤島で開催していた。嵐が近づく中、スタッフが行方不明となり、やがて死体となって発見される。
 恐怖に震える一行の前に、海の中から6つの頭を持つサメが現れて……」

感想/ネタバレ有

「その恐怖、地獄の番犬(ケルベロス)2匹分。」

( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

秀逸なキャッチコピー「その恐怖、地獄の番犬(ケルベロス)2匹分。」
映画の出来はともかくとして、こういったコピーを考えてる人凄くないか(笑)

頭を増やせばいいってもんじゃねーぞ!

さて『シャークネード』シリーズ完結後、アサイラムの変態サメ映画を一身に背負う『〇〇〇ヘッド・ジョーズ』シリーズ最新作が、2019年新年早々リリースされた。
多頭鮫シリーズ四作目であり、「」→「」→「(4)」→「」と順調に頭の数が増えている。

このままいけば、頭だけで構成されたサメが生まれるのも、そんなに遠くないのかもしれない。

この多頭鮫シリーズは、「頭がたくさんある鮫が襲って来る」のを除けば、意外と大人しいと言いますか、正統派な展開が多い。
 硬派なのか、色物なのか、よくわからないシリーズ作品として知られている。

 いや、「頭がたくさんある鮫」という時点で十分ぶっ飛んでいるのだが、他のアサイラム製の変態サメ映画、例えばシャークネード』シリーズと比較すると、いまいち弾けかたが足らない作品である。

 物語の流れは、あくまでもシリアス展開であり、登場人物のコメディリリーフ要素も少ない。
ともすれば、ユニークに見える多頭鮫の造形と、シリアスな物語のギャップが、一部のサメ映画愛好家にうけている作品である。

 また、この多頭鮫シリーズは、そのたくさんの頭で、一度に2人、3人とまとめて喰らっていくため、犠牲者=登場人物が多い事でも、その筋では有名である。

 一度に2,3人喰う→キャラクターが減ったら、多頭鮫が狩場を移動する事によって、常に画面上に新鮮な犠牲者を補充していく、いわゆる「ロジャー・コーマン」方式を採用している事でも知られている。

 上記の様な作りが三作続いたため、遂にテコ入れとなったようだ。

 本作では、「逃げ場のない場所に閉じ込められる+脱出手段・通信手段もない」というこれまた正統派なプロットで作られている。
 そういった閉鎖空間を探索して、武器や脱出手段を探していくうちに、一人また一人と犠牲になる……なんだか、今まで以上にオードソックスな作りとなっているのだなぁ~( ・Д・)

サメの変態性が増した分、物語は地味且つシリアスになっていく。

 その他のテコ入れとしては、多頭鮫の登場頻度が挙げられる。
今までの作品では、特撮の出来はアレなんだが、最初から最後まで多頭鮫が、暴れまわるのがこのシリーズの特徴だった。
 しかし、本作品では多頭鮫の出番は、オープニングの顔見せを除くと、ほぼ後半に集中しており、登場人物の減少に伴い、出番が減らされている。
 その代わりに、CGはアサイラムにしては綺麗だ。
(ただし、大きさはしょっちゅう変わるw)

 全体的に、リソースを集中して密度を高めた感じがする。
ただし、多頭鮫の出番が減った結果、エキセントリックな登場人物のコテコテ且つ、大げさなドラマパートが増えたため、映画の出来としては、そんなに変わっていない(笑)

むしろ、このシリーズの売りである「サメの出番と犠牲者が多い」が消えてしまったため、トータルではマイナスなんじゃないだろうか?

 その辺を、サメ映画ウォッチャー達がどう評するのか、気になるところである。

私個人の感想としては、今までよりスケールダウンした感じがして残念だ。

マーク・アトキンス、お前だったのか……

本作の展開は「頭のたくさんある鮫が襲って来る」のを除けば、おおよそシリアスだ。
多頭鮫が陸地を歩こうが、自分の頭を引きちぎって投げて攻撃しようが、船の周りを高速で旋回して渦潮を発生させようが、劇中の登場人物達はシリアスな表情を崩さない。

 この「とんでもない事が起こっているのに、登場人物達は真剣な様子で受け入れる」、「サメに予算を全力投入した結果、他が適当になる」作風、どこかで見たような……。

監督がマーク・アトキンスで、色々と納得。お前か!……w

 この監督、
『ビーチ・シャーク』→地面を泳ぐサメが襲って来る。
『PLANET OF THE SHARK~鮫の惑星~』→地球は水没し、地球は進化したサメに支配される。
、なんて頭のおかしいユニークな作品を撮ってましてね。

 その辺りの作品も、ぶっ飛んだ設定の割には、内容自体は、いたって真面目に撮っていたのを覚えている人も多いだろう。ついでに、登場人物にサメのトンデモ設定を語らせるのも、いつもの事だ。

 劇中のある台詞から、思わずサメの寿命についてググっちまったが……サメってこんなに長寿だったんだ。素直にビックリだよ、オイ!

 いつものマーク・アトキンス作品じゃねーか!

この設定のアホらしさと、劇中はあくまでシリアスなギャップ萌え。

 そうなると、劇中の人物が、妙にエキセントリックな人が多いのも納得。(お前だけだよ)
そろそろ、テコ入れした方がいいとは思っていたけど、なんだかなぁー(笑)

シャークネード」シリーズが完結し、アサイラムの変態サメ映画を一身に背負うには、ちょっとキツイか。
 頑張って欲しいが、もういっその事「変態ワニ映画」の方にシフトしていけば、いいんじゃないだろうか。

 しかし、頭の数が増えすぎた結果、「一つの頭につき犠牲者一人」をやらなくなってしまったのは残念だ。パッケージの絵は凄くいいんだけどな……。

総評・感想まとめ

総評:♡♡♡♡♡♡ 6/10
キャラクター………〇
・今作では人数を絞った分、キャラクターの個性を強くしたようだ。
さらに、比較的演技の出来る俳優を集めている。

・この手のB級映画によく出ている人が多いので、よく見てみよう。個人的には今作のキャストは好きな俳優が多く、満足です。
ストーリー………△
・シリーズを重ねる事に雑になっている気がする。
カップルと、頭の数が偶数(6)のサメ、リンクしそうだが、その辺はサッパリなかった(笑)

 誰が撮っているのかと思いきや、マーク・アトキンス監督の名前を見つけて色々と納得した。

カメラ・演出とう………〇
・良くも悪くも低予算映画。

・クオリティーはそれなりだが、見やすく作ってある。

怪物……〇
・相変わらず大きさが安定しない。CGだけではなく、模型も使っているっぽい。意外とつぶらな瞳で、見ようによってはかわいい。

・造形的にどうやって泳いでいるのか、ちょっと不思議だ。
 

・カップルがよりを戻したところに、海から陸地に這い上がってくる様は、まさに「リア充絶対殺すマン」である。
 シリーズを重ねる事に、大味なモンスターになっているような気がする……。

雑多な感想
・今回は少しテコ入れがあった。いいのか悪いのかは不明。
・回を重ねる事に、雑になっている。
・多頭鮫よりも、コテコテのキャラクターが織りなす、ベタなドラマが面白かった。

 

ご購入はこちら

●↓過去の多頭鮫シリーズの感想↓

『ダブルヘッド・ジョーズ』の感想は→こちら←

『トリプルヘッド・ジョーズ』の感想は→こちら←

『ファイブヘッド・ジョーズ』の感想は→こちら←

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