今回紹介する作品は「スタング~人喰い巨大蜂の襲来~」です。
目次
作品情報・スタッフ・キャスト
「スタング~人喰い巨大蜂の襲来~」
・製作年:2015年
・製作国:アメリカ
・上映時間:87分
・原題:「STUNG」
・監督:ベニ・ディーツ
・製作:クリィスティアン・ベッカー ・製作総指揮:ネイト・ボロティン
・出演:マシュー・オリアリー/ジェシカ・クック/クリフトン・コリンズ・Jr/ランス・ヘンリクセン……etc.
予告編
「スタング~人喰い巨大蜂の襲来~」:あらすじ
「ケータリング会社で働くポールとジュリアは、郊外の屋敷で開かれるパーティーの仕事を引き受ける。
ポールはパーティーの準備中、飛び回る一回り大きな蜂に気づくが、準備に忙しくて大した問題ではないと見過ごしてしまう。
しかし、パーティーが始まると、地面から現われた大量の蜂が人々を襲い始める。なんとこの巨大蜂、人を刺すだけではなくて、人体に卵を植え付けて孵化させる、とんでもない殺人蜂だったのだ!
ポールとジュリアは、他の生き残りと共に屋敷の中に逃げ込むが、屋敷は、巨大殺人蜂に包囲されていて………」
感想/ネタバレ有
なんだか酷いパッケージですが、B級モンスター映画としてはよく出来ている方だと思う。
うん、パッケージはギャグですね。
真面目に”モンスター映画”してたから、ちょっと売り方間違えてるかなぁー、と思います。
だいたいこんなお話だ。
主人公のポールはチャラい若者だが、ピュアなところもあり、いざという時は頼りになる男です。
……なんでしょう、この少女漫画のイケメン感(笑)
同僚のジュリアの事が気になってるが、普段の遊び人なイメージから本気だと受け取ってもらえない。
そんあある日街はずれの大きなお屋敷で開かれるパーティーの仕事が舞い込む。
↓
ポールは、パーティーの準備中にやたらとでかい蜂に気づくが、忙しさから、大したことはないとスルーしてしまう。
準備中に屋敷の女主人と、その息子のシドニーに出会う。
もて男のポールは、パーティーにやって来たおばさんに色目を使われるは、屋敷の女主人(けっこうお婆さん)にも「主人の若いころそっくり♡」なんて言われるしまつ。
(これが後半のある展開のフラグ)
↓
パーティーの開催者である女主人の挨拶中に異変が起きる。
客の一人が突然倒れて苦しみだす。
「何か大きな虫にに刺されたみたいなの!」
そんな会話がなされるなか、倒れた客の腹を食い破って巨大蜂が出てくる。
(※けっこうグロデスクです)
あっという間に地獄の一丁目と化したパーティー会場。
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ポールとジュリアは屋敷の中に逃げ込む。
他の生存者は屋敷の女主人と、その息子シドニー、市長(もと軍人)、ジュリアの知り合いの屋敷のメイド(※おばさん)
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なんとか外部と連絡を取ろうとするジュリア達は電話がある隣の部屋に移動。
しかし逃げようとした誰かが事故り、停電してしまう。
屋敷の外はパーティー客を食い破って孵化した殺人蜂に囲まれる。
外に逃げていた、ピアノ演奏者の男性窓の外で死亡。
↓
悲鳴が聞こえたので元の部屋に戻ると、刺されていた女主人から蜂が孵化。
メイド(中年)死亡。
↓
ポール、ジュリア、シドニー、市長は一番頑丈な作りの地下室に避難する。
脱出のためにポール外に車のキーを探しに行く。
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シドニー、製薬会社の経営者である両親に自分は愛されていなかった事を告白。
ついでに庭の肥料に制約会社の製品である、成長促進剤を混ぜて今回の騒動の原因を作った事を、サラッと告白。
……成長促進剤を混ぜたからって”エイリアン”的な生態の蜂なんて出来ないと思いますが、まぁ細かい突っ込みはなしということで(笑)
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蜂に刺されていたシドニー、何故か肩から蜂の頭が生えた”蜂人間”と化す。
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鍵を探してきたポール合流。
しれっと”蜂人間”を行動不能にして三人で逃げる。
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逃げる途中で市長、殺人蜂の一匹と相討ちで死亡。
この市長、この手の映画の”いけ好かないお偉いさん”かと思いきや、けっこう話のわかる爺さん。
ついでに”元軍人のタフガイおっさん”のポジションも兼ねてて頑張ってたが、死亡。
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逃げる途中で蜂に刺されたポール、痛みで気絶。
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目が覚めたポールの前にシドニーの姿が。
この”蜂人間”心の隙間を虫につけいれられてすっかりあっち側。
ついでに蜂の巣の女王は、どうやら女主人から孵化した奴らしい。
記憶が残ってるのか。ポールをこっち側の伴侶にしたいらしい。
女王から生まれた蜂の子を口の前に持ってくるシドニー。
蜂の子の芋虫も気持ち悪いが、この”怪奇!芋虫しゃぶらせ男”もかなりキツイ。
↓
なんやかんやで脱出して、ついでに屋敷は爆破。
蜂と車でデットヒート。
最後の一匹もやっつけて、ポールとジュリアがくっついて、めでたしめでたし。
↓
かと思ったら、やっぱりまだいたよ、それもパワーアップしてんじゃね?みたいなオチ。
キャラクター紹介
・ポール:主人公。ちゃらいもて男。意外とピュアで器用で機転も利く、たぶん少女漫画から出張してきたんじゃないかと思われる。ジュリアに惚れている。
モテ男ぶりは、人間だけにとどまらず、女王蜂に求婚を受ける。
・ジュリア:ヒロイン。お堅い眼鏡姿で登場するも、生着替えを披露し、ポールと視聴者の度肝を抜く。他のメンバーが濃いので相対的に影が薄い。
・シドニー・バーチ:金持ちのボンボン。両親から愛されていないと感じていたため、異形の女王蜂を親として受け入れてしまう、妙に視聴者の悲哀を誘うキャラクター。
肩から蜂の頭を生やした”怪奇!芋虫しゃぶらせ男”と化す。今回の騒動の元凶。
・市長:元軍人。渋い。演者はわれらがランス・ヘンリクセン
・メイド(おばさん):「私はアルゼンチン人よ!」が最後の台詞になった。怪物は誰にでも平等である。
・屋敷のおんな主人:パーティーの主催者でシドニーの母親。蜂の女王と化す。
・スマートフォン:今回も画面からしれっといなくなることに成功する。ばっくれ会の期待の新人。
・固定電話:携帯電話達と組んで”陸の孤島”や”助けは来ない状況”を作り出すスペシャリスト。
物理的に壊されたり、電話線を切られたり、電力止められたりと体を張った演技は万人を魅了する。
・小型犬:屋敷の飼い犬。ここ掘れワンワンで巨大蜂の巣を掘り起こした。この手の映画では何故かよく犠牲になる。(合唱)
・巨大蜂:成長促進剤のせいでモンスター化したスズメバチ。色々と謎な生態に進化する。
そこそこ出来のいいモンパニ
この手のB級モンパニの中では出来はいい方だと思う。
怪物はパペットを作って撮影してあり、質感がしっかりしていてよかった。
いい感じで気持ち悪くて〇
飛行シーンはさすがにCGを使用しているらしく、所々粗さが目立つが、頑張ってると思う。
パーティー客が次々に犠牲になるシーンが一番のハイライトでそれ以降は、パニックではなく、ホラーテイスト。
終盤は謎の蜂人間の悲哀→アクションと展開も緩急つけて〇
音楽もよかった。
一応突っ込んでおくけど、獲物の体に卵を産み付ける寄生蜂と、スズメ蜂は別の種類。
喰い破ってると言うよりは、人間の体を無理やり変異させてる感じですな。
あー…仮面ライダーの設定をリアルにするとこうなるのかも?
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡♡♡ 7/10
●キャラクター………◎
・キャラクターの造形は素晴らしい。
・
●ストーリー………〇
・かなりオードソックスな作り。
・クライマックスも含めて展開が読めてしまうのが、たまに傷。
●怪物……◎
・パペットでいい感じに気持ち悪い。
●雑多な感想
・主人公が、B級映画らしからぬイケメンで少々もやっとする。
・「少女漫画に帰れ!」、と言いたくなる。 ・牛の下り ・シドニー坊ちゃん( ;∀;)
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