「THAT/ザット」感想&紹介 ~パチモン作品として笑うには、惜しい怪作~

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怪物映画

今回紹介する作品は「THAT/ザット」です。

「IT/イット ”それ”が見えたら、終わり」の公開に合わせて、やっぱり出て来た”パチモン作品”

タイトルを付けた奴のどや顔と、店頭で「IT/イット ”それ”が見えたら、終わり」の隣にあるのを見て、噴き出す誰かの顔が浮かぶ作品だ。

個人的には、パチモン作品・低予算作品にしてはそんなに悪くない作品だと思うが……。

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作品情報・スタッフ・キャスト

「THAT/ザット
製作年:2016年  
製作国:アメリカ  
上映時間:99分 
原題:「BEDEVIL」

監督:アベル・ヴァン
脚本:バーリー・ヴァン  ・撮影:ジミー・ジュン・ルー
出演:サクソン・シャービノ/ミッチェル・エドワーズ/アレクシス・G・ザル/ヴィクトリー・ヴァン・タイル/ブレッド・ワーグナー/ボニー・モーガン/ブランドン・スー・フー

予告編

 

THAT/ザット(予告編)

 

「THAT/ザット」:あらすじ

親友のニッキが原因不明の突然死を遂げたアリスは、ニッキの恋人コーディや同級生たちと悲しみに暮れていた。ニッキは死ぬ数日前から様子がおかしかったという。高校卒業を間近に控え、それぞれの進路に向かい日々を過ごす中、死んだはずのニッキの携帯から皆にアプリの招待状が届く。そのナビAIアプリ「ビー・デビル」は、アリスたちの哀しい心の隙間を埋めてくれた。しかし、アプリは次第に暴走しはじめ、それと同時にアリスたちの前に得体の知れない何者かが現れるようになる。一人、また一人と消えていく同級生たち。アリスはコーディと共に、ニッキにアプリを招待した者を探すが-。

~Amazonビデオ作品紹介より抜粋~

「IT/イット」よりも、「リング」みたいな作品に感じた。

あらすじ的には「IT/イット」「リング」を足して二で割ったような話だった。

一応”ピエロ”は出てくるし、対象の怖がるものの幻覚を見せる」要素もある

うん、風船のシーンもあるけど、パッケージにある、小っちゃい女の子は出てこないよ

「THAT/ザット」:感想/ネタバレ有

下水道にピエロではなく、怪しいアプリがメイン。
「iPhoneの「siri」の様なアプリがダウンロードされ、最初は面白がっていた主人公たちだが、じょじょにそのアプリ「BEDEVIL(ビーデビル)」の恐ろしさに気づき始める」、そんなプロット。

勝手にダウンロードされた「呪いのアプリ」について、仲間と力を合わせて立ち向かう展開が、「リング」「IT/イット」を足して2で割った感じがする。

「IT/イット ”それ”が見えたら、終わり」のパチモン・思ったよりのまともな出来。

管理人頭大丈夫か?と思われそうだが、意外と悪くないと思った

この手の「パチモン作品」にしては、俳優の質や、撮影技術がまともである。普段観ている「エイリアン~○○」だとか「トレマーズ~△△」みたいな作品が酷すぎて、感覚がマヒしているのかもしれない。

(↑特に「○○・ライジング」や「○○・X」なんてつくのが最高最低だ↓)

安心すると同時に、「パチモン作品として笑ってやろう」と、手ぐすね引いてっ待っていると肩透かしをくう作品だ。
安っぽいバカ映画を期待していると、がっかりするので注意。

しかし、これが一級品の作品に慣れそうか、と言えば、「う~ん…」と唸らざるをえない。悪くないんだが、どこかで観たようなシーンばっかりだし、後半ややホラー演出がワンパターンになってしまうのが、残念だ。

ジャンプスケア。

突然大きな音を出したり、急激な映像な変化(だいたいはショッキングなもの)で、観客をびっくりさせる手法。これを俗に「ジャンプスケア」という。

この映画のホラー演出が、だいたいこれなんだよね。

ビックリすると分かっていても、驚く。管理人がビビりなだけかもしれませんが、これは、演出が上手いというよりは、強引な手で無理やり驚かせてくるタイプだと思う。

「防御の上から、強引に殴る」タイプの脳筋ホラーである。

カメラワークと、この古典的な演出が、昔懐かしの「モダンホラー」ぽくて、ちょっと好き。

ただし、前半から後半まで、ずっとこれ(ジャンプスケア)なんで、後半はちょっと食傷気味だ

この手の低予算ホラーの割には、演技も特殊メイクも頑張っていた。撮影方法や、音響、明暗の使い方といった、映画の基本的な事もしっかりしていた

(そういった基本的な事が出来てない作品が、「エイリアン・○○」とかは多い)

しかし、な~んか物足りないのも確かで、なんとも評価に困る作品

全体的に、モヤモヤする作品です。微妙な映画を観てモヤモヤしたい人にはお勧めです

(いるのか?そんな人?)

 

 

総評・感想まとめ

総評:♡♡♡♡♡♡ 6/10
キャラクター………○
・この手の映画にしては美男美女で、演技の出来る人を集めている。
・黒人の兄ちゃんが、何気に優秀過ぎないか?

ストーリー………○
・個人的にそんなに悪くはなかったと思う。ただし、後半がちょっと弱い。
・↑こんな風に評したが、既視感のあるシーンが多い

カメラ・演出とう………○
・映像・音響等は綺麗で、ホラー演出も、まぁまぁだ。 ・一昔前のモダンホラーテイスト。
・いわゆる「ジャンプスケア」ばっかりなのは、いかがなもんだろうか。

怪物……○
・悪くはないが、既視感あふれる設定だらけだ。なんかモヤっとする。
・「対象の怖がるもの」もののリサーチ方法が現代的だ。

 

その他・印象に残ったところ
「黒人が生き残るホラーは傑作」の下り。
・↑黒人の兄ちゃんが○●なこの作品は、上の法則に当てはめると……。自虐か?
・序盤・中盤の前フリ、説明的なシーンが多いのが退屈。

 

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