B級恐竜映画「ジュラシック・ユニバース」感想・レビュー ~混ぜるな危険~

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本日紹介する作品は「ジュラシック・ユニバース」です。

「ハイハイ、『ジュラシック・ワールド~炎の王国~』の便乗商法」…と思うでしょ?

 だいたいその通りだ。

ただし、この作品『ジュラシック・ワールド』だけではなく 『レディ・プレイヤー1』、『ハンガー・ゲーム』等の大ヒット作品を色々混ぜた結果、全部台無しになった映画

面白い作品の要素を、全部入れたらいいってもんじゃねぇーぞ!
……子供が、色んなジュースを混ぜて作ったミックスジュースの様な意外な味わいがある、とは言えなくはない(かなぁ)Σ(゚д゚;)

とりあえず、作った奴はスピルバーグ監督に謝っておけよ。

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作品情報・スタッフ・キャスト

「ジュラシック・ユニバース」

製作年:2018年  ・製作国:アメリカ  
上映時間:87分 ・原題:「THE JURASSIC GAMES」

監督:ライアン・ベルガルド・『グレムリン2017~異種誕生』『武器人間』
出演:ライアン・メリマン/アダム・ハンプトン/ケイティ・バージェス/ペリー・リーブス/エリカ・デリー

予告編

恐竜と戦い、ゴールした1人だけが生き残る地上最大のショー/映画『ジュラシック・ユニバース』予告編

「ジュラシック・ユニバース」:あらすじ

死刑執行がTVショーとして放映される近未来。大人気TV番組「ジュラシック・ゲーム」では死刑囚が挑戦者として自由をかけて戦う。舞台となるバーチャル・リアリティ世界で死亡すると、現実でも薬剤による死刑が執行される。
 無実の罪で死刑を宣告されたタッカーは、自由を得る為に「ジュラシック・ゲーム」に参加するが……。

 

「ジュラシック・ユニバース」:感想ネタバレ有

ジュラシック・ワールド 炎の王国』絶賛上映中。
皆さんはもうご覧になったでしょうか?

 さて、話題作、人気シリーズが公開されると、絶対出て来るのが便乗作品。
もう『ジュラシック~〇〇』なんてパチモンをいったい幾つ観たことか。おそらく、パチモン映画の中でも『ジュラシック~〇〇』が一番多いんじゃないでしょうか?
(ほぼハズレしかないのも有名である)

今回『ジュラシック・ワールド 炎の王国』公開に合わせて、やっぱり出て来たのがこの作品
『ジュラシック・ユニバース』である。

「ジュラシック~〇〇」と謳っておきながら、あらすじがほぼ『バトルランナー』。

さらに舞台はバーチャルリアリティーの世界。これまたスピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』をパクった作品となっている。

さらに中盤に迷路要素をぶっこんできたりと、ここまで来ると却って清々しい。

 

もう設定だけでお腹いっぱい、肝心の恐竜要素がどこかに行ってしまった作品。

【悲報!】~名作映画を色々と混ぜてみた結果~【無残】

本作のあらすじは、典型的な”デスゲーム物”

いつもの通り「集めた死刑囚を最後の一人まで殺し合わせる」+「恐竜・サーベルタイガーといった危険生物が襲ってくる」といったどこかで見たプロット。

それに加えて、主人公は冤罪で、さらにそれが妻殺しの濡れ衣といったコテコテぶり

 
ただし、本作ではちょっとだけ設定にスパイスをきかせており舞台となるのはバーチャルリアリティーの世界。
この仮想現実の世界で死亡すると、現実世界で死刑が執行されるといった、これまたどこかで見た設定。

 似たような作品の古典である『バトルランナー』でもそうだが、この手の映画では司会・番組制作側が、とにかく胸糞の悪いクズである事がほとんど

本作でも、やっぱりクズな司会者さんが出て来る
さらに、そんな司会者にキャラクターで負けないように、ゲームに参加する死刑囚の皆さん、基本的にクズしか出て来ない。

参加した死刑囚の中で、比較的キャラクターが立っていた人物を、最初の顔見せで〇す辺りに、監督のセンスの無さが伺える。
(脳筋だらけの登場キャラクターの中で、唯一の年寄り&インテリ(医者)で爆弾魔……詰め込み過ぎだろw)

さらに、参加者唯一の外国人で、真面目な性格の東洋人を〇した結果、後はヒャッハー!(゚∀゚)ア な快楽殺人者しか残ってないグダグダぷり。

設定の詰め込み過ぎなのもアレだが、登場キャラクターも、かなり極端な味付けがなされており、全体的にセンスが無い。

(↑散らかさないでもうちょっとまとめて欲しかった)

さらに『ジュラシック~』と謳っておきながら、恐竜以外に、巨大植物(パック〇フラワー)、サーベルタイガー、肉食昆虫と、色々と出て来て、なにがしたいのかピントがづれてしまっているお得感満載。

(↑なんでもありの仮想現実)

ついでに、番組反対の過激派が終盤乱入してくる。もはや手が付けられないカオスっぷり。

そういった様々な要素を、全部吹っ飛ばすテンポの悪さ。

残念ながらテンポは悪い。

本作はとにかくテンポが悪い。
「ジュラシック・ゲーム」という、架空のテレビ番組を意識して映像を作っていった結果、バーチャルリアリティーの世界→現実世界→CMといった具合に、しょっちゅう場面が切り替わる。

 場面転換が忙しい上に、無駄に設定を詰め込んだ結果、忙しい割には話が進んで行かない、退屈なものに仕上がってしまった。
 アホなCMを入れてくるのは嫌いじゃないが、そのせいで緊張感が吹っ飛んでしまっている。残念だ。

やっぱり設定の詰め込み過ぎはよくない。

調べてみたら、過去に『武器人間』を撮った監督だった。

この監督、色んな物を「くっつけたい」だけなんじゃないか?

監督:「B級映画をもっと作るぞー!」

総評・感想まとめ

総評:♡♡♡♡ 4/10
キャラクター………△
・主人公以外ムカつく奴しか出て来ない。
・。死刑囚がどいつもこいつも同じような快楽殺人者ばっかりで食傷気味。

ストーリー………△
・色々と詰め込み過ぎ。設定の足し算だけで作るとこうなる。
・プロットは面白そうだが、いかせんテンポが悪すぎる。一応スカッとする終わり方。

カメラ・演出とう………〇
・プロットは面白そうだが、いかせんテンポが悪すぎる。一応スカッとする終わり方。
・最近のアサイラムは、それなりに観えるレベルにはなったと思う。

怪物……〇
・映像自体は綺麗。CGの出来は途中でダレるがおおよそ綺麗である。恐竜以外にもサーベルタイガー、巨大植物、昆虫と幅広く出て来る。しかし、どの生物もあんまり活躍しない。    
・恐竜以外にもサーベルタイガー、巨大植物、昆虫と幅広く出て来る。しかし、どの生物もあんまり活躍しない。

その他・印象に残ったところ
・CG自体は綺麗。これは本ブログで何回か話題にしているが、技術が進歩した結果、低予算のB級映画でもCGのクオリティは、年々良くなっている。
 後は、そのCGが周りの背景から浮かない様に調整するノウハウが改善されれば、低予算映画でもリアルな怪物が見られると思う。
・オチの武装した恐竜。管理人が小学生の頃、今からざっと25年くらい前だが、こんな玩具があった。
 調べたら『武装恐竜ダイノス』という商品名だとか。
・もう少しピントを絞った方がよかったんじゃないかな?

 

ご購入はこちら

 

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※P.S 2018/8/27 追記
アマゾンにて続編らしき物を発見↓

 監督と一部のキャストが一緒。パッケージの隅っこに”ASYLUM”のロゴ。
『~ダーク・キングダム』とこれまた『炎の王国』を彷彿とさせるサブタイトル…。

仕事早いな!
エンディングの流れで、是非とも武装した恐竜を出して欲しいものだ。

 

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