本日紹介する作品は「ミッシング・タワー」です。
有名作品に携わっているスタッフを前面に押し出してくる時点で、嫌な予感しかしない。
そもそも、配給:アルバトロスである。
出演は「トップガン」のヴァル・キルマー。
今作では痩せてスリムになっている。痩せるとかつてのハンサムな面影がある。
目次
作品情報・スタッフ・キャスト
「ミッシング・タワー」
・製作年:2017年
・製作国:アメリカ
・上映時間:86分
・原題:「The Super」 ※super=(アパートなどの)管理人・監督
・監督:ステファン・リック
・製作:ブレット・フォーブス ・製作総指揮:アリ・ジャザイェリ
・脚本:ジョン・J・マクロクリン
・出演:ヴァル・キルマー/パトリック・ジョン・フリューガ―/ルイーザ・クラウズ/マッテア・マリー・コンフォーティ/テイラー・リチャードソン/ポール・ベン・ヴィクター/ユル・ヴァスケス/アレックス・エソー……etc.
予告編
「ミッシング・タワー」:あらすじ
妻を火事で亡くした元警察官のフィルは、2人の娘との時間を作るため、ニューヨークの高層マンションで住み込みの管理人として働くようになる。そのマンションの地下は迷路のように入り組んでおり、フィル一家が暮らす部屋はそこにある一室を与えられた。そんな中、住人の失踪事件が相次いで発生。消えた住人の部屋には血痕が残されていた。フィルは、犯人はこのマンションに住んでいる誰かだと推理するが…。
~Amazon作品紹介より抜粋~
こういったいかにも怪しい人物は、大抵いい人……と見せかけて「やっぱり犯人」なのか、どうなのか。
ヴァル・キルマーがいかにもな怪しい親父を怪演。
「ミッシング・タワー」:感想/ネタバレ有
配給:アルバトロスだが、存在感のある俳優を集め、撮影技術・機材も最低限は揃っているタイプの映画だ。宣伝でやたらと「ブラックスワン」「ヒッチコック」の脚本家であることを推している。
こういったのは、だいたい地雷と相場が決まっているが、本作に関しては、そこそこまともだった気がする。
ミスリードに引っ掛けてくるタイプの映画だが、その辺はスムーズに騙された。
トリックは上手いが、予告編やキャッチコピーでネタバレしまくっているのは、本当にいただけない。
配給:アルバトロスだからって、なんでも許されるわけじゃねーぞ!
そういったのも含めてギャグになっている気がする。
ネタバレ:こんなお話です。
予告編やキャッチコピーでネタバレしまくるのは、本当に勘弁。
「驚愕のシックス・センススリラー」だとか「第六感を研ぎ澄ませ」「あなたには、すでに犯人が視えている」なんて言ってるが、そのまんまの意味である。
うん、そのまんま「シックスセンス」なオチです。
「実は、視えている少女は既に死んでいて悪霊になっている&悪霊に取り憑かれた親父が皆を殺して、証拠隠滅していた」なんてオチ。
「視えてるけど、こいつ実は死んでます」ってやつ。
そこに注意して最初から観ると、確かに霊能力ありの人以外は、そいつに話しかけてない&カメラ等には映ってない。
「二人の娘」=実は双子で、お姉ちゃんの方は生きて14歳になったけど、妹の方は死んだ7歳の時点で悪霊になっていて、親父と、ヴァル・キルマー以外には視えていない。
お姉ちゃんの方が「妹の事ばっかり」と親父にキツイ態度をとっているのは、反抗期のせいではなく、親父が気がふれていると思っているから。
案の定、ヴァル・キルマーはいい人で、親父を悪霊から救おうとしていた。
怪しい行動をとる、ビルのオーナーは、実は単なる覗き魔。
同じく、怪しげな行動をとる同僚は、若い女と浮気していた。
オマイら……( ゚Д゚)
ついでに、主人公は元警官でもなんでもなかった。ある意味そこが一番のホラー。
悪くはないんだが、面白くもない出来。
二段階ぐらい劣化した「シックスセンス」です。
低予算ながら、存在感のある俳優を使っているし、映像・音響・キャラクター造形などは平均的。
悪くはないんだけど、後半の話が動き出すまでが、かなり退屈。正直、眠くなる。
謎の黒魔術に関して嬉しそうに話すヴァル・キルマーだとか、正体がばれてからのパトリック・ジョン・フリューガーのキチ○イ演技は良かった。
何気に、悪霊幼女役の女の子が一番うまかった気がする。
ヴァル・キルマーが痩せて、かつてのイケメンな面影がちょっとあるのもポイント。
配給:アルバトロスにしては悪くないけど、新作で借りてくるほどの作品じゃないかな。
有名どころは全部観ちゃった人向け。
ところで「トップガン」シリーズのヴァル・キルマーとなってますが、「トップガン」の続編の話がさっぱり聞こえてこない(笑)
どうなっているのか気になる。
総評・感想まとめ
総評:☆☆☆☆ 4/10
●【よかったところ】
・低予算映画にしては演技・カメラ・音響がしっかりしている。
・ミスリードがうまい。
・よくも悪くもベタに作ってある。
●【悪かったところ】
・テンポが悪い。
・後半まで退屈。
・ところどころで雑になっている。
●雑多な感想
・ベタベタな作り。
・ヴァル・キルマーが痩せていた。
・黒魔術の下り。
・巨大ビルの通気口を移動するようなカメラワーク。
・予告編やキャッチコピーでネタバレし過ぎ。
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