アサイラム映画「ジュラシック・ユニバース~ダーク・キングダム」感想・レビュー  ~訴えてやる!と息巻くスティーブン氏~

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怪物映画

はじめに。 
2018年12月11日をもちまして、ライブドアブログのカテゴリーをDVD・レンタルから→映画に移動しました。

よろしくお願いいたします。

今回紹介する作品はこれ↓

……夏あたりに、似たような名前の映画を観たような気がする。

ついでに、『~ダークキングダム』の部分以外、そっくりそのままのタイトルも、ついこないだリリースされていたような……。
(うん、まぁ観たけどな)



→『ジュラシック・ユニバース』のレビューはこちら←

 一応最初に断っておきますが、『ジュラック・ユニバース』の続編ではありません。
ついでに、本家『ジュラシック・ワールド』とは、一切関係ございませんので、悪しからず。

 『ジュラシック・ユニバース』リリース時点で、Amazon等で予約欄にあった。その時点では監督・キャスト等が、一部共通の様に表記されていたが、今現在は修正されている。

 そんな訳で、当ブログでも修正しておくべきなんですが、こういったいい加減なのもB級映画らしいので、そのままにしておきます。
 えぇ、管理人の勘違い以外の何物でもないんですが、アサイラム映画だし、困る人もいないだろうし、スピルバーグが激怒しそうな内容という点では続編みたいな物だから間違いを戒める為(建前)に、このままにしておきます。

 まぁ、アサイラムだし……。

「武装した恐竜」が暴れる様はちょっと見てみたかったな~

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作品情報・スタッフ・キャスト

・製作年:2018年  ・製作国:アメリカ 
上映時間:90分 ・原題:「TRIASSIC WORLD」

・監督:ディラン・ヴォックス
製作:デヴィッド・リマゥイー
出演:シェリー・スターリング/ヘイリー・J・ウィリアムス/ジョセフ・マイケル・ハリス/ジェニファー・レビンソン……etc.

予告編

ジュラシック・ユニバース ダーク・キングダム

「ジュラシック・ユニバース~ダーク・キングダム」:【あらすじ】

 極秘地下研究所で、遺伝子操作された恐竜が生み出されていた。
そこでは、遺伝子操作された恐竜”ゴジラザウルス”を使って、人体移植用臓器の研究が秘密裏に進められていた。
 ある日、実験のスポンサーである富豪のスティーブンが、視察に訪れる。
施設長のマリサ博士、恐竜達の産みの親であるダイアナ博士から、研究内容の説明を受けるスティーブン。
 その裏側では、厳重な警備をかいくぐって恐竜が脱走していた。襲われる職員達。
生存者はセーフティールームに逃げ込むが、このままではセキュリティ装置が起動し、恐竜ともども毒ガスで殺されてしまう!

 ダイアナ達は、どうにか脱出しようとするが……。

「ジュラシック・ユニバース~ダーク・キングダム」:感想/ネタバレ有

「ジュラシック・ワールド 炎の王国」の公開に合わせて、アサイラム・アルバトロスタッグがぶつけてきたB級感あふれる作品その②

この前紹介した、「ジュラシック・ユニバース」とは全く関係ありません。

う~ん、発売前は「ジュラシック・ユニバース」の続編扱いみたいだったんですけど、まぁ、アサイラム作品にあんまり目くじら立てる必要もないんで、流します。

うん、こっちもかなり微妙な作品ですぞ!

 

三畳紀ワールド

さて原題の「TRISSIC 」なんだが、訳すと”三畳紀”になる。
恐竜が天下を取っていた時代を、物凄く大雑把説明すると以下の通りとなる。

●三畳紀(2億5000万年~2億100万年)
●ジュラ紀(2億100年万~1億4500万年)
●白亜紀(1億4500万年~6600万年)

以上の、三つの時代を合わせて”中生代”と呼ぶ。

 その最も古い区分の”三畳紀”がタイトルに付けられている。
『戦国無双』なんてゲームがあるが、そのパクリ作品に『室町無双』、と付ける様なもんだろうか?
 いや、南北朝の動乱って、時代区分的には「鎌倉時代」じゃね? 
(セルフつっこみ)

 北条側で、山城に立て籠もった、楠木正成を攻めるステージとかあるんですかね。
部下:「守りの薄い北側の崖を登りましょう!」

 話がずれたので戻そう。
 本家『ジュラシック・パーク』で活躍する恐竜のほとんどが、”白亜紀”の恐竜なのは有名な話である。
 そういう点では、本家もけっこうツッコミどころがある。
じゃあ、本家に何故ツッコミが入らないか? まぁ、クオリティの差である。

ストーリーをもう少し詳しく書いていく。 

 さて、本作の舞台となるのは、地下研究所である。
地下研究所と一言でいっても、本家『ジュラシック・ワールド 炎の王国』では、山奥の洋館の地下だったが、本作では都会のど真ん中のビルの地下だ。

「誰も都会のど真ん中にこんな地下研究所があるとは思うまい
……そりゃそうだが危なくてしょうがない。アホなんじゃないだろうか。

 ええ、決して、ロケーションに山奥の別荘を、用意できなかったわけじゃないですよ。

(引用:アサイラム スポンサーの視察が入る。ちなみにスポンサーの富豪の名はスティーブン)

 そんなある日、地下研究所にスポンサーの富豪”スティーブン・ハーゲン”氏の視察が入る。
……なんだか、色んな所からスゲー怒られそうな名前だが、多分偶然さ!

髭面のスティーブン氏を、恐竜映画に出すあたり絶対狙ってやってると思う。
この時点でスティーブン・ハーゲン氏=監督と脳の中で変換される人が、多数出て来る(笑)

 ついでに、鼻ピアスをした、スマホをいじってばかりの、自称秘書の小娘付が付いてきますが、そんな秘書がいるか!
 B級映画界はキャラクターを大雑把に作りすぎだと思う。

 その研究所では、遺伝子操作した恐竜を用いて、人間の移植用の臓器の研究を行っていた。
何故?恐竜で臓器移植の実験なんぞやっているのか?

 この映画の研究者曰く、恐竜の免疫構造は人間に近く、そんため拒否反応が少ないらしい。
もう滅んでることをいいことに適当な設定を作り過ぎだぜ!

ちなみに、恐竜の名前は”ゴジラザウルス

ゴジラ
宝田 明
2014-04-23




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……さすがアサイラム!ツッコミどころが多すぎて!どこからツッコんでいいのかわからない!


(ちなみに、名前の由来とうは一切触れません

「恐竜は安全に管理されてるか?」
大丈夫です(大嘘)」
いざとなったらセーフティールームがあります」

 なんて会話を交わしているスティーブン達。

 しかし案の定、舞台裏では恐竜が逃げ出し目下必死の追跡中。
(犠牲者多数)

 エレベーターから、こんにちはする恐竜。
 モブ顔の飼育係が丸腰で恐竜を説得をするが、やっぱりクリス・プラットじゃなきゃ、駄目なようで頭からガブリ

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(↑※イメージです。本編とは関係ありません)

 恐竜に追われ生き残った研究員達は、パニックルームに逃げ込む。

(引用:アサイラム 「訴えてやる!」と息巻くスティーブン。毎回毎回、他人のふんどしで、適当な映画撮りやがって…)

その後は、尺を稼ぐための、登場人物同士のどうでもいい喧嘩がスタートする。

いつものアサイラム展開
です。

 続けて、大した意味もなくパニックルームを出て、無駄にあっちこっちをウロウロ。
ついでに、出番の終わったキャラクターから適当な感じで退場させる。
 普通の映画でこれをやったら滅茶苦茶叩かれるだろうが、この作品はアサイラムだ。よってこれでいいのだ。

 パニック映画、ホラー映画はヒロインが一発で分かる顔をしているものだが、本作は、中盤まで誰が主役でヒロインなのかイマイチ分かんない作り。

 ヒロイン(主役)は、「難病に侵された家族の死をきっかけに、研究者になった黒人女性」と、どこかで見た設定。

『ランペイジ巨獣大乱闘』のヒロインが、そんな様な設定じゃなかったな?




『ジュラシック・ワールド 炎の王国』をパクってるのは分かっていたが、他にも犠牲者がいたよ

(引用:アサイラム キッチンで恐竜から隠れるシーンは鉄板ネタ。変顔大会ではない)

 生き残った人間はバラバラに追われ、恐竜の研究者の理系カップルも犠牲に。

(引用:アサイラム 彼女を殺され、ブチ切れてドリルで恐竜に立ち向かう理系男子。煽り画像で使えそうだなー、と思ったのは内緒だ)

 さらに、”ゴジラザウルス”の体内には、突然変異した寄生虫が潜んでおり、噛まれた者はゾンビのようになる。
……後半になってから、とんでもない設定をブッコんで来た!、と思ったら出すだけ出してあっさりぶん投げる。

いるのか?今の展開!

 その後、なんやかんやあって証拠隠滅を図るお偉いさんは、いつもの通り自業自得でくたばる。
その時の下りが、イマイチどうなったのか分からん。なんでセキュリティが機能しないの? そのガバガバセキュリティどうなってんの?

 珍しく爆破オチではなかった事を評価したい。
どちらにしろ、都会の真ん中に物騒なモン建ててんじゃねーよ!

 微妙に『ジュラシック・ワールド 炎の王国』のラストを意識してるのが腹立つ(笑)

《風呂敷は、広げるだけ広げてたたまずに火をつける》
 アサイラムは、相変わらずフットワークが軽い。
この「どこかで見たような設定のオンパレード」「テンプレ通りのキャラクター」「強引なストーリー展開」で、毎回素早く映画を一本作ってしまう。

 この、どう考えても「足し算だけで設定を作る」と話がとっちらかって収拾がつかなくなる、不思議と納得してしまうのは、アサイラム作品の魅力だと思う。

 映画に限った話ではないが、よく「風呂敷たたむのが下手」という文句がある。
いや、たたもうとするだけ偉いんじゃないか?
 風呂敷をたたむ段階になって、さらに広げる本作で言えば終盤の「恐竜の寄生虫で人間が凶暴化」の下りが、まさにそうだ。

……たたまずに、さらに広げて挙句の果てに火を点けて燃やしてしまう様な強引さ。

たまんねーぜ……(重症)

もう笑うしかない。

 ついでに、幾つかの大ヒット映画の設定を堂々とパクってくるのいいのだろうか。

仮に日本の漫画雑誌が
「忍者探偵の少年が、海賊王の宝の”タイガーボール”を集めるため、美少女ハーレムと旅をする」
「右手に謎の寄生生物を宿した青年が、火星から来た巨人と戦う」
レベルのパクリ雑誌ぐるみでやってたら、どうなんだと?

色々とマズい事になりそう。それを会社をあげてやってるって凄くないか?(混乱中)

 いつものアサイラム作品なんだが、いつもに輪をかけてぱくりが酷いパロディが多い作品だった。
アサイラムは、パクリなんかじゃなくて、名作映画の名シーンを、自分達の手で撮ってみたいだけんじゃないだろうか。
 そんな風に考えると許してしまいそうだが、CGのクオリティと、設定の適当さどうにかならんのか?

 個人的には”ゴジラ”の下りに、もうちょっと触れて欲しかったな~( ・Д・)

 いつもに増してパクリが酷いパロディが多い作品。
その分元ネタを探しながら観るのは楽しかった。
そのせいか、いつもに増してストーリーがいい加減だったような気がしないでもない作品。

興味が湧いたら是非観て欲しい。
貴方には、また別の作品のパクリパロディが発見できるかもしれない

総評・感想まとめ

総評:♡♡♡♡♡ 5/10
キャラクター………〇
・どこかで見た様なキャラクター大集合。
・ここまで清々しくパクっていると却って好感が持てる元ネタを探すのを楽しむ方向で観るといいよ。

ストーリー………△
・どこかで見た様なストーリー・設定だらけ。
・ここまで清々しくパクっていると、却って好感が持てる(本日二度目
案の定、伏線の回収やストーリーのつじつま合わせは一切やる気がないらしい。

風呂敷を広げるだけ広げて、たたまずに火をつける様は、一種の様式美

 

怪物……△
・地下研究所、遺伝子操作、名前は”ゴジラサウルス”で、作られた目的は人体に移植する臓器の研究用。
ついでに、寄生虫の影響で噛まれた人間は凶暴化・ゾンビ化する……正直どこからツッコんでいいのか分からない。
「足し算だけで設定を作るとこうなる」という見本。まぁ、アサイラムだし……。
 
・CGに関しては、一部だけ気合入れて作る、後は適当。
そして、その気合の入ったシーンだけ予告編で使われる「いつものアサイラム」である。

 

その他・印象に残ったところ
・いつものアサイラム。ストーリーのちぐはぐさが、いつもに輪をかけて酷い。
・本物のスティーブンさんに、そのうち怒られそう(笑)
・スティーブン氏の「訴えてやる!」の下りは笑った。

 

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コメント

  1.   より:

    『ゴジラザウルス』は三畳紀に実在した恐竜ですね。
    名前の由来は、あの『ゴジラ』なんですが。

  2. 管理人 より:

    『ゴジラザウルス』は三畳紀に実在した恐竜ですね。
    名前の由来は、あの『ゴジラ』なんですが>
    調べてみたら、本当にそうなんですね。驚きました。Wikipediaによると、発見・命名が1997年となっており、自分がちょうど恐竜・怪獣から離れた時期にそんな発見があったんだとビックリしてます。

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