今回紹介する作品は「U.M.Aレイク・プラシッド」です。
3作品続けてワニ映画です。
この作品は、無駄に続編が作られた事で有名である。そこらへんが一番のギャグだと思う。
続編の出来は……(お察し下さい)
目次
作品情報・スタッフ・キャスト
「U.M.Aレイク・プラシッド」
・製作年:1999年
・製作国:アメリカ
・上映時間:82分
・原題:「LAKE PLACID」
・監督:スティーブン・マイナー/ウィリアム・R・ストロンバーグ
・製作:デビッド・E・ケリー ・製作総指揮:ピーター・ボガード
・脚本:リチャード・カーデラー ・音楽:ジョン・オットマン ・撮影:ポール・ジェントリー
・出演:ブリジッド・フォンダ/ビル・プルマン/オリバー・プラット/ブレンダン・グリーソン/べディ・ホワイト/メレディス・サリンジャー/デビッド・ルイス/リチャード・カーデラー/リチャード・ギャリソン/グレン・ロバーツ/マーク・シーゲル/ケイシー・コッブ……etc.
※監督のスティーブン・マイナーは「13日の金曜日part2」と「~part3」でもメガホンを撮っている。ホラー映画ばっかり撮ってる人かと思いきや、コメディ映画も撮ってる監督。
ウィリアム・R・ストロンバーグは「火山湖の大怪獣」という、似たような作品を過去(1977年)にも撮っているようだ。
ブリジッド・フォンダ、ビル・プルマン、オリバー・プラット、ブレンダン・グリーソンの4名は、有名俳優で、いろんなに出てる。
キャスト的には豪華な作品で、日本でも、当時劇場公開された作品。(そして劇場にいった人に叩かれた)
予告編
「U.M.Aレイク・プラシッド」:あらすじ
メイン州ブラック湖。この静かな湖でダイバーが下半身を食いちぎられるという事件が起こった!傷口に残された歯のかけらは有史以前の生物のもののようだ。生きた恐竜がいるのか?湖の底で彼らを待ち受けているのは果たして…。底なしの湖から現れた“UMA”(未確認生物)の恐怖を描いたパニックアクション。ビル・プルマン、ブリジット・フォンダ、オリバー・プラットほか出演。
~作品紹介より抜粋~
「U.M.Aレイク・プラシッド」:感想/ネタバレ有
当時日本でも劇場公開された作品。ネットなんてほとんど普及してなかった時代だが、口コミで悪口が広まって来る程度には酷評されていたような気がする。ようするにイマイチな作品扱いだったのだ。
酷評の内容が「U.M.Aと言いながらワニだって丸わかりだ」「怪物がほとんど出てこない」「オチがギャグ」とう、要するに「怖くない」というものだった。
管理人も同じような感想を抱いていたが、「クロール-凶暴領域-」の公開に合わせて観返してみた。
ホラー監督スティーブン・マイナーによる、コメディ映画。
この映画ホラー映画・モンスターパニックとして観るからがっかりするんです。
本作「U.M.A レイク・プラシッド」はコメディ映画です。
本作は、ヒロイン(ブリジッド・フォンダ)が憧れの上司を友達だと思っていた同僚に奪われる修羅場から始まる。
「ちょっと田舎で頭を冷やしてこい」とヒロインが飛ばされたのが、メイン州の田舎町。
ここでヒロインを出迎えたのが、田舎のプレイボーイ気取りの自然観察官(ビル・プルマン)に、頑固な保安官(ブレンダン・グリーソン)、さらには、金持ちで変わり者(ワニマニア)で知られる神話学者(オリバー・プラット)もやってくる。
そういった濃いメンツが「お前らは中学生か!」と言いたくなるような下らない理由で、大人げなく喧嘩するシーンばっかりである。そういったドタバタ劇を楽しむ作品である。
監督のスティーブン・マイナーは、「13日の金曜日2」「3」、「デイ・オブ・ザ・デッド」とうのホラー映画で知られている。ホラー映画ばっかり撮ってる人かと思ったら、コメディもいける芸達者な人。
本作「U.M.A レイク・プラシッド」でも、“いかにもホラー映画”なんて撮り方をしているが、次のシーンで起こるのはギャグである。
特に、ブレンダン・グリーソン演じる保安官が、オリバー・プラット演じる神話学者の作ったトラップに引っかかって、宙吊りになるシーンなんて「13日の金曜日2」のセルフパロディである。
「13日の金曜日2」では、宙吊りになった奴はその後もちろん……だったが、本作ではギャグである。保安官、〇〇を掻っ切られなくて本当に良かったね(笑)
そうやって、ホラー映画の雰囲気を逆手にとったギャグを入れながら、ところどころに“いい話”を入れていくあたりに製作者の手腕をうかがわせる。
続編がいっぱい作られたという、本作最大のギャグ。
上述したように、本作はドタバタコメディである。
パッケージや、やたらと有名なオチも含めてのギャグである。それを、ホラー映画・モンスターパニックだと思って観るから当時の酷評だったんだと思う。
そもそも、コメディ映画って、監督のギャグセンスが合わないと、観ていて苦痛だから、映画館に観に行くのはけっこうギャンブルだと、個人的には思っている。
キャラクターの下品だが、痛快なやり取りを楽しめるが、こういった“ギリギリな会話”も今のポリティカルコネクトが、うるさいハリウッドではやらないだろうなー。
自分はまともだと思っているけど、その実けっこう“痛い人”なヒロインと、田舎の素朴なのか下品なのかよく分からない人達、さらには、ワールドワイドに活躍する変態の神話学者との対比が面白い作品だ。その対比のドタバタ劇と、やがて芽生える友情を描いた作品でもある。
ワニの出てくるコメディ映画である。監督のスティーブン・マイナーが「13日の金曜日」シリーズの人なんだが、セルフパロディみたいで面白い。そういったとこ考慮に入れて観ればけっこう面白い作品である。
続編が「VS.もの」を含めて、たくさん作られているのも含めてギャグである。
ちなみに、続編はただの出来の悪いB級モンスター映画だ(笑)
追伸:ちなみに、DVDメニューでは牛が飛んでいるお遊びが見られる。
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡♡ 6/10
●キャラクター………◎
・いい歳こいた大人が、中学生レベルの喧嘩ばっかりしているのを楽しむ作品。
・キャラ立ちは凄い。台詞回しは面白い。
●ストーリー………〇
・ホラー映画の王道プロットなんだけど、それを使ってコメディを撮っている。
・パッケージや、オチを含めてのギャグである。
●カメラ・演出とう………◎
・撮り方がどう見たって「13日の金曜日」です。本当にありがとうございます。
・↑しかし、起こる事は殺人ではなくて大人同士の喧嘩です。
●怪物……〇
・同時の気合の入った特撮が拝める。シーンによっては今観てもけっこうリアル。
・”U.M.A”と邦題についてますが、どう見たってワニです。
●その他・印象に残ったところ
・モンスター・パニックかと思いきや、ドタバタコメディである。
・キャストは豪華で演技面は安定している。
・オチは当時スゲー叩かれた。(だってモンパニだと思って観てたんだもん!)
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