今回紹介する映画はアサイラム製の(まさかの)大ヒット映画、
「シャークネード」です。サメが竜巻で飛んできます。
作品情報・スタッフ・キャスト
「シャークネード」
・製作年:2013年
・製作国:アメリカ
・上映時間:88分
・原題:「SHARKNADO」
・監督:アンソニー・C・フェランテ
・製作:デヴィッド・マイケル・ラッド
・出演:アイアン・ジーリング/タラ・リード/ジョン・ハード/キャシー・スケルボ/ジェイソン・シモンズ/アレックス・アーレオ/ニール・H・バーコウ/ヘザー・ジョスリン・ブレア/スミコ・ブラウン/ダイアン・チャンバース……etc.
※アイアン・ジーリングは「ビバリーヒルズ高校白書」とうに出ていた。この作品のせいでおかげで日本での(一部での)知名度はうなぎ登りである。
タラ・リードは、「アローン・イン・ザ・ダーク」「アナコンダ・アイランド」とう、B級モンスター映画にはちょくちょく出ていた。
予告編
……予告編でお腹いっぱい!(笑)
「シャークネード」:あらすじ
「カリフォルニアのビーチに、突如として現れたサメの大群が人々を襲い始める。
それに加えて、巨大なハリケーンが発生し、サメの大群を飲みこんだままロサンゼルスに上陸する。
サメを飲み込んだハリケーンは、”シャークネード”と化し人々を恐怖のどん底に陥れる!!
海辺のバーの店長のフィン・シェパード(アイアン・ジーリング)は、仲間と共に”シャークネード”に立ち向かうが……」
※主人公のフィンは、バーの経営の他にもライフガードもやっている設定。
正直、途中からそんな設定はどっかに飛んでいく(笑)
※2「センパ パラタス」
シェパード家の家訓。意味はラテン語で「常に備えよ」
元ネタは沿岸警備隊のモットー。
「常に備えよ」と言ってる割には、出たとこ勝負なのは気にしてはいけない。
「シャークネード」:感想/ネタバレ有
「竜巻で巻き上げられたサメが襲ってくる」という、考えた奴は、気が狂っているとしか思えない作品。しかし、そんな作品が、まさかの大ヒットで続々と作られていくのだから、世の中、よく分からない。
余談だが、普通の魚が、台風や竜巻に巻き上げられて、空から降ってくる現象は、かなり珍しいが実際に確認されている。
「シャークネード」伝説の幕開け。
この映画の凄い事は、よくある「モンスター+自然災害」ではなく、
「サメ+竜巻=シャークネード」つまり「シャークネード」という全く新しい自然災害を生み出した事に尽きる。(「いや!生み出すなよ!」というツッコミも歓迎だ)
竜巻の暴風に巻き上げられながらも、サメが人をパクパクパクパク……嗚呼!恐ろしや!
うん、サメも人を襲ってる場合じゃねーだろ!という、ツッコミは一応入れておこう。礼儀だ。いや、一応、一回はツッコんでおかないと、こっちの精神が崩壊しかねない。
作った奴は、いったい何を考えて作ったのか聞いてみたいが、これぐらい自由な発想が出来ないと、アサイラム社では働けないのだろう。
サメ=怖いモンスターというのがモンパニでのお約束だったが、この作品は、アホさ満載のスカッとした作品。
主人公が、何故かチェーンソーでサメをバッタバッタとなぎ倒す、突き抜けたアホさ加減が気持ちいい作品。
なんでチェーンソーなんでしょうか?
多分、「なんか、カッコイイじゃん」とか適当に返ってきそう。
CGはかなり雑。サメの出来はかなり雑。台風で吹っ飛んでいく街並みも雑である。
「そもそも、建物が吹っ飛ぶほどの竜巻って、それだけで死ぬじゃん…」と、思ってしまうが、それにサメが襲ってくるのである。そういったシュールな地獄が、適当な雑なCGで表現されている。こいつは酷えや。
CGも酷い、ストーリーも適当、ついでに演技も酷い人が多い……という、無茶苦茶な作品なんだが、何故か面白い変な作品である。
この一作目が、思いのほかうけてしまったため、世界は度々「シャークネード」に襲われるはめなる。
続編ごとに予算が増えていくという、アサイラム作品の中では破格の好待遇である。
さらに、著名人がカメオ出演している事でも有名である。Wikipedia(ウィキペディア)を見ると意外な有名人が出ている事が分かり楽しい。
「シャークネード」シリーズは、全六作品と、この手のB級モンスター映画の中では、けた外れの扱いなので、ちょっとハードルが高いと思うかもしれない。
しかし、実際は内容があってないようなもの誰でも気軽に楽しめる良作である。
大抵のレンタル屋、動画配信サイトで扱われているので、是非一度観てみよう!!
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡♡ 6/10
●キャラクター………◎
・キャラは非常に立っている。特に主人公のフィン・シェパード(アイアン・ジーリング)は、チェーンソー片手に”シャークネード”に挑む民衆のヒーローであり、非常にカッコイイ。
・シリーズ一作目にして、既にインパクト抜群の男なんだが、後に作られる続編ではさらに、強化されていき人間を辞めている。しかし、嫁さんのエイプリル(タラ・リード)の方が、さらに訳の分からない強化のされ方をするので、それに比べると普通のヒーローである。
・ちなみに、嫁のエイプリルは、続編で文字通りの人間を辞める。(もちろんサイボーグ的な意味で)
●ストーリー………〇
・ストーリーはあってないようなもんだが、一応それなりにまとまっている。あんまり深く考えてはいけない内容である。「考えるな感じろ」とのことなんで、あなたも「シャークネード」を感じて欲しい。
・もう一度言うが、あんまり深く考えちゃいけない。
「ああ、こういう世界観の映画なんだ」と、割り切ってほしい。
●怪物………◎
・出てくるのは、一応フツーのサメなんだが、サメが、竜巻の中でも生きていられるかどうかは知らない(※聞くだけ野暮である)
・サメ+竜巻=サメ竜巻(シャークネード)という、新たな怪物ジャンルが誕生した瞬間である。
・CGの出来はお察しである。それでもシリーズを重ねるごとに予算が増えてちょっとまともになるが、それに犯比例してサメの扱いは適当になっていく。
・もとい、サメの概念が怪しくなっていく。
・この作品に限った話ではないが、サメってなんだっけ?(哲学)
(戦犯:アサイラム)
●雑多な感想
・シリーズの記念すべき一作目。
・十分ぶっ飛んだ内容だが、続編に比べると、まだ常識的な内容である。
・一作目の内容はシリーズ最終章の6作目でも重要になってくる。
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