今回紹介する作品は「シャークネード2 カテゴリー2」です。
前作のロサンゼルスに引き続き、今回はニューヨークが舞台です。
な~んか、「自由の女神」が酷い目に遭うのが目に見えてますね。
なぜかウィキペディアとうに「ハリウッドセレブに大人気」みたいに書かれているが、皆サメ映画をキメ過ぎて、ちょっとおかしくなっているようだ。
目次
作品情報・キャスト・スタッフ
・製作年:2014年
・製作国:アメリカ
・上映時間:91分
・原題:「SHARKNADO2:THE SECOND ONE」
・監督:アンソニー・C・フェランテ
・製作:デヴィッド・マイケル・ラッド
・出演:アイアン・ジーリング/タラ・リード/ヴィヴィカ・A・フォックス/カリ・ウーラー/シャド・ハーシュ/マーク・マクグラス/ケリー・オズボーン……etc.
※監督は前作に引き続き、アンソニー・C・フェランテが担当。アイアン・ジーリングとタラ・リードは最終作まで固定。
前作で活躍した、キャシー・スケルボ嬢は今回はお休みです(続編で、予想外な方向で再登場する)
予告編
↑一応、特撮がパワーアップしている(らしい)
『シャークネード2 カテゴリー2』:あらすじ
「サメ竜巻“シャークネード”からロサンゼルスを救ったフィン(アイアン・ジーリング)とエイプリル(タラ・リード)の二人。
ある日、”シャークネード事件”の顛末をまとめた本の出版のために、ニューヨークに出発する二人。しかし、二人が乗るジャンボジェット機が嵐に巻き込まれる。揺れる機体に雲の中から何かがぶつかってきた。
なんと!それはサメだった!
大人気シリーズ、第二弾!!」
サメ竜巻、再び!!
今度は、ニューヨーク!
感想/ネタバレ有
シリーズ第二弾。一応前作よりも予算が増えているらしい。
その予算がどこに消えているかは、映画のもろもろのクオリティからは、正直よく分からない。
しかし、「全世界熱狂!」って……やっぱり、皆サメ映画に飢えているんだな。
サメ竜巻”シャークネード”ニューヨークに上陸。
シリーズ2作目。今度の舞台はニューヨーク。
正統派続編といった感じで、この作品まではいたってフツ―の作品である。
うん、”サメ竜巻”を「別にフツ―だし」と思っちゃうあたり、もうだいぶアサイラム作品にやられている。
冒頭いきなりジャンボジェット機での死闘。サメ竜巻”シャークネード”で、破壊されたジャンボジェット内にサメが侵入し、搭乗員や客を喰いまくるという、凄まじい展開で本作は幕を上げる。
乱気流の中サメと死闘、そのまま主人公が飛行機を胴体着陸させるといった、フツーの映画ならここまでで、一本作るのだろうが、本作は残念ながら並みの作品には収まらない。
続いて、舞台はニューヨークへと移っていく。
またもや”シャークネード“が接近していることを、皆に警告する主人公のフィン。
しかし、誰も本気にしない。ここら辺で、地味に「ジョーズ」から伝統の「怪物映画あるある」をやっている。
そのまま襲い掛かる、サメ竜巻!!(展開はやっ!)
阿鼻叫喚の地獄が始まるのだが、観ているこっちは楽しい。
つーか、竜巻で飛んでくるサメが、人に噛みついてくるのである。相変わらず、シュールな地獄絵図である。
エンパイア・ステートビル、メッツスタジオ、地下鉄、そして「自由の女神」と、ニューヨーク中を舞台に、フィン一家と”シャークネード“との死闘が繰り広げられる。案の定、「自由の女神」が酷い事になるが、それは、まぁ、見てのお楽しみです。
しかし、自国のシンボルを映画のたびに壊しているフリーダムさには、ちょっと感心している。
その中で、フィンと、フィンの義理の弟マーティンとの確執、フィンに思いを寄せるフィンのハイスクール時代の同級生、スカイと、フィンとスカイに嫉妬するエイプリルといった、ドロドロの人間関係が描かれる……と、思いきや、あっさり適当に解決していくので、ストーリー上あんまり関係ない。
この手の「コテコテの人間ドラマ」はアサイラムが、尺稼ぎによくやることである。
また、ほとんどストーリー上で意味をなさないのも鉄板である。
なんや、かんやあって、ラストは爆弾で吹っ飛ばすオチ。
サメをみたら爆弾。これ常識!(※一部の界隈の話です。悪しからず)
で、主人公はエイプリルにプロポーズ。
なんだか、バカップル過ぎて忘れてしまうが、一応当初は、離婚していて「元夫婦」設定だったわ。
※備考:エイプリル片手を失うも、チェーンソーを取り付けて戦線に復帰。
たぶん「死霊のはらわた」のオマージュ。
分かる…いや、ごめん、やっぱりよくわかんないわ。
サメのクオリティは相変わらず。雑だよ、それで何か問題でも?
「サメの竜巻が襲ってくる」という、相変わらず無茶苦茶な作品である。
どういう訳か、前作が受けてしまったので、予算が加算された上で本作が作られた。
CGと街並みの合成、やられている人とう、だいたい適当で雑である。
ただし、その雑さ、「ツッコミどころ満載さ」が本作の大きな魅力の一つである。
(※逆を言えばそこしか魅力がないとも言える)
中盤、サメから取り出したエイプリルの手から拳銃を奪う
↓
その銃でサメを撃つ
↓
エイプリルの手は捨てる。
その無慈悲なコンボには笑った。捨てんなよ…。
フィンは、たぶん深いことを考えてないと思う。孫悟空に近い魅力を感じる(笑)
予算が増えても、サメのCGに使っているわけではなさそうだ。
と、言いますか、多分サメのCGは全シリーズ通して使いまわし。
それどころか、アサイラムの他のサメ映画にも流用されているっぽい。
本当に、“エコ“だな……。
本シリーズは、気楽に観る分には、凄くいい作品です。
ただ、本作は「正統派」の続編なので、「正統派」過ぎて退屈かもしれない。
(※この後のシリーズに比べての感想です)
しかし、よく「6」まで続いたもんだな~。
総評・感想まとめ
総評:♡♡♡♡♡♡ 6/10
●キャラクター………◎
・メインキャラクターは前作から続投。
・相変わらず濃い。
・本作は人間関係もドロドロして濃い……かと、思いきやあっさり解決していくため、ストーリーにはあんまり絡んでこない。
・斬新である。
・本作の何人かのキャラクターは、最終章「6」でも登場する。
・今作からサメの倒し方が、スタイリッシュになっていく。
・それにつれて、主人公が段々と人間離れし始めるが、まだおとなしい(※続編に比べて)
●ストーリー………〇
・相変わらずあってないようなもん。
・「綺麗にまとまっている」と言うよりは、「無理やり四角く畳んだ」といった感じ。
・つまり、いつものアサイラムだ。
●カメラ・演出……〇
・適当である。
・ついでに、演技も適当な人がチラホラいる(笑)
・だが、そのゆるさがいい。
●怪物………◎
サメ竜巻”シャークネード”再び。今作では、やたらと倒され方が綺麗・派手になっていく。
今作では、前作よりも「より大きく、より強く」と正統派な進化を遂げる。
それでも(続編に比べて)まだ地味である。
●雑多な感想
・正統派の続編。
・後のはっちゃけた作風を知っていると地味に感じる。
・前作よりもちょっとだけ映像がいい。
・B級だが、家でお菓子片手に気楽に観る分には、申し分ない作品である。
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